冬美雪の劣情 EP11
長いタイトルの方がブクマ取りやすいってクソみたいなロジックを破り捨てて欲しい。もうタイトル詐欺しようかな?
可笑しい.........
瀬名先輩に対しアニメの話を振るのだが余り答えてくれない。それ以上に嫌がった顔をされる。何故だ。
「瀬名くん、今度デートしませんか?私がデート代全部出すので!」
「いや、流石に後輩に出ささせる男は漢としてどうかと思うが。」
「其れじゃあ行ってくれるんですね!」
「行かないけど。」
何故だ。何故心を開いてくれない。私の身体に少し触れてくれるだけでもいい。それだけで私の苦痛は解放される。
「あ、あの、此処はどうやって演技をすればいい、ですか?」
「ああ、此処はこの人物が悲しみを_」
(春風奏ッ!)ギリ
瀬名先輩をいつもいつも横通りをして行く。演技指導だっていつも春風の方が長い。許せない。許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない
ユルセナイ_
私一人だったら瀬名先輩を独占できたのに............
「そっか............消しちゃえばいいんだ♩」
★
消すといっても決して殺すわけじゃあない。そんな事をすれば警察に捕まってしまう。自然に彼女を消せる方法。其れは退部に追い込む他にない。
「ねぇ奏、アンタも瀬名くん目当てで入ったのはわかるけどさ.........私に讓ってよ。」
その日のうちに私は奏でを呼び出した。今頃瀬名先輩はお怒りだろうが、此れも私と先輩が結ばれる為だ。
「.....................ウチはゴメンなさい、できない。」
芋女が断る事は想定済みだ。ならば此れからは戦争だ。お前を徹底的に潰して学校から入れなくさせてやる。
「そう、じゃあしょうがないね..........これからは"敵"だ。其れからアンタが最初の日に私がジョン君に告白を冗談で流された時、小さい声で“よかった”って言ったの覚えてるから。覚悟するんだね。」
後悔させてやるよ根暗女。
★
「ねぇ聞いた、春風さんって実は援交してるんだって........あ、これ誰にも言わないでよ。其れと演劇部で一緒なんだけどさ、よく瀬名くんに自分の身体を押し付けてるとこを見るんだけどさ.......注意とかした方が良いのかな?」
それとなくカーストの高いクラスの女子グループへと口を漏らす。
(女って生き物は約束ってものを守らない。特にこいつらみいなタイプは、ね。)
言うまでもないが女子グループからは直ぐに噂は広まりクラス内では芋女がビッチ女といじめられるようになって行く。
★
(あ〜自分の手のひらで人が動くってこんなに気持ちいいんだぁ♩)
「痛っ!」
「あ、ごめーん!キモくて気付かなかったぁ!」
春風へとワザとぶつかる。ああ、その顔が堪らなく唆る。その調子で退部を是非ともして貰いたいものだ。
「うぅ、もう........やめて........」
涙を流す春風を見て優越感を感じる。
「だから言ったでしょ、あんたが部活を辞めたら辞めてあげるって。」
「いや..........「ん?」.......うぅ..........分かった、やめるから.......もぅ、辞めて、」
次の日、芋女は部活を辞めた。だからといっていじめが止まるわけではないが。
「何、これ?」
芋女が登校してきて自分の机の違和感に気づく。
「ふふ、見て彼奴ちょー受ける顔してるんですけど〜w」
「ちょ、いじめでしょ、これww」
「花瓶とかいつの時代のイジメだよw」
春風の机の上には花瓶が置いてあったのだ。仕掛け人は私ではない。だが実に面白い光景だ。
(女子の嫉妬と言うのは酷いものだ。本来なら私は女子たちに嫌われていたかもしれない立場だがターゲットを芋女へと誘導する事で私は自由に動ける。)
瀬名先輩に近いと言うだけで陰湿ないじめが起きかねない。もしかしたら其れを危惧して瀬名先輩は私達女子生徒とは距離を取らないのかもしれない。
「冬美.....さん、なんで、いじめをやめるてくれるって言ったのに....」
「あんた、勘違いしてない?」
「え............」
校舎裏へと呼び出された私は春風と対峙する。
「誰も辞めるって言ってないよねぇ!」
私は春風に対し高笑いを聞かせる。
「あぁ....あぁ、そんな、酷い、酷いよぉ!」
ああ、もっと絶望に堕ちろよ、芋女。
「うぅああああああああああああああああ!」
膝をつき泣きじゃくる春風を後に私はその場を後にした。
「ふふ、あと........ちょっとかな?」
結末はどうなるかなんて一話を読めば分かるからなぁ、この話。と言うか"Animeの世界からようこそ!"の方は読んでくれてるか?やっと感想第一号を貰えたぜ!少しずつとだがブクマが伸びてきてる事はやっぱ嬉しいよね。




