瀬名一の嫉妬 EP26
どっちにするも何も芸能人になれば今以上に注目を浴びる事は分かっているだろう?
「ならない、と言う選択肢は「ありません♡」
「そう!瀬名一がプロデュースする完全無敵のアイドル、ジョン・セナ君!君は此れから我が社が全力を持ってプッシュをするので頑張ってくれ給え。」
一は車を止め車外へと出ると自分へと大々的にそう伝えた。
「何もかも私に任せてくれればいいわ。日本の芸能界なんて圧力を少しかければ直ぐにレギュラーなんて何本でも入れられるのだから。例え大御所が文句を言ったとしても私が其奴を干すから安心しなさい。」
携帯を取り出し何やら事務所を作れだのと言い出す一。瀬名は其れを見て思うのだった。
(マジでやるのか?)
「ふぅ、終わったわ。日本で一番権力のある事務所のか〜んせーい。」
そして一はテレビの番組表を検索すると瀬名へと渡した。
「出たい番組があるのなら言ってね♡あ、マス●ッツとかグラドルとかが出るセクハラ関連の物はダメよ。私が其奴らを永久に芸能界から追放しかねないから。」
話がいきなりす過ぎて思考が追いつかない。
「俳優になった場合の最終目標は?」
「ハリウッド映画出演を最初の舞台としましょうか。」
「アイドルになった場合の最終目標は?」
「最初のライブを日本武道館でやりましょう。」
「歌手になったら?」
「世界を狙いましょう。先ずはアメリカズ・●ット・タレントに出演させましょうか。大丈夫よ、私が審査員の一人をするから。」
「芸に「芸人はダメよ。」さいですか.......」
全ての成功が確約されている。何なんだ、この人?
「私としては歌手が良いわね。歌と、PVをちょちょいとレコードすれば良いだけの話なのだし。作曲や作詞は一流どころを雇うから安心してちょうだい。」
簡単に言ってくれるがちょちょいとレコードに至れる訳がないだろう。音楽などギター以外に触れた事もないし。
「分かった、歌手でいい。」
「OK、じゃあPOP MUSICKを中心として行こうと思うけど、やはり最初はインパクトが大切よねぇ。RAPと言うカテゴリーで行きましょう。」
「RAP!?無理だ!」
「もちろん、英語で歌って貰うわよ。Lil W●yneやJ●y Zを超えるわよ。」
何をこの人は言っているんだ。母国語じゃない上にRAP界の偉人達を超えろと言う。不可能だ。
「ジョンきゅんは英語、フランス語、スペイン語は完璧だし大丈夫だって!」
多国語が話せるからと言ってラップができる訳じゃない。
「母さん、流石に無理だ。」
「諦めたら試合は其処で終了ですよ。」
試合どころの話ではない。先ずは選手として技量がないのだ。
(母さんをこのまま説得しても無駄か、)
「..........はぁ、分かった、やるよ。でも多分下手だから余り期待をしないでね。」
「その気持ちがあれば十分。」
一は頰を吊り上げ言う。
「だって、貴方が土俵に立ってくれれば全てが上手く行くのですもの。」
とっとと終わらせたいけど、ケイトの話を最後に持って来ないといけないから暫くは続くぞ、てめぇーら。目標は100話丁度で終わらせる!
今はANIMEの世界にようこそ!の方を楽しく書いてるからなぁ。其れに不屈の英雄の方も執筆を進めないといけないしな。てかこの二つ読んでくれてる?




