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波紋
川辺の並木道の新緑が川面に映えている
穏やかな昼下がり
静止しているような川面は動いてなさそうで
ゆっくりと流れている
この一瞬の平和な時間のように
過去から
未来へと
川面に石を投げれば
波紋が広がる
新緑がエフェクトに溺れ
それが虚像の世界だったことがわかる
波紋が消える前に
もう一つ石を投げ込んでみる
二つの波紋と波紋が干渉し合う
世界は複雑なのだ
この模様なんかよりもずっと
胸ポケットで
スマートフォンが揺れる
僕の心に
波紋が広がっていく
川辺の並木道の新緑が川面に映えている
穏やかな昼下がり
静止しているような川面は動いてなさそうで
ゆっくりと流れている
この一瞬の平和な時間のように
過去から
未来へと
川面に石を投げれば
波紋が広がる
新緑がエフェクトに溺れ
それが虚像の世界だったことがわかる
波紋が消える前に
もう一つ石を投げ込んでみる
二つの波紋と波紋が干渉し合う
世界は複雑なのだ
この模様なんかよりもずっと
胸ポケットで
スマートフォンが揺れる
僕の心に
波紋が広がっていく