あらたな神は、受け入れられない。~こんてぃにゅー~
長らくお待たせしました。アイキャッチの絵を描いててアホほど時間を喰いました←
俺は、天使のような幼い女神に手を引かれこの場所に来た。待てよ、生まれ変わったというなら、見た目は幼い女神と言えど、俺より年上なわけで……つまり、合法?
「ん~? 合法ってなに?」
「あの、心読むのやめて貰っていいですか? お願いします」
「んん? わかったぁ♪」
危ない、ここは地球よりある意味危ない場所らしい。薄い本のようなネタを考えたらそれだけでアウトを貰いそうだ。はやく、心を読まれないようにしなければ。
「ところで、ここはどこですか?」
「ここは、じょうほーかんりかって場所だよ♪」
「情報管理課? 何をするところなのでしょうか?」
「んん~? わかんない♪」
おい、可愛い笑顔で騙されないぞ。わからないとこに連れてこないで貰いたい。大きな建物に入ってすぐの、部屋の中に案内されたけど、誰も居ないし。応接室のような場所だけど……マジここなに?
見渡すと、見るからに柔らかな座り心地を与えてくれそうなソファー、そして来客がわかってたかのように黒光りするテーブルには、既に注がれ湯気を立ち上らせる三組ある紅茶のセット、お菓子の盛られた皿。
いつの間にか手は離れ、当たり前のように天使のような女神は、ソファーにちょこんと腰かけお菓子を食べていた。満面の笑みを浮かべソファーの上で足を揺らしながら。
尊い。
既に温もりが離れた手に残る、先ほどまでの幸福感を思い出しながら、俺は幼い女神を見つめていたら、部屋の扉が開く。
「あら、あなたが新しく生まれた神ね? はじめまして」
「あ、はぃ」
振り返った先には、薄紫の透き通るようなウェーブが掛かった長い髪を耳に掛け直しながら微笑む、綺麗な女神がそこに居た。コミュ障を拗らせた俺には早すぎる相手だ。
「情報通り、女性が苦手なようね? じゃあ、この後の話をするから腰かけてちょうだい」
「お兄さん、こっちこっち」
幼い女神が自身の座るソファーの真横を、手で軽く叩き笑顔で手招きしていた。まぁ、断る理由もないので、隣に腰を下ろす。もちろん、間隔は開けてだ。ソーシャルディスタンス、大事。
決して恥ずかしいわけじゃないんだからねっ!
「あら? その子とはうまくコミュニケーション取れてるみたいね。じゃあ、そのまま組んで貰おうかしら」
「組む、とは?」
「決まってるわ。仕事のパートナーよ。まぁ、まずは簡単な仕事を与えるから、少しずつ慣れていってね。あと、コミュニケーションは重要だから、誰とでも話せるようになること。いいわね?」
マジかよ。コミュニケーションなんて、俺には無理だ。むしろ、仕事なんてしたくない。今は先ほどから尊い笑顔を浮かべた幼い女神を描きたいのだが、描くと漏れなく観たもの全てを尊死にさせる自信あるぞ。
「あら、かなりの自信ね。良いわ、ちょっと困った神々が居るから、それを仕事にしても良いわね」
「はい?」
「だから、ソコの可愛い女神ちゃんを描いて、観た神全てを尊死に追い込んで欲しいのよ。失敗はゆるされないわよ? いいわね?」
「え?」
「失敗した場合、貴方は漏れなく私の所属サークルの餌食になるわよ。腐腐腐……」
なんか、最後の笑みに鳥肌がたったのだが。だれか、説明して欲しい。俺は今後どうなってしまうのか……。
アイキャッチ……作ったけどどこに貼るの?←イマココ




