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楽器戦隊ネイロンジャー  作者: 宮来 らいと


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第2楽章 しろくろ協奏曲 後編

「うわあ!」


「こいつ…………前のやつより強いぞ!」


「マグマグ!! これでとどめマグ!」


 僕たちはマグネのビームをくらってしまう。すると僕の体はマコトとくっついてしまう。


「うわあ!!」


 そして壁に打ち付けられてしまう。


「うっ…………。」


「くぅ…………。」


 そしてその瞬間、エミリたちも同様にくっつけられてしまう。


「きゃあ!」


「いやあ!」


 そして案の定、壁に打ち付けられてしまう。


「もう…………ダメなのか…………?」


「マグマグ!! これで最後の…………!!」


「スカイ一重波!!」


「うわあ!!」


「えっ…………!?」


「来たのか…………カイ!!」


「ああ、待たせたな。」


「カイくん! そして、転校生の方々も!」


「…………カイ。本当に良いのか。」


「ああ、ライアン、フウヤ。頼む。」


「もちろんです。」


「ああ…………。」


 カイたちはマジックタクトを取り出した。


「それって…………!?」


「行くぞ!!」


「「「ミューズチェンジ!!」」」



「…………カイ!!」



「空のミュージック!! ネイロンブルー!!」


「闇のミュージック!! ネイロンブラック!!」


「光のミュージック!! ネイロンホワイト!!」


「世界に輝く音楽を…………!!」


「「「楽器戦隊ネイロンジャー!!」」」


「演奏開始…………!!」



「マグマグ!! お前たちは3人まとめてくっつけてやるマグ!」


 マグネはビームを放つ。しかし…………。


「ライアン!」


「ああ!」


「「協奏ミラージュ!!」」


「マグー!!」


 フウヤとライアンはバリアを張る。そして、そのビームを跳ね返し、ビームがマグネに当たる。


 マグネは壁に張り付つく。今がチャンスだ!


「行くぞ!」


「はい!」「おう!」


 カイたちはマジックタクトを振った。


「マグマグマグー!!」


 マグネは爆発した。倒したんだ。そう思った瞬間、壁とマコトから体が離れた。


「はぁ…………はぁ…………。」


 同様にエミリとシズクも元に戻った。


「カイ! …………ありがとう。」


 エミリはお礼を言った。


「礼を言うなら、フウヤとライアンだ。この2人がいなかったら、俺は…………。」


「良いんだよ。」


「ケイスケ。マコト。エミリ。シズク。僕たちをよろしくお願いします。」


「もちろん! よろしく!!」


 すると、今度はいつぞやの怪物が現れる。


「貴様は…………!!」


「ふん…………まだまだ…………!! 秘曲……巨大狂騒!!」


「マグマグマグーーーー!!」


「また巨大化か!?」


 マコトは通信機で浅見先生に通話する。


「おじさん! ネイロボッツを!!」


「ああ! もちろんだ! ネイロボッツ、発進!!」


「きゃっ…………!」


 エミリが膝から崩れ落ちる。


「エミリ…………!?」


「ごめん…………もう体が動かない……!」


 エミリの体力が限界だ。そう言う僕も限界だった。


「そんなことか。だったら…………俺がやる!!」


「カイ!」


 マコトがそう言うと、カイのネイロボッツと黒と白のネイロボッツが来た。


「これは…………!」


「なるほど…………僕らが乗ると言うことですね。」


「フウヤ!ライアン!」


 カイが言うと2人は強く頷いて、ネイロボッツに乗り込む。


「「「三重奏合体!!」」」


 ブルー――ブラック――ホワイト――



「「「完成! トリオネイオー!!」」」


「これが…………トリオネイオー…………!」


「形は少し違いますけどね。」


「マグマグ! 小癪な! マグー!!」


 マグネは強いビームを放つもトリオネイオーには歯が立たなかった。


「…………最終楽章!!」


「「「フィナーレコンチェルト!!」」」


 ロボットの胸部から音符たちが出てくる。音符たちはマグネに突撃する…………!


「どわああああああ!!」


 マグネは再び爆発した。


「やったあ!」


 僕たちは喜びあった。




 僕たちは音楽室に戻り、浅見先生から労いの言葉が送られた。


「良くやった。今日はゆっくり休むと良い。君たちのおかげで怪物を2体もやっつけたんだからな。」


「はい! …………でもカイたちのおかげだと思います。」


「ケイスケ…………。」


「そして、フウヤ。ライアン。改めてよろしく!」


「ふん…………お前がリーダーか。…………まあ良いだろう。よろしく。」


「ライアン。素直じゃないですね…………。ケイスケ。よろしくお願いします。」


「うん!」


「これでネイロンジャーは7人になったな。みんな。これからも大変なことになるかもしれない。気をつけて行くんだぞ。」


 僕たちは頷いた。この7人でならきっと…………。



「くっ…………おのれ…………ネイロンジャー…………!」


「あはははは! 苦戦したようだねドロイ! 今度はこのレイズの手下が戦っちゃうよ!!」


「………………ふん。勝手にしろ!!」


「あはは…………あははははは!!」



 ネクストセットリスト(次回予告)


「あーあ。やってらんない。」


 シズクが豹変?


「来たか…………シズクのやさぐれタイムが。」


「やさぐれタイム?」


「シズクさん! しっかりして!!」


 マコトがシズクを助けに入る!


「ここはマコトに任せるんだ!!」



 第3楽章「ノイズの先に」



 レッド――イエロー――パープル――



「「「完成!トリオネイオー!!」」」

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