アフター3:コンビネーション
楓「ほら澪、出番半分分けてあげるから」
澪「楓、ありがとう」
♦(澪side)
なんなんですの、なんなんですの、なんなんですの! 本来なら絶対すんなり抜け出して来てるはずなのに一向に楓からの動きがありませんわ!
まさか、お兄様に楓を無力化する手段があった? いえ、そんなはずはないと思いたいですが、催眠ガスとか使われてたら無力化されてるかも知れません。
……今度試してみようかしら? 動けない楓を……むひょひょひょひょ。コホン、失礼。そんな場合ではありませんね。こっちはお兄様のところに行くだけですわ。
♥(楓side)
えーと、棒読みの様な悲鳴は咎められることも無く、私はなにやら地下牢の様なところに閉じ込められました。ここってどこだ? 多分、柳の別宅の一つなんだろうけど、全ての別宅を知ってるわけじゃないしなあ。
そもそも、澪はあまり兄弟仲良くないというか、なんなら殺し合いとかしてるというか。有象無象の様な澪の兄弟とか何人かとっちめたしね。いやいや、その話は落ち着いて機会があればゆっくり話すよ。澪の許可が貰えたら。
そんな訳で大人しくしてたら「出ろ」って言われて手錠を掛けられ、太ももにも枷をはめられてまるで奴隷の様な姿にされた。あ、でも奴隷ってなろう系では貧民の救済措置みたいなパターンもあるし、大丈夫よね?
「今からここに澪が来る。せいぜいみっともなく助けを求めて澪がぐちゃぐちゃにされるのを見ているがいい」
ぶっちゃけ今すぐぶっころころしたかったけど、澪が来てくれるなら任せようかな。そもそも銃弾とかナイフ程度じゃ私には傷一つ付けられないし。
♦(澪side)
「楓、無事ですの!?」
私は焦った表情でその家の庭に飛び込んだ。表に見張りが居たが、そいつらは瞬時に縛らせて気絶させた。男なんか触りたくないけど。
で、飛び込んだ先に手錠と足枷を繋がれた楓の姿があった。顔は……あれは大丈夫そうですわね。という事はこれは悪ふざけ? 全く、後でおしおきですわよ! それにしても……そそりますわね。
♥(楓side)
ん? 今背筋に冷たいものが走った様な……ともかく澪はちゃんと来てくれた。頑張って悲劇のヒロインを演じたんだけど通じたかなあ?
♦(澪side)
「お兄様、楓を返してくださいまし!」
「まあそう焦るなよ、妹よ。お前は昔から人の話を聞かないからなあ」
「聞くに耐えない話しかしないお兄様には言われたくありませんわ」
「ぐっ、しかしその余裕もここまでだ。ほれ、お前の恋人なんだろう? 女同士が恋人というのはいささかどうかと思うが」
こいつは何を言ってるんだ? 女同士でくっつくのはむしろ自然。染色体はXだけで異物を挟まないのだから。
「女の子は女の子同士で、男の人は男の人同士で恋愛するべきだと思いますわ」
「そんな非生産的なことを言うな!」
「あら、独身のままのお兄様よりはマシでしてよ」
「俺は特定のを作らんだけだ。なんならこの楓とかいう奴を犯しても構わんのだぞ?」
ぶっちーん! なんて事言いますの! 楓、なんで、そんな嬉しそうに「あー、おーかーさーれーるー!」とか棒読みしてますの? 演技力無さすぎですわよ。
♥(楓side)
私を犯すっていう言葉を聞いて、澪は憤怒の表情を顕にした。いや、嬉しいものだね。それじゃあそろそろ何とかしようか。
「楓、いつまで捕まったふりしてますの?」
あー、言われちゃった。じゃあ手錠と足枷は引きちぎろうか。えいっ。
「なんだと!? バケモノかっ!」
失礼な。バケモノというか鬼ですよ。あれ? バケモノになるのかな?




