1203:告白の行方
今度はひとみんのターン!
という訳で正座してます。突然なんなのかわかんないって? いやその、突然行く先も言わずに飛び出して行った事に対してのお説教が全員から降り注いだ訳なのですよ。トホホ。
「もう、ひとみちゃんは私たちがどれだけ動揺したか分かってるんですか?」
あ、はい、すいません。
「お姉様が喪われるなんてこの世の終わりのような感じがしましたのですわ!」
えーと、そこまで想ってていただけて光栄です。
「やっとお兄を笑って送り出せたのにひとみさんがいなくなったら意味無いでしょう!」
え? 澪ちゃんが居るのでは? そういう事じゃないですね。楓ちゃんが私の事を澪ちゃんと同じ様に想ってくれてるのは伝わってましたし。
「全くー、全然変わってないんだからー」
あの時は見つけてくれたのはハルだけだったけど、今回はみんなと一緒だったね。
「聞いてるんですか(ですの?)」
みんなの声がハモった。相当におかんむりな様子だ。
「ごめんなさい。もうしません。何でもしますから許してください」
「ん? 今、何でもするって言ったよね?」
「な、何でもするとは言ってない」
「言ったよね?」
「……はい」
パチンと手を叩いてはしゃいでる。ん? なんだよ、これは?
「では、私たちに対する純粋な気持ちをぶつけてください。どんな気持ちでも受け止めますけど、嘘は許しません」
「あ、うん、良いよ」
「その宣言、見届けます!」
「ニア!?」
突然ニアが現れて私の首にがちゃんと首輪が……えっ、首輪?
「ユグドラシルの力を借りて作りました。嘘を吐くと首輪が締まります」
殺す気か!?
「嘘吐かなきゃ良いのよ。はい、じゃあ再開で。さんにーいち、きゅー!」
ううー、なんか孫悟空にでもなった気分。斉天大聖さん元気かなあ?
「葵ちゃん」
「はい」
「最初にあったお見合い合コンの時は友だちになりたい、なれるかなって思ってました。それからいつも少し引いた立場でみんなを、私を見てくれる、ママとは違うけど母性の様なものを感じてました」「おっぱい吸います?」
「吸わないです! おっぱい羨ましいとは思いましたけど大きいなりに苦労もあるんだと見て取れました」
葵ちゃんはいつも引いていて、それでいて私が親しめるようにちゃん付けの呼び方に変えてくれた。そういう気遣いが出来るのは素晴らしいと思う。
「私は葵ちゃんが大好きです。葵ちゃんには甘えたい」
「沢山甘やかしてあげますね。私もひとみちゃんくらい身長あったらなって思ったりしたんですよ」
人はないものねだりするんだなあと改めて思った。
「次は楓ちゃん」
「はい」
「最初楓ちゃんは澪ちゃんと仲のいい子ぐらいにしか思ってませんでした」
「ですよね。まあ、それは私もそんな感じだったんで」
「お兄さん思いなところ、澪ちゃんのフォローをしてくれるところ、みんなのムードメーカーなところ、素敵なところが沢山詰まってる女の子だと思います」
「私もひとみさんは大人だなとか実はパーフェクトそうに見えて時々抜けてるなってのを澪と一緒に覗いてて思いました」
そうそう、澪ちゃんと一緒に……ってやっぱり一緒に見てたんかい! いやまあそりゃ澪ちゃんが一人で見るよりはいいけど。……いいのか?
「暴走しそうになった澪を何度も止めたりしました」
そこは素直にありがとう。澪ちゃんが犯罪者にならずに……いや、私が犯罪者にならずに済んでよかった。




