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あひるの短編

番など、今さら不要である

前作「番など、御免こうむる」で、熊のダーリンとのラブラブが見たいの感想をいただいたので帰国後の一幕を書いてみました。

前作についてはページ下部のリンク、または短編シリーズからご覧下さい。

「そういえば、私の番とやらに会ったぞ」


 直後、鳴り響いた音を文字にするなら、パリン! バキィッ! ガシャガシャガシャーン! であろう。

 まず持っていたティーカップが粉砕。次に立ち上がった拍子に手をついた机が真っ二つに。最後は、落ちた食器たちが粉々になった音である。

 こうなることを見越して茶器は安い物を用意させたし、家具に至ってはむしろ壊しやすいように木製の素材で整えさせた。

 控える使用人たちが目を見開いているのは、主人の突然の暴挙ではなく、その妻から出た発言に対して。

 だが、優秀な彼女たちはすぐ表情を戻し、片付けと新たな準備に取りかかる。その間、この一瞬で数万もの被害を出した男は立ち尽くしたまま。


「ふむ、これもシンプルで気に入っていたんだが……」

「す、すまなっ……! えっ、あ、つがっ、番!? だ、誰のっ……!?」

「私のだと言っただろう? 今回の要請先で会ったんだ」


 家具を破壊してしまったことへの反省と、必死に解釈を否定しようとするのと。その胸中はとんでもないことになっているのだろう。

 新たに用意されたお茶を飲めば、香り高い匂いが口いっぱいに広がる。普段は眠気覚ましの珈琲ばかりだから、ゆっくりとした時間を過ごせるのは久方ぶりのこと。

 纏めたい資料や結果は積み上げられているし、今すぐにでも作業に取りかかりたいのが本音。

 もっと言うなら、動きにくいドレスを脱いでいつもの白衣とズボンに着替えたい。

 だが、まずは自分を心配して待っていた夫に無事な姿を見せること。そして、あの事件でなにがあったかを説明することが、帰国したセリカの最優先事項だ。

 肌にあたるレースの感触が慣れなくても、普段着ないドレスを着るだけで夫が喜ぶというのなら我慢できる。

 伝えれば傷付くとは分かっていたが、隠していてもいずれ誰かが言ってしまうだろう。妻の口からではなく、他人から聞かされるほうがよっぽど辛いし、荒れることは火を見るよりも明らか。

 やましいことはなにもないし、怖がることはないと信じてもらうには、自らの口で説明するべきだ。それに、ここでなら何が壊されようと問題はない。

 塵一つ残さず回収された残骸が運び出されるのと同時に、男――テオドリクがセリカの元に詰め寄る。

 元から身長が低いうえに座っている彼女と比較して、立っているだけで二メートルは超える彼が並ぶと、凄まじい体格差だ。

 騎士団隊長として日々鍛え上げられた身体は、首から爪先に至るまで筋肉で埋め尽くされている。

 子ども二人は余裕で乗せられる肩幅に、広すぎる背中。下手をすれば並のご令嬢よりもあるだろう胸筋と、丸太と見紛うほどにたくましい腕。

 脱げば凄いという言葉があるが、脱がなくても凄すぎる。

 無意識に力が入っているのか、シャツのボタンが悲鳴をあげ、いつ弾け飛んでもおかしくはない。

 これでは顔が良くても女性なら怯えるだろうし、その顔さえも体毛で覆われていればなおのこと。

 熊の獣人は共通して毛深く、体格も良いが、テオドリクは特に獣の血が濃かったらしい。剛毛すぎる髪の毛と、もみあげと繋がっている髭も同じく。

 獣人というより、もはや熊そのものと言われること数えきれず。

 そんな男に見下ろされているにも関わらず、セリカの表情は穏やかなまま。世間話の延長線とでも言わんばかりに、続いて焼き菓子を摘まもうとして――崩れ落ちた影を、そっと見やる。

