瀬名一の嫉妬 EP29
ブクマが520件近く行った事には喜びを感じるが、ANIMEの世界からようこそをマジで読みやがれ!!そしてブクマと感想をくれ!!
言うまでもないだろうが、世界的なバラエティーオーディション番組は成功に終わった。
女性出演者や女性スタッフなどからは物凄いアプローチを受けるが母の登場により何とか収まる。
「ジョン〜合格おめでとう♡」
母はわざとらしいトーンでそう言う。
「あ、ありがとう。」
現在高級外食店を貸切にし食事をとっている。
「別にお店を貸し切りにしなくても良かったんじゃあ.......」
「二人のデートなのだからいいじゃないの。」
祝いからデートにシフトチェンジされているようだ。
「それで、これからの方針はどうなっていくの?」
「Rapは現状無理そうだから普通の歌で行くわ。大丈夫よ、既にヨーロッパ最大級のコンサート会場、O2アリーナは確保してあるから。」
「えっと、よく意味が分からない、」
「だから、貴方の最初のコンサートよ。」
アメリカのオーディション番組に出ただけで、いきなりどでかいコンサートを開くなどと母は妄言を垂らしている。
「いやいや、近くのライブハウスとかで実力を鍛えてからだろ!それにO2アリーナって収容人数約23,000人、超巨大会場じゃないか!」
日本武道館の収容人数を軽く超えている。⚠︎日本武道館は約14500人である。
「オーディションだけでなく会場の手配まで、流石にコネと言うか、母さんの意味わからない権力の使い過ぎじゃなのか、」
やるにしても自分の実力で進みたい。
「何を言っているのかしら、ジョン。私の存在は貴方にとっての実力でもあるの。それに私がいなかったとしても貴方は直ぐに高みへと行く。だからとっとと一生分の賃金を稼いで私と籍を入れなさい。」
無茶苦茶過ぎる。其れに母である自分と籍を入れろとは何事か。
「いやいや、俺と母さんは「恋人ですね、はい」
だめだ、母さんのペースに乗せられる。
「だから、俺と母さんは「夫と妻ですね、はい」
「母さん!」
「なぁにぃ?貴方♡」
頭がおかし過ぎる。
「そもそも俺が一生分の賃金を稼ごうが稼がなかろうが母さんには関係がないだろ!」
「お金なら腐る程あるのは確かなのだろうけど、私と暮らしていく上で全部出されるのは背徳感を感じるのでしょう?なら、最初に満足感を与えてから後に私とずっーと一緒に入ればいいじゃない。」
出される高級料理が進まない。母は自論を楽しそうに語りながら食を進める。
「母子での結婚は認められない!俺は俺が好きになった人と結婚する!」
机を立ち上がりお店を出ようとするが何故だか体勢を崩し、その場へと倒れてしまう。
「あぁ、ジョン、あまり手荒な真似はしたくなかったのだけれど、」
母はヒールの音をカツカツと響かせ近づいて来る。意識が徐々に沈むの感じ取れる。
「ふふ、私がしっかりと面倒を見てあげるわ。手取り足取り、全てを蛇のように貴方に絡ませて絶対に逃さない。私たちはずっと一緒よ。そう、ずっと一緒なの............誰にも触らせない。誰にも.........」
その言葉を最後に意識を失った。そこから先の展開は想像にお任せする。母は決して自分を殺したりはしない。何処までも甘くて、何処までも冷徹なのは確かなのだろう。
無理やりと一の話は終わらせたぞ!これ以上は長引かせない!百話を終着地って決めてんだ!残り三話、ケイト編行くぞーッ!!




