対日制裁()も悪くない
高市総理の国会答弁やなんやかんやで中華人民共和国政府が対日制裁を言い出した。①日本への観光キャンセル、②水産物の輸入停止、だったかな、未だあるのかもしれないけどこれは「願ったり叶ったり」だ。
国会答弁周辺の云々は、社会派なろう民が論ずるだろうから私はパス1使うとして。
「願ったり叶ったり」というのは、いくつかの問題がこれで解決もしくは影響を軽減できる、と考えるからだ。
今、大都市圏や観光地のホテルは部屋が枯渇し宿泊料は高騰している。北海道で言えば、札幌は所用があっても泊まれず、日帰り出張かweb会議になることもある。札幌ドームで週末にライブがあると、先週のSnowManなんかでは札幌市内どころか周辺、更には旭川までホテルがいっぱいになる始末。JR北海道も旭川までの臨時特急を走らせた。真偽はわからないが「本州からの参戦者が野宿覚悟」なんて話が地元新聞に載ったが、11月15日16日、冬の札幌での野宿なんて漏れなく「死ぬ」ぞ。
ここまで宿泊施設が足りなくなっている原因の一つとしてインバウンド需要が挙げられている。確かに北海道の観光地は外国人観光客が多い。札幌小樽あたりはアジア系の言語が飛び交うし、ニセコ地域は資本も中国になっていて「日本人お断り」状態、とさえ噂される。あと、「ここら辺は住宅地だけど」というエリアでスーツケースを引いている人をよく見るので、民泊も結構多いのだろう。その民泊も中国資本が多く(先週のテレビでは半数が、と言っていたかな)、決済を日本国外で済ましてくるので、金の動きだのの実態が日本側では掴めないし、宿泊税とかの課税も逃れようと思えば容易と考えられる。
さらにはニセコ地域などでは観光産業の雇用に押されて他の事業(農業や福祉など)の雇用が負けて人手不足が著しく、高齢者相手の訪問事業所・施設が縮小・廃業に追い込まれているという。日本人は住めない地域になりつつある。
この状況で中華人民共和国政府が日本への観光渡航禁止・キャンセルを言い出した。中国人の観光需要が冷え込み、場合によっては消し去れば、日本国内の宿泊需要が軽減される。中国人のキャンセルによりホテルの部屋が空き、宿泊料が下がったり民泊からホテルへのシフトが起きるかもしれない。一時的には観光業界ホテル業界は大変かもしれないが(中国人観光客はニセコ町の2022年の数字で全外国人の20%、京都府の2019年の数字で50%とのこと)、日本人の観光需要とか出張需要とか、あと京都なら修学旅行需要が他の地域に逃げ出しているところが回帰してくれば悪くはないんじゃないだろうか。
中国政府としても、民泊経営という形で中国人富裕層が国外に逃亡したり資金を中国政府が把握できない形で持ち出したりしている現状を止められるのだから、このまま10年くらいはガッチリ締め上げていただきたい。
水産物については、北海道のホタテを輸出している業者は案外冷静だ、との報道がある。何せ昨年は中国輸出ゼロ、大変な損害があったようだが今年また輸出できるようになったところがまたストップで、大騒ぎになっているかと思えばそうでもない。いきなり取引がキャンセルされる、というカントリーリスクをある程度織り込んでいて、他の国への輸出や国内需要拡大などを並行してやっていた、ということだ。おいしく安く食べられるのならば、地元民にとっても悪くはない。何せ今、海鮮丼5千円とかウニ丼2万円とかになっているのだから、特定国の観光客需要が落ちればビンボーになった日本人でも口にできるようになる(かもしれない)。
また、北海道では近年、ナマコの密漁が多い。日本の暴力団員が地元の漁師を手先にしてナマコを密漁、乾物にして中国に「輸出」している、という。中国政府は密輸も含めて日本からの輸入をキッチリ止めていただきたいところ。日本側も暴力団への資金を止め、薬物の流入を減らせる(かもしれない)ので、本当に願ったり叶ったり。
私ごとですが、来月下旬に国内某都市に所用があり、ホテル予約を取ろうとしたらとんでもなく高騰していた。週末だったのでライブイベントとかも重なってあったようだ。ネカフェさえも中心部は高騰していて、運良く郊外のビジネスホテルがお手頃価格で押さえられたけど、めちゃくちゃビビっていた。
中国政府の対日制裁()を聞いて「中心部のホテルが空いたかな」と楽天トラベルをみたが、まだ空いていなかった。宿泊前々日までキャンセル料無料だから、ギリギリまでチェックする予定。