 真上から、真下に。正しくは、崩れ落ちたテオドリクをセリカが見下ろす形へ。

 彼女に伸ばした手がセリカに触れることはなく、宙を彷徨い、最後には自分の膝上に。

 その毛深い手に雫が落ちる。一つ、二つと数えているうちにボタボタと流れ落ち、いよいよ数え切れないほど。

 出所はもちろん、彼女を見上げる瞳から。


「すっ、すてっ……捨てないでくれっ! セリカぁっ!!」


 本当はセリカの膝に縋りたいのだろうが、それ以上に傷付けることを恐れたのだろう。握り締められたズボンが既に少し破けているが、当人はそれどころではないし、セリカにとっては日常茶飯事。

 もっと言うなら、妻に泣きつくテオドリクの姿自体が、この屋敷に至ってはよくあること。使用人は静かに見守り、セリカはその目元を緩ませるだけ。


 普段は数百人以上いる部下を纏めている騎士団長とは到底思えない姿だ。長年付き合っている者ならともかく、噂しか知らぬ新兵や崇高している者は幻滅しかねない。

 数多の功績を挙げた英雄として名高く、厚い忠義を持った騎士。

 不正を許さず、弱きを助け、人を導く姿に部下だけでなく民からの信望も厚い。

 前線で彼の名を聞けば、味方は鼓舞し、敵は恐れて逃げ出すという。

 剣を振るえば、その一閃で百人を討ち取れる――と。妻としての贔屓目はあるものの、正しくセリカの夫は慕われるに値する存在なのだ。

 今でも、あの変人(セリカ)とテオドリクほどの英雄が婚姻しているのかと、不満を漏らす声を聞くほど。

 出会った当初から頭角を現していたが、数年でここまで登り詰めるとは。

 あの頃には想像もしていなかった――と、馴れ初めを思い出しているセリカが春であるなら、捨てられると思い込んでいるテオドリクは極寒の真冬。冬眠なんぞしている場合じゃねえと大号泣。

 妻を溺愛していることこそ有名な話だが、よもやその妻の足元で泣き喚く程だとは誰も思っていないだろう。

 先の事件でも、比較的交流のあるセリカの部下でさえ、王子の首が物理的に飛ぶとしか考えていなかっただろうが……首が飛んだ後、間違いなくこうなっていたに違いない。


「相手はっ!? ああ、いや、誰でもいい! 研究費ならいくらでも援助するし、家具も壊さないように努力する! 毛だって好きなだけ剃っていいから!」

「相手はルガリア王国の第二王子だった男だ。予算は今回の報酬で約束されているから問題ない。家具についてはいつも言っているとおり気にしなくていい。毛は後で整えさせてもらおう」


