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快適なエルフ生活の過ごし方  作者: ぺるがもん
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アフター4:夏コミ動乱記(中編)

後編にしようと思ったら字数オーバーしました(笑)

 夏コミに台風が直撃する。そんなアクシデントもなんのその。我々ヲタクの民は自分の欲求に従って聖地を目指すのです。


「すごい風ですね、葵さん」


 ホリックホック先生はやめてとつかささんに懇願しました。苗字でも良かったんですけど、一緒に死線をくぐり抜けた仲ですもんね。


「飛ばされないように気を付けましょう」


 まあ、我々には胸部に重しがついてるんですですけども。ええ、今まで描写はありませんでしたが、つかささんもなかなかに結構なモノをお持ちなんですよ。えっ? 翠さん? 聞かないでいてあげてください。女の価値は胸じゃないんですよ。


 搬入を終えてブースの設営。周りへの挨拶。私のところは島の中ほどですので両隣と後ろの方にもご挨拶。新刊の交換などを行いました。一応過去に発行したものも持って来ては居ますが売れないでしょうね。


 自分のところの設営は程々にしてつかささんの方へ。案の定苦戦しているみたい。仕方ないので手伝います。いや、翠さんがやるって言ってたんですけど、仕事場に顔を出さないといけないとかで遅れてます。この当日の、しかも台風来てるのに会社あるとかどんな地獄でしょうか。


「翠ちゃ〜ん」


 ほら、叫んでないで設営しますよ。え? お釣りとか全部翠さんに任せてるんですか? 困りましたね。私はひとみちゃんにお願いして小銭用意してもらったんですが、今から用意も出来ませんし。


 困ってたら翠さんから電話があったようで、電車が止まって会場まで行けない様。むむむ、これは他の客足にも影響がありそうですね。何とか……


「あれ? 葵まま?」

「キャサリンちゃん!?」


 ええ、風の精霊のキャサリンちゃんです。どうしてここに?


「あのね、おしごとなの。ここに台風びゅーびゅーして欲しいって令和さんが」


 なるほど。令和ちゃんの仕業でしたか。これはちょっとお話を聞かないといけないですね。


「キャサリンちゃん、ちょっと電車が止まると困るんだよね。何とかならない?」

「うーん、とめるのはいいよ。でも令和さんがこらーっていってくるかも……」


 私は大急ぎでひとみちゃんに電話した。


「あ、葵ちゃん? そういえば今日からだよね? 頑張って」

「ひとみちゃん、後で令和ちゃんに話をつけるから台風止めるようにキャサリンちゃんに言って貰えませんか?」

「え? キャサリンちゃん!? 代わって!」

「ひとみまま〜」

「キャサリンちゃん、キャサリンちゃんだ〜」


 そのままキャサリンちゃんと話し込んで、その後キャサリンちゃんが台風を弱めてくれた。というか、台風の目に入れてくれた。目のサイズを大きくしてくれて東京近辺はほぼ無風。電車も運行を再開した。


「おまたせ! つかさちゃん、かんにんなあ」

「大丈夫、間に合ったから。ほら、ブース行こう!」


 これでつかささんは大丈夫だね。さて、私も自分のブースで……ん? キャサリンちゃん?


「おみせやさんごっこなの? わたしもやる!」


 こうして私のところに可愛い売り子さんが爆誕しました。夏コミ、開幕です。台風にも関わらず今年も開催出来たのは重畳ですね。スタッフさんたちに感謝を。


「ありがとうございまちた!」


 ちょっとわざとらしい感じの舌っ足らずなキャサリンちゃんの接客は大人気。有難くも持って来た旧作は完売。新刊数冊のみが残りました。あ、次のお客様……あれ? どこかで見た事ある様な。


「ちょっと!」

「あ、いらっしゃいませ。新刊のみ残ってます」

「なんでここで風の精霊がサボってんのよ!」

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― 新着の感想 ―
[一言] >台風の目に入れてくれた。目のサイズを大きくしてくれて東京近辺はほぼ無風。電車も運行を再開した。  つまりその周囲は…………(白目痙攣)
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