表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
85/101

瀬名ジョンの憧憬 EP18

「ジョ〜ン、此れはなぁにぃ?」


テレビを指差す母。其処には先日、握手をしたであろうアイドルが映っていた。そしてそのニュース番組は自分が映る(握手をしている)写真を無許可に公開していた。


「えっと........俺じゃないよ」


「ダウト!」


母は携帯を片手で打ちながら自分へとすり寄ってくる。


「この局を買収したから写真は流れる事はないけど既に世界に広まってしまったわ。」


この母は携帯を使ってそんな事をしていたのか。


「制作に関わった奴らはアイドル共に全員、希望の船に送ってやる。」


(何処のエスポ●ール何ですかねぇ..........)ざわざわ


不吉な事を言う母の肩へと手を掛ける。


「あれは俺が好きでやった事なんだ。写真を止めてくれた事には感謝するけど流石に関係者を賭博船に放り込む事はやめてくれ。」


「............ねぇ、ジョン。」


「何?」


「貴方、あんな不細工な子が好みなの?どう見ても私の方が美人だと思うのだけれど。」


綾瀬と言うアイドルはアイドルと言う事もありかなり可愛らしい顔立ちをしている気がするのだが。


「母さんは確かに美人だけどアイドルじゃないだろ。どちらかって言うと女優向きの顔立ちだよね。」


「ふふ、ありがとう。でもダメよ。アイドルなんて生意気な小娘に興味なんて示しちゃ。」


目が笑っていない。


「でもどーしてもジョンがアイドルが好きだって言うのなら.........私がアイドルになってあげても良いわよ?」


何処から取り出したかも分からないアイドルの制服らしき服をその場で着込んでいく。


「どう?」


「................トップアイドル、目指せるじゃないのか?」


予想以上に可愛かった。いや、歳の事を考えると勿論きついのだが。そんじょそこらのアイドルとは一線を画す程に清楚系黒髪の頂点を行っていた。


「まぁ、でも俺が特別アイドルが好きって訳じゃあ無いけどね。友人の連れられて行っただけだし。」


ポーズを決める母が制止する。


「.........それを最初に言いなさい。」


どうやら母は意外にも制服を着る事が恥ずかしかったようだ。


「ネットでの拡散は出来うる限り止めるけど、完全な排除は不可能よ。ジョン、貴方は此れから世間に認知される。」


たかがアイドルの握手会だけで大変な事になったもんだ。


「別に何時も通りに過ごすだけだよ。」


母は心配そうな表情を浮かべるがそれ以上は何も言わなかった。



「スレッドが消されてる?」


オタクの男は自身の立てたスレッドが消されている事に驚愕の表情を浮かべていた。


「you●ubeにアップロードされた動画もよく分からない企業から削除命令を受けて見れない様になってるお。それにテレビでも昨日は沢山報道されいたのに、今日は1つも見ない.........」


瀬名ジョンと言う人物の背後には何者かがいる。第一にそれが頭に浮かんだ。


「チートな上にイケメンって.......ラノベ主人公乙w.......」


苦笑をしながら携帯の電話帳を覗き込む。そして瀬名の電話番号へと指を掛けようとすると個室のドアが勝手に開かれた。


「xxたかし様で御座いますね。ご同行お願いします。」


黒服の男達が自分を逃さない様に扉の前で立ちふさがる。


「だ、誰ですか?」


知らない振りをしようとするが腕を無理やりと引かれ連行されてしまう。

展開が思いつかない

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