 一つずつ答えていくが、どれだけ頭の中に入っているか。

 研究費どころか資料を保管するための屋敷まで作ってしまった過去がある。止めなければ給料のほとんどをセリカに注ぎ込むし、本当に資金は足りている。

 家具についても、壊れるのを前提に整えているのだから、こちらも問題はない。

 最後の毛に関しては、少し心が動いたが……交渉がなくても、セリカが望めば全部の毛を剃られても喜ぶ男だ。

 さすがにそこまではしないが、女性を遠ざけるためにわざと毛深くしている彼が、自分から提案したあたり本気だと分かる。

 否、セリカに対して彼が本気でなかったことなど、一度もないのだが。

 そんなテオドリクの顔が、番が王子だったと聞いてますます青ざめていく。金魚のように口を開閉し、言葉どころか呼吸すらままならない様子。


「ほら、息を吸って~……吐いて~……」

「すぅうううう……はああああぁ……」

「落ち着いたか?」

「うん、ありがとう……じゃなくてっ! いや、えと、違うけど、違わなくてっ……う、うううぅ……!」


 落ち着かせてくれた感謝と、それどころではないの混乱と。思わず否定してしまったことへの罪悪感と、それを上手く説明できないことと。

 感情が掻き混ぜられ、このままでは本当に池ができる勢いだ。


「あ、相手がっ、王子でもっ、王様でもっ! わ、私がっ、君の夫なのにっ……!」

「ああ、そうだとも」

「番でもっ、君の夫は私なのにっ! 私の方が君をっ、あいっ、愛しているのに!」


 わんわんと喚く姿は子どもと一緒。だが、重なるのは番であったはずの男が、似たようなことを叫んで引き止めようとしていた姿。

 番なのに、と縋り付かれたあの時に浮かんだのは、呆れでも怒りでもなく、まさしく今見ているこの泣き顔。

 自分を愛していると必死に訴える夫の頭を撫でれば、大げさな程に震える姿の――ああ、なんと愛らしいことか。


「そう。だから、ちゃんと断ってきたとも」

「ずびっ……こ、断った……?」

「ああ、すでに番としての縁も切れている。私の仮説通り、論文が出せるだけの成果も出ているぞ!」


 まだ整えていないから見せられないが、と。涙どころか汗と鼻水に塗れた顔をハンカチで拭ってやれば、汚いやら汚れてしまうからと小さな抗議があがるも、すぐに本題に入る。

 どれだけ些細なことでも、セリカを不快に思わせそうなことに反応してしまう優しさもまた、可愛らしくて仕方がない。

 それが、顔面体液まみれの毛むくじゃらの大男でも、だ。


「ほ、本当に? で、でも、せっかく番と出会えたのに……」

「私の言うことが信じられない?」

「そんなことはないっ!!」


 新たに用意された紅茶に波紋が走るほどの大声。あわや鼓膜が破れる一歩手前だが、それすらも慣れたものだと、耳を塞ぐのも眉を寄せることもしない。

 戦場では、どんな窮地に陥ろうとも冷静に判断を下せるというのに、セリカのことになると、こんなにも単純で純粋になってしまう。

 もし、彼女が空を飛ぶ犬がいるなどと言えば、疑うことなく全肯定しそうだ。

 悪い人に騙されないかと心配になるのは、愛故の盲目か。


「なら、大丈夫だと分かるだろう? 今回の報酬もたんまりもらったし、詳細が纏まり次第しばらく休みを設けるつもりだ。あなたの毛は、その時に剃らせてくれ」

「いくらでもっ……!」


 セリカもテオドリクも、そう気軽に休みを取れる立場ではないが、それも含めての報酬だ。

 研究も大事だが、夫を労ることはそれ以上に大切なこと。

 運命の番について謎は多く、神聖視されてきたために解明を禁忌とされた期間も長い。今でも、セリカを冒涜者と呼ぶ者がいるぐらいだ。

 その謎にこそ生きがいを見つけてしまった以上、死ぬまで番の研究は続けるだろう。

 だが、生きがいのために自分を大切に思ってくれている相手を蔑ろにしてはならないのだ。

 テオドリクも数日なら休みをもぎ取れるだろう。彼の素顔を楽しむのはその時にしよう。

 ただでさえ巨大な体躯に低い声。さらには体毛のせいで誤解を受けがちだが、顔は整っている方だ。

 愛故の盲目でないことは、手入れを施した後の黄色い歓声からも明らか。

 太い眉毛に下がり気味の垂れ目。あのもさもさとした全身からは想像がつかないほどに凜々しい顔。

 不意に笑った表情は甘く、顔付きだけなら間違いなく騎士団でも一二を争う美貌。

