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捨て子になりましたが、魔法のおかげで大丈夫そうです  作者: 明日
閑章:盲人が語る

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閑話:とある衛兵の報告書

 


 事件発生報告書


 王歴九六七年五週四番より抜粋

 なお、この書類は記入内容に不備が多数あったため廃棄された。




 記:バール・ピノトー



・発生場所

 イライン二番街 及び 三番街



・事件の概要

 本日昼過ぎ、二番街を護送中の要人が襲撃される。動機は不明。

 犯人はその場で護送していた騎士に排除された。また、その遺体は誰かが持ち去ったとみられる。

 その後、三番街の路地で二人分の死体が発見される。女性二人と推定されるが死体の損壊が酷く、断定は出来ず。

 同日、二番街の空き家で火事が発生。女性と思われる死体が発見される。


 追記:その翌日、情報提供により、見つかった死体及び襲撃犯は全てレヴィン・セイヴァリ・ライプニッツの同行者と判明。よって、これは全て関連した同一の事件としてまとめられる。ライプニッツ氏は失踪、現在行方がわかっていない。



・被疑者

 襲撃犯含め、不明

 ただし、ライプニッツ氏が関与している疑いが濃厚



・捜査事項

 現場での証拠

 目撃者の捜索

 被害者、及び襲撃者の足取り

 ライプニッツ氏の捜索



・捜査状況

 詳細は別紙を参照。以下、簡単にではあるがまとめを記す。


 現場での証拠:殺害された女性たちの周囲には特に発見できず。ただし、路地で発見された女性の遺体の損壊状況から、最近多発している奇病との関連性がみられる。


 目撃者の捜索:現在有力な目撃証言は無し

 追記:被害者及び襲撃者が、レヴィン・セイヴァリ・ライプニッツ氏と共に歩いていたという証言が通行人から得られた。なお、情報提供者の身元は不明。


 被害者、及び襲撃者の足取り:

 王領では街にはほとんど立ち寄らず、遺体発見当日の朝、馬車によってイラインへ入ったとみられる。

 ライプニッツ領での詳しい足取りは、現地の協力を得られず目下のところ不明。


 ライプニッツ氏の捜索:街に入った後、足取りは不明。現在服飾店への聞き込みを強化している。



・捜査結果

 現在、詳しい事情を含め被疑者の特定には至っておらず、解決の道筋すら立っていない状況である。



 私見ではあるが、損壊の激しい遺体に証拠を残さない手口。

 そして何より、不可解な状況。これは恐らく

(約二行何らかの溶液により削り取られている)


 はやく、誰かがどうにかすべきなのだ。あのような悪魔どもを、この街に跋扈させ続ける現状を

(以下、何らかの溶液により削り取られている)






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