表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
快適なエルフ生活の過ごし方  作者: ぺるがもん
111/1275

109:嵐の邂逅

という訳でゴブリンとかドワーフとかじゃありませんでした。そんなの現実にいる訳ないじゃない!()

 まあ仕事中は何事も起こらずそのまま終わりました。

 何か動きがあったら知らせてねってドライアドに言ってあるけどなんも通信はなかったのです。

 仕事終わって澪ちゃんと合流。今日はそのまま澪ちゃんちへお泊まりの予定。みんなで水鏡を見ながら状況を見守るんだよ。


「山荘、通信途絶、崖崩れ、男性一人に残りは女性……なんか嫌な予感しかしないのですけど……」

「一応男性は二人だけどね」


 物資を運んできてくれたお兄さんというかおじさんが居るので正確には二人だ。最も、意識を失ってるんだけど。

 麓の役場まではだいぶ時間がかかるらしく、オマケに向こうは雨まで降ってきた。これは……雨で旦那さんが帰って来れないパターン?

 雨の中で山道を重機で移動ってかなりハードだもんね。命の危険もとりあえず無い状態だったしきっと戻ってくるのは翌日。


 ドンドンドン


 扉が乱暴に叩かれたのはそんな時だった。


「あら、誰でしょう?」


 って夫人が真っ先に扉を開ける。ノー! というかなんでこのお年頃のおじいちゃんおばあちゃんは危機感なく玄関開けちゃうのよ!


 バタンとドアが開いて入ってきたのは目出し帽を被った四人組。


「ひっ」


 慌てて夫人が仰け反ったけど引っつかまって抑えつけられた。


「大人しくしろ!」


 ズガン!と銃を上に向けて撃つ。普通の銃だけどなんか大きい感じがする。


 私たちは呆然としていた。水鏡越しにあっという間に事件が起こって何が何やら分からなくなっていた。


「か、楓を助けないと、とりあえず、全員で向かって……」

「落ち着きなさい、澪ちゃん」

「へぶっ」


 明らかに動揺してテンパってた澪ちゃんを止める。


「今からじゃ間に合わないし、行く手段もないよ。大丈夫。ここからでも魔法は届くから」

「お姉様ぁ……」


 半泣きになりながら澪ちゃんがすがりついてくる。


「楓が居なくなったら、私は……」

「うん、大丈夫。誰も傷つけさせないから」


 水鏡に向かう。

 水鏡の向こう側では四人とも部屋に入り銃を夫人に向けながら喋っていた。


「こんな所にペンションがあるのはラッキーだったな。全員大人しくしろよ。最初の犠牲者が出るぞ」


 銃口を夫人にグリグリする。

 夫人はもう既に気絶していた。これではダッシュで逃げてもらうことも出来ない。


「とりあえずメシにするか。ドロシー、作れ」

「あたしが? こいつらの誰かに作らせりゃいいじゃない」

「バカか? なんか毒とか混ぜられたらどうすんだよ」

「こんな所に毒とかないと思うんですけどね。たいちょーは心配症だなあ。ドロシー了解です」


 後ろの目出し帽の中から女性らしい一人が出てきた。そして楓ちゃんに銃を突きつけて命令する。


「あんたでいーや。食料庫案内してよ」

「……わかりました」


 耐えた、耐えたよ、直情傾向のある楓ちゃんが耐えた!

 そのまま銃を突きつけられた状態で調理場へと案内する。


「よし、じゃあ残りは大人しく縛られてくれ。そこのお兄さんからだ。チャーリー、ブラボー、手伝ってやれ」


 残り二人の屈強そうな目出し帽が豊さんを縛り上げた。そして次々と女の子を縛っていく。


 手を出そうかと考えたけど踏みとどまった。弾みで銃が発砲されたら夫人が撃たれてしまう。

 今のところは指をくわえて見ているより他なかった。


 雨足はより強くなり、叩きつけるようにその辺を覆っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