 一時は彼も整えていたらしいが、事あるごとに女性たちに迫られるのが嫌だったのか、今は伸ばし放題に落ち着いてしまっている。

 セリカと出会った時には既に確立されていたので、今でも可能な限り手を入れたくないはずだが……愛しい妻がいなくなること以上に、彼に恐れることはないらしい。

 取れそうな程に頷くテオドリクに笑みを深め、再び紅茶を手に取る。


「それにしても、惜しいことをしたな。あれが平民なら連れ帰ったのに」

「え゛っ゛」


 これで彼も安心できたことだろうと、そう思って漏れた言葉に対するのは、到底人から出たとは思えない濁音。

 あ、と思った時には再び顔は涙に塗れ、ブルブルと震えはじめてしまう。


「や、やっぱり、つっ、つが、番の方がっ……!?」

「違う違う、研究対象としてだ。あんな好条件な対象は滅多にいないからな」

「あ、ああ……研究の……」


 そこで素直に納得して胸を降ろすあたり、セリカに悪い影響――失礼、研究に深く理解しているのが垣間見える。

 今思い返しても実に惜しい。番と認識していない前提で、一方は番と確信している。

 本来なら、出会えば互いに番だと……それこそ本能で分かる以上、狙って出せる状況ではない。

 さらには、まだ仮説であった番関係の解消についても、より汎用性が高い方法から試してみたかったのに。

 番同士とはいえ、その関係を解消したい者は少なくはない。悪用される可能性もあるが、それ以上に、望まぬ運命に苦しめられる者を救うこともできるだろう。

 第二王子の暴走さえなければ、じっくりと検証できたのに。いや、そもそも王子でなければ、もっと有効活用できたはず。


「せめて男爵程度なら、上手く騙して連れて帰ったのに……」

「研究材料として、だよね?」

「もちろん! 奴らも運命だと口にすれば、誘拐も監禁も、子作りの強要も許されると主張しているだろう? なら、こちらもその例に倣うだけのことだ」


 分厚い前髪の向こうでは、困り眉がさらに下がっていることだろう。

 でも君は優しいから、考えるだけでそんなことはできないと。そう考えているのも手に取るように分かる。

 誘拐ではなく、同意の下で。監禁ではなく、安全のための隔離として。番でなく研究対象としての誘致は、本人の勘違いとして。

 その気になればいくらでも手段はあるし、行動に移すことも罪悪感はない。

 それでもしないのは、状況が悪かっただけのこと。

 彼に嫌われる可能性を少しでも下げたかったのも、理由の一つとは内緒にしたまま。

 言えば間違いなく否定される確信があるからこそ、彼女はただ手放した対象について嘆くのみ。


「実に惜しいことをした……。煩わしさと苛立ちに任せて帰ってきてしまったが、処罰の内容によってはこちらで引き取ることもできたのにな……もっと検証したいこともあったのに」


 深い深い溜め息の間に巡るのは、再現できる可能性について。

 部下を巻き込むほどではないし、香水を作るにしても番のいない者で身近となると……。


「……ねぇ、テオドリク。もしあなたの番が現れたら、私に研究させてくれないか?」

「えっ……!?」

「上手くいくかはともかく、あなたの番が一番手っ取り早くて合法的だと思ったんだが」


 とはいえ、相手がこちらを番と認識しないなんて稀すぎる例、狙って再現できるものではない。

 そもそも彼の番自体がどこにいるのか。いたとしても分かるのは番同士だけで、対外的に示すとなれば規定に則り処理を進めなければならない。

 一方的に番を否定することは多々あれど、もう片方が執着する限り、先日の再現は不可能。

 となれば、なんとか先に番を特定した後、テオドリクに他者の香水を拭きかけ、一芝居打ってもらうのが色々と楽だと思ったが……。


「いっ、嫌だっ!」


 当然と言うべきか。セリカしか眼中にないテオドリクも、自分の番となれば特別らしい。

 首が千切れるほどに横に振る姿は、水浴び後の大型犬を彷彿とさせる。


「ふむ、やはり嫌か」

「嫌だよ! 僕は君しか愛したくないのに! 番に会ったら獣みたいになる!」

「……おや?」

「会ったこともない番に惑わされて、正気を失ってっ、それでもし君に冷たくしてしまったらっ……! そ、そんなの、考えるだけで死にたくなるっ! 君に万が一があったら僕はっ……僕はっ……!」


