115:甘えんぼうになった
キャサリンちゃんが甘えて甘やかすお話。第二回水着回はすぐそこだ!
海には海のプールにはプールの良さがある(キリッ)
台風は小学生でした。白のベレー帽に同じく白のワンピ。そして赤いランドセル……いや、なんでランドセル背負ってるの?
その辺の諸々を飲み込んで私は笑顔を浮かべた。
「いらっしゃい」
「まま!」
え?
と思う間もなくキャサリンちゃんは私に抱きついた。
顔を胸に埋めて幸せそうにしてる。あの、ごめんね、そんなになくて……
ってなんかチューチュー吸われてるんですけどぉ?
でもよく見ると胸は剥き出しになってないし、そもそも口が私に吸い付いてもいない。吸っているのはあれだ。私から漏れてる魔力。身体の周りにある魔力の様だ。そう言えば魔力がご馳走だって言ってたなあ。
そのまま抱っこしてるととても可愛らしく愛おしく思えてくるのは母性本能なのだろうか。
まあこのままだとお話出来ないからベッドに向かった。私が腰掛けてキャサリンちゃんを離す。
「あー」
キャサリンちゃんは名残惜しそうに手を伸ばす。
「あのね、とりあえずこれから色々聞かせてもらえないかな?」
「うんまま、わかったー」
「じゃあ、まず、なんで私の事をママって呼ぶのかな?」
ある言語学者は「おっぱいを吸う時の口の形をそのまま発音するとママになる。故にママとはおっぱいをくれる人という事になる」って言ってたけどおっぱい=魔力って構図なのかな?
「あのね、ままの匂いがするの」
「は?」
思わずキョトンとなった。そう言えば誰かにもそんな事言われた気もするけど。
「感覚的にこの人がままだってわかるの。だから安心して魔力が吸えるの」
どうやら精霊にとって私はそういう存在らしい。
でもまあそういう事ならこの子は大人しくしとくだろう。
「えーと、明日の花火大会が終わるまで私たちと一緒に一休みしようね」
「えーと、うーんと、わかった!」
「よし、いい子いい子」
頭を撫でてやった。
……いやあなたたちは並んでも撫でないからね?
「え、そうだ。テンペスト様がお土産渡せって言ってたからこれ」
ランドセルを開けて出てきたのは大きなタコ。うん、有難くいただきましょう。
ともかくまずは用意したもので遊ぶ事にした。トランプは知ってたみたいなのでババ抜き。
一番はだいたいかんの良いハル。その次が堅実に枚数を減らす葵さん。キャサリンちゃんはその次だ。ここで楓ちゃんや澪ちゃんと争っていた。
私? 私は最後。こういうの本気でやろうとするとその、魔法が発動しちゃうから全部勝っちゃうんだよね……だからなるべく勝たない様に心掛けてる。
次はお料理と昼食。作るのは私。一応最下位の罰ゲームという事になってるけど、精霊のキャサリンちゃんが食べれるように料理に魔力を込めないといけないので結局私しか作れなかったりする。まあ嫌いじゃないしね。
作るのはチャーハン。しっかりと火加減を調節(いつもありがとう火の精霊さん)してしっかりタマゴがコーティングされる様に鍋を振る。あ、重さは軽減してます。コーティングの際に魔力を乗っけてるので米の一粒一粒に魔力がよく絡まってる。ハルには何度か食べさせてるけど魔力は人間には上手く作用しないみたい。さっき貰ったタコも切ってレッツラまぜまぜ!
出来上がったチャーハンはあっという間に無くなった。キャサリンちゃんも笑顔で食べてたから喜んでくれてると思う。
「じゃあ、次、出かけよーか」
ハルが設定してくれた所に行く。行先は……プールだった。
それも総合レジャープール。貸切である。
当然の事ながら水着など持ってないし、キャサリンちゃんの事もあるので入口の売店で水着を買って中へ入ることにした。
それぞれが買ったので誰がどんな水着を着たのか分からない。あ、キャサリンちゃんは慣れてる葵さんにお任せしました。




