表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生からの魔法失敗で、1000年後に転移かつ獣人逆ハーレムは盛りすぎだと思います!  作者: ゴルゴンゾーラ三国
第六部

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

479/493

473

 正直わたしは全然気にしてないんだけどな。この時代を生きるのなら、この時代に沿った結婚方法で十分だと思うし。


「世界が滅んだとはいえ、千年前の話じゃないですか。今はもう、島長の血筋が残っているのかも、墓があるのかすら分からないんですから」


 崩壊直後の、まだなんとなく建物とかが残っている状態ならまだしも、千年後なのだ。建物なんかはかろうじて遺跡として残っている程度。もしかしたら、わたしたちが今いる研究所が、実は千年前には王城があった場所、と言われてもおかしくないくらいには、わたしが元々生きていた時代の名残はない。

 たとえ知識として知っていても、実際にできるかどうかは別なのだ。失われた文化の一つとしてしまっていいんじゃないだろうか。


「ぼくからマレーゼを奪ったくせに、根性が足りない。意地でも探し出せ」


 姑か?


「結婚って、本人同士の意思も重要ですけど、周りに周知するのが一番の目的なんですから。この時代の形式でやらないと意味がないでしょう」


 わたしは言いながら、今日の分の資料を手に取る。

 皆を誰にもとられたくない、という考えが最もしっくりきて、そこから恋を自覚したわたしとしたら、結婚は、妻帯者なんだから手を出すな、という牽制の意味合いがわたしにとっては強い。

 なので、たとえ、わたしの時代にそうするものだったとしても、この時代に意味が分かっている人間が少ないのなら、無駄とまでは言わないけれど、あまり必要性を感じないのだ。


「だから、イエリオも気にしないで。もし、そう言った情報を見つけて気になるからっていうなら、話は別、だ、けど……」


 イエリオが前文明のことを、結婚とかそういうの関係なしに、そもそもできることはやりたい、と考えるタイプだから、やりたくないとは言わないでおこう、と思って伝えていたのだが、たまたま手に取った資料を見て、わたしはだんだんと言葉がおざなりになっていく。

 それに気が付いたのか、イエリオが「どうかしましたか?」と声をかけてくれるのだが、わたしは生返事しかできない。


 手に取った文献が、あまりにも興味深くて。


 隣に座った師匠が、わたしの手にある資料をのぞき込む。わたしと同じように、すぐにこの文献の意味に気が付いた師匠が、わたしから紙を奪おうとしたが、ギリギリのところでそれをかわす。


「おい、マレーゼ。それをよこせ」


「駄目ですよ。師匠が言ったんでしょう、意地でも探し出せって。――イエリオ、これを」


 「お前が探せという意味じゃない!」と言う師匠を抑えながら、わたしは紙をイエリオに渡す。


「これは……?」


「わたしの住んでた隣の島の、島長の墓の場所が割り出せそうなことが書いてある書類」


 急に渡された紙に困惑しているイエリオに、わたしはそう伝えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