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新星くっきんぐ

関係ないので読み飛ばしてok


へーるぷ。前垢と新垢の両方で活動してるんですけど、どっちも検索にヒットしないですんー

どうやったらいいのか全くわからなくて、もしこれが原因じゃね?的なのあったら、教えて頂けると幸いです

「見ーてくださいパイセン!右からルイ・●ィトン、グロー●・ト●ッター、ゼロ●リバー●ン!どれもこれも一流すぎるンゴ…」



 目はチカチカ、ヨダレはダラダラ。大興奮の黒澤は棚に並べられたスーツケースを、余すことなくじぃっくりねぇっとり見物する。



「にしてもよくこんなにあるよな。こういう昔からのブランド品って『火のない年』のあとにほぼ無くなったのにな。」


「そうでしたっけ?まあそんなことより赤木さんは決めました?」


「んーー見ればアイデア湧くかと思ったけど、案外難しいもんだな、全く思いつかないわ。」



 赤木は頭をボリボリ掻いてへにゃりと笑みを零す。創作ダンスの授業でアイデアを出すのも難しいと思う頭をフル回転させるが、これっぽっちも閃かない。あと、前にいる黒い奴が頭を支配してまともに考えられないからだと思う。

 するとロリ成人の黒澤が、『チェスの駒』と『アタッシュケース』を差し出してきた。



「スーツケースちゃうやん」


「よくよく考えたら重くて転んでしまうゾ…」


「幼女か…!」



 来夢は影を伸ばして『チェスの駒』と『アタッシュケース』を受け取った。どーしよーかなーとと、2つのアイテムを吟味するように撫で回す。・・・チーン!と一休さんがトンチを思いついたような音が鳴る。これはいいかもしれないと、口元が緩みそれを右手で押さえる。


 来夢は影で2つのアイテムを握り潰し、シリアルをそのまま食べる口に放り込んだ。しかしなーんか足りないなと、腹を撫で、口元についたかすをペロッと舐め取る。


 ピコーンと閃いた来夢は四方向に影を伸ばした。影はそれぞれあるモノの場所まで進むと、それを絡め取って戻ってきた。



「お砂糖、スパイス、クレーンゲームで取れる素敵なものをいっぱい、これだけじゃむっちゃかわいい女の子しかできないから、最後にこいつ、『マジカルY』。」



 4つを更に口に放り込み、胃の中に流し込む。すると来夢の体はガタガタと震える。チーン!電子レンジがなったような音がすると、下腹部らへんに手を突っ込み『それ』を取り出した。

 

 チェス盤がプリントされたアタッシュケースの完成だ。ほんのりお砂糖の甘い匂いがして、幼少期のおやつの時間を思い出す。



「ハイ完成。黒澤さんの専用武器オーダーメイド、名前は…そうね。『新星チャレンジャー』としましょうか。」



 名前をもらった『新星チャレンジャー』は喜びの感情を持っているように、ハンドルについたチャームがキラリと光った。


《本日のグリストーリー》

Q.今更だけど、『火のない年』ってなぁーにぃー?


A.『火のない年』とは、約15年前に起こった厄災だよ。 ある日を境に地球で火が消えてしまったんだ。石油を使おうが、マッチを使おうが火は点かなかった5年間のことを指してるよ。

 火がなくなってもゴミは人間がいる限り生まれ続け、その時は燃やさずにゴミを地中に埋めたり、海に流していたんだ。

 今はもう大丈夫だけど、一般人は厄災がどうやって収まったのか分からないんだって。

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