 全身をブルブルと震わせ、僅かに見える肌も青白い。ズボンはとっくに大穴が空いて、それでも力が抜けないせいで手の平まで貫通しかねない。

 一人称まで元に戻ってしまっている。それほどまでに、テオドリクにとって考えたくない、恐ろしいことなのだ。

 種族差や個人差はあっても、獣人にとって番は特別。唯一無二。それこそ、運命の相手だ。

 本能により求める相手。理性では制御できない衝動。だからこそ、お互いの全てを曝け出し、受け入れ、互いに幸せになれると確信している。

 もちろん、全ての番が幸せに暮らしているわけではないし、不幸になった例もある。

 それでも、獣人にとって運命の番と結ばれることは、それまでの全てを天秤にかけても釣り合うほどの価値があるのだ。

 その幸せを捨ててまで、テオドリクはセリカを求めている。

 騎士団長の威厳も、夫の矜持もない。

 ここにいるのは、愛しているからこそ見知らぬ自分の番を恐れ、捨てるのではなく、捨てられることに怯え、愛していると叫ぶ男が一人。

 セリカだけが唯一なのだと。それこそ……まるで、番に対するように。

 その姿が。どれだけ言葉を尽くしても怯え、必死に想いを伝えようと愛を叫ぶ、その姿こそが。

 ああ、どうしたって、愛おしい。


「……テディ。テディ、私の可愛い熊さん」


 涙に塗れた顔を拭い、汗ばんだ前髪をかき分け。なおも鼻を鳴らして泣き続ける夫の頬を、そっと包み込む。

 ようやく見えた瞳は空よりも濃く、宝石にも勝るほどに美しい青色。同じ色でも、番であった男とは比べ物にならない。セリカだけの色。


「私があなたを捨てるはずがないだろう? 私みたいな変わり者を娶ってくれたのは、それこそあなただけだ。これまでも、これから先も。私の夫はあなただけだ」

「ぐすっ……うっ……ずびっ……君の方が可愛い(がわいい)


 そこだけは譲れない抗議も、鼻声では説得力がない。そこも含めて可愛い……と、セリカも大概の夫馬鹿である。

 すなわち、自他認めるバカップルならぬ馬鹿夫婦に、今さら番など不要なのだ。

 だって、彼らはもう十分に幸せなのだから。

 ……いや、セリカからすればあともう一歩。


「なら、その可愛い妻をいいかげん抱きしめてはくれないのか?」

「む、無理だ! 潰してしまう!」

「ダァリン? 早く慣れてくれないと、いつまで経ってもあなたの子どもに会えないじゃないか」


 力が強いせいでセリカに触れるのを恐れ、結婚して数年経つにも関わらず、手を握ることさえままならない。

 初夜も清らかな身体のまま終わり、なんなら添い寝さえも怯えて一晩中起きていたぐらいだ。

 少しずつ慣らしていけばいいと思っていたが、我慢の限界である。


「子っ……!?」

「男女一人ずつは欲しいな。どちらがよりあなたに似るか、ずっと楽しみにしているんだぞ?」


 みるみるうちに真っ赤になる頬。あんなに熱心に向けられた視線も泳ぎまくり、最後には耐えきれないと強く瞑られる。

 本当に仕方がないと漏れる溜め息は、やはり甘く。その真っ赤な顔ごと抱きしめたセリカの胸元で、声にならない悲鳴が聞こえた気がした。


前作ではランキング入りありがとうございました!

アヒルは単純なので、見たいと言われて喜んで書いてしまいました。

頭のおかしいけど突っ走ってる女と、その女にベタ惚れな男は一回書いてみたかったので……。

機会があれば、ダーリンの番が見つかった時の騒動も書いてみたいと思います。

少しでも面白いと思っていただけたら、評価欄クリックしてくださると大変励みになります。


発売中の書籍も、よろしくお願いいたします。

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☆前作☆
「番など、御免こうむる」

★書籍化作品★

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