Episode58 "お前は...."
大西洋中部に存在する海洋都市。母が言うには10人と満たない人口らしいのだがどうやって維持をしているのだろうか。
「アレが海洋都市ですよぉ、ジョンくぅん。」
レイスちゃんは窓から見える地上へと指を指しそう言う。瀬名はレイスが指を指した方へと視線を向けると口を開け驚愕の表情を見せた。
「す、すごい、としか言い様がない.....」
海の中心にて巨大な城が立っているのだ。そしてその城を中心に無人の美しい都市が広がっていた。
「W、Wow..........ビューティフルデース......」
ケイトも同様に驚きの表情を見せる。その反応を見てかアルセとレイスは満足気な表情を見せると母を連れて機長室へと入って行った。
(...........母さん?)
瀬名は連れて行かれる母を目で追いかける。
「どうしたデスか、ジョン?」
「母さん達が機長室に入って行ったから、どうしたのかなって。」
ケイトはスッと立ち上がると母達が入ったであろう機長室へとノックをした。
「一叔母さん〜?何してるデスかぁー?」
扉をバンバンと叩くが返事が返って来ない。更に叩く力を強くするとキャビンアテンダントに拘束され何故か簀巻きにされるケイト。
(何してんだ、彼奴は)
先程のキャビンアテンダントが近くに寄り時期に着陸される事を言われる。瀬名は機長室の扉を眺めつつシートベルトを付けるのだった。
★
「足元にお気をつけ下さい、ジョン様。」
無事に飛行機は着陸し、地上へと足を下ろす。因みにケイトは簀巻きにされた状態で外に放り出された。
「うぅ.....あのクソ女ぁ次にあったら許さないデス!!」
(..........母さん達の姿が見当たらない。飛行機の中に残ってるのか?)
拘束を解くと中指を飛行機に向け立てるケイト。すると美しい都市から二人の人影が見えてくる。
「誰かこっちに来るデス。」
「うん、確かにいる................ん?」
その場で此方に来るのを待つ二人。すると瀬名は近づく人影のうちの一人が何処かで見た覚えのある顔である事に気付く。だが見知った顔の隣にいる人物が此方の存在に気付き尋常ではない速度で走って来た。
「ジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョンジョン♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
思わず逃げ出す瀬名。
「ひっ!?「つっかえまたぇ、ジョンぅ♡」
だが直ぐに捉えられ背後から抱き付かれる。ケイトが引き剥がそうとはしてくれているがビクともしない。
「辞めんか、色欲女が。我のジョンに容易く触れるでないわ!」
すると追い付いたもう一人が瀬名を抱き締める女を軽々と引き剥がし自身の胸元へと押し付けた。
「むぅ!?息がぁ......出来.....助け.....」
「ふふ、我の抱擁に照れておるのか?愛い奴よ。」
胸は柔らかいのだが、流石に死ぬ.......
「色欲女はお前ぇ!ジョンがぁ息を出来ておらんではないかぇ!」
「む、つい力み過ぎてしまったか。」
反省を感じながら瀬名を話すもう一人の女。
「はぁ.....はぁ........死ぬかと思った。」
瀬名は息を整えつつ二人の顔を交互に見る。
(こいつは........)
そして一人の顔を覗き込み瀬名は口を開いた。
「......................................ステラ・ウィリアムだよな?」
取り敢えず残り二話で終わらせられるのかの問題やな。書いて欲しい女性キャラとのエンドがあるなら感想で言ってくれや!其れと"ANIMEの世界からようこそ!"を読んでくれ!こっちよりまともに書いてる作品やで!




