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詩集 心箱  作者: TiLA
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波紋

川辺の並木道の新緑が川面に映えている

穏やかな昼下がり


静止しているような川面は動いてなさそうで

ゆっくりと流れている


この一瞬の平和な時間(とき)のように

過去から

未来へと


川面に石を投げれば

波紋が広がる

新緑がエフェクトに溺れ

それが虚像の世界だったことがわかる


波紋が消える前に

もう一つ石を投げ込んでみる

二つの波紋と波紋が干渉し合う

世界は複雑なのだ


この模様なんかよりもずっと


胸ポケットで

スマートフォンが揺れる


僕の心に

波紋が広がっていく


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― 新着の感想 ―
[良い点] 川面の波紋と ボクの心の波紋 きっと彼女からのスマホが揺れているのだろう。 ボクの心の波紋と彼女の心の波紋が 干渉しあうのだろう いろいろと想像出来るような終わり方が素敵です。 小説…
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