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瀬名ジョンの憧憬 EP23

さてさてレンタル彼女なる人物と合間見えたのは良いのだが、こうまで密着されると緊張するものがある。


(胸が凄く押し当てられてる......)


容姿はオタクさんが粘着する程の物はあるが、一般人レベルだ。良くて、読者モデルと言ったところだろう。


「プランなしで来たんで、何処か行きたい場所はありますか?」


「貴方となら何処までも」


こういうサービスなのだろうか?


「取り敢えず、そこのス●バでも行きますか?」


「はい!瀬名さんってオシャレなんですね!」


ス●バ行くってただけでオシャレと言われる理由が分からない。


「あの.........二人で同じ飲み物、頼みませんか?」


店内へと入ると彼女はそう言いだした。と言うかそろそろ離れて貰いたい。


「同じ飲み物?」


「あ、正確にはグランデを1つ頼んでストローを共有するんです!」


「いや、流石にそう言うサービスはマズイんじゃないんですか?」


間接キスをするぞと言っているようなものだ。


「バレなければ大丈夫です!其れとも私じゃあダメですか?」うるうる


上目遣いをするまゆたそなる人物。


「ダメです。」


その辺の男ならば喜んでストローを共有するだろうが、俺は違う。


「あ、店員さん、キャラメル●キアートのグランデ1つお願いします。ストローは1つで結構です♡」


間髪入れずに注文を繰り出すまゆたそにジト目を向ける。


「瀬名さん!楽しみですね!」


無邪気にそう言う。


(この女..........話を聞かないタイプの女だ。都合の悪い事はさっきから受け流してやがる。)


まぁ飲まなければ良いだけの話か。


「確か代金って男持ちでしたよ「いえ、私が全額お支払いしますので結構ですよぉ♡」


本来のサービスならば自分が払わなければいけない筈なのだが、彼女は全額支払うと言っている。


「流石に不味いで「いえ、私は瀬名さんの財布ですので欲しいものがあったら言ってくださいね?」


あれ?レンタル彼女ってそんな気前の良いサービスでしたっけ?


「キャラメル●キアートのお客様〜」


どうやら飲み物が出来たようだ。まゆたそは其れを受け取ると自分の手を引き空いている席へと隣同士で座った。


「ふふ、飲まないってのはなしですよぉ♡お先にどうぞ。」


ストローをめちゃくちゃ近づけてくる。


「こ、溢れるから!」


水滴が何滴かズボンに落ちるのを感じる。


「ごちゃごちゃ言ってないで飲んでください!」はぁはぁ


何でそんなに息が荒いんですかねぇ。


(自分の唇を舐めるように見つめているような気がするのですが.....)


「分かった、飲むから」


「あっ、手が//」


コップを自分で持とうとすると彼女の手に触れてしまう。


(いちいちそんな反応をしないで欲しい......)


触れられた箇所を真剣に見つめるまゆたそ。その姿を見ながら飲み物を口へと含んで行く。


「ぶふぅッーーーー!?」


するといきなり彼女は自身の手を舐め始めたのだ。思わず飲み物を口から吹き出してしまう。


「................何をしてるんですか?」


「え?舐めてるんですよ。」キョトン


この女はヤバイ。そう直感する。もっともあのアイドルの女よりは大分マシなのだが。


「あ、そのストローもらっ、おほん、じゃなくてマキアート貰っても良いですか?」


「あ、はい........」


早く終わってくれ.......


「んっ......ちゅ.......ちゅ.......レロ........ちゅ」


ストローをイヤらしく舐め始め此方を上目遣いで見てくる。


「まゆさん、此処お店ですから、そう言った行動は控えた方が、」


焦り止めに入ろうとするがまゆたそは口元を吊り上げとんでも無いことを口走った。


「ふふ、瀬名さんってエッチなんですねぇ♡変な事考えちゃて//」


「..........」


あぁ、何だろうこの気持ち.......


(本気で殴りたい)


他の客らも彼女の行動に引き気味だし、今すぐにお店を出なければ今以上に注目を浴びてしまう。


「まゆさん、行きますよ!」


「え?ホテルにって事?」


あぁめんどくせぇ!!


「取り敢えず出ましょう!」


腕を掴みお店を後にするのだった。

90話まで書いてしまったか...........ブクマも470件突破したし。後二話くらいでこの話を終わらせて、瀬名一をメインとした話を最後の話としよう!て言うか不屈の英雄の話数を抜きそうなんだが!因みにアニメの世界からようこその方は55話をきったぞ!是非とも読んで感想、ブクマをしてくれ!

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