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強くなれるリトルリーグ

作者: 口羽龍
掲載日:2026/02/15

 太一は小学校4年生。野球好きで、毎年のように春と夏の甲子園を見ている。将来、自分もここに立ちたいと思いながら、野球を楽しんでいた。太一は休み時間でよく野球をしていて、その腕前は学校内でよく知られていた。リトルリーグには行ったらどうだろうと言われていた。


 今日も太一はバットを振っていた。ほぼ毎日やっている。ここ最近はバッティングセンターに行き、次第に一番速い球が出る台しか使わなくなった。太一はもっともっと強くなりたいと思い、練習に明け暮れていた。


「太一、今日も頑張っとるな」


 そこに、父がやって来た。野球に明け暮れる太一を見て、父は喜んだ。将来、この子はプロ野球選手になってほしいな。そして、家族を支えてほしいな。


「うん!」


 と、父はあるチラシを見つけた。それは、母がスーパーで見つけたものだ。何だろう。太一は首をかしげた。


「リトルリーグ入ってみないか?」

「リトルリーグ?」


 太一はリトルリーグの事を知らなかった。どんな場所だろう。野球チームかな?


「簡単に言ったら、小学生の野球部やな」

「ふーん・・・。面白そう!」


 太一は入りたいと思った。なかなか面白そうだな。ここに入れば、もっと強くなれるんだろうか?


「入ってみる?」

「うん!」


 太一は嬉しそうだ。ここに入れば、プロ野球選手になるための力が手に入りそうだな。


「ここ?」

「うん。これがポスターやで」


 父はポスターを見せた。そこには部員募集と書いてある。なかなか強そうな子が集まっている。みんな鬼気迫る表情で、とても真剣だな。


「ふーん・・・。『河江リトルリーグ』か」


 そのチームの名前は『河江リトルリーグ』というらしい。なかなかいい名前だな。太一は入ってみようかなと思った。そうすれば、もっともっと力が付きそうだな。


「いいっしょ?」

「うん!」


 太一はそのリトルリーグには行ってみる事にした。来週から練習に参加する。果たして、どんな厳しい練習があるんだろうか? そして、どんな出会いがあるんだろうか?




 翌週、太一と両親はそのリトルリーグが練習をしているグラウンドにやって来た。そこには赤が印象的なユニフォームを身にまとった小学生が練習をしている。これがそのリトルリーグのユニフォームだ。なかなかかっこいいデザインだな。自分も付けてみたいと思った。


「ここか・・・」


 3人がやって来ると、そこに監督と思われる男性がやって来た。男性は30代半ばのようだ。噂によると、この近くの小学校の教員だという。小学校ではかなり評判がよく、将来、教頭や校長になってほしいと思われているようだ。


「君が太一くんか」

「はい」


 太一は少し緊張している。その男性が怖いのだ。どうしてだろう。鬼気迫る雰囲気だ。こんな雰囲気、初めてだ。何回ような雰囲気だな。だけど、プロ野球選手になるためにはここで頑張らないと。


「今日からよろしくな」

「うん!」


 太一は練習に参加する事になった。ここの部員は、どこか怖そうだな。みんな鬼気迫る表情だ。自分も頑張れば、こうなるんだろうか? じゃあ、ここで頑張ってみようかな?


「よーし、練習するぞ!」


 だが、練習をするにつれて、何かおかしい事に気が付いた。よく見ると、子供たちの口から白い歯が2本見えている。何だこれは? まるで鬼じゃないか? ちょっと怖いな。でも、かっこいいな。


「えっえっ!?」

「どうしたんだ?」


 監督は何ともないような表情だ。よく見ると、監督の口からも2本の白い歯が見えている。えっ、監督も鬼なの? いや、そんなわけない。鬼なんてこの世にいないだろう。


「この子たち、何?」

「いいからいいから!」


 監督は何も気にせず、太一にもっと練習をしろと言ってくる。監督はこの子たちを何とも思っていないんだろうか? これが普通だと思っているんだろうか?


「は・・・、はい・・・」


 監督はますます怖い表情になった。太一が非力だと思っているようだ。


「もっと力強く振れよー!」

「はい!」


 太一はもっともっと強く振っていく。すると、太一は感じていた。自分はより強くなっている。こんなにも早く効果が出るのかな? ちょっと早すぎじゃないかな?


「なかなか厳しいな・・・」

「厳しいけれど、それがいつか力になるんだぞ!」


 監督はそれでも猛練習をさせている。太一も必死でその練習についていっている。太一はとても疲れている。だけど、頑張らなければ。


「はい!」


 そして、初めての休憩に入った。10分間の休憩だ。なかなか厳しい練習だったな。だけど、これがいつか力になってくるだろう。


「けっこう強くなれたな」

「そうだろ?」


 太一は肩を落としていた。とても疲れたようだ。だけど、練習はこの後も続く。これでへこたれているようじゃあ、まだまだやっていけないぞ。もっともっと練習があるんだからな。


「疲れた・・・」


 と、太一は監督の頭を見て驚いた。何と、鬼の角が生えているのだ。


「えっ!?」

「どうした?」


 監督は何ともないような表情だ。頭から角が生えているのに。


「い、いや。何でもない・・・」


 太一は呆然となった。ここって、鬼だらけのリトルリーグなのか? とんでもない所に入ってしまったな。

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