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おれと幼馴染が隕石のせいで異世界転生  作者: D@2年連続カクヨムコン受賞
最終話 アカシックレコードの向こう側
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戦い

 最初の攻撃は俺からだった。

 聖剣を鞘から抜き去ると、居合切りの要領で執行者へと刃を向かわせる。

 しかし、刃はあいつには届かなかった。


 執行者は余裕の顔で、おれの攻撃をかわし、カウンター攻撃をしかける。

 それを防いでくれたのは、さくらだった。

 氷の塊が直撃しかけた瞬間、対魔法を発動させ、あいつの氷魔法を無力化させる。

 おれたちの完璧なコンビネーションだった。


「小細工だな」

 あいつは、少しだけ残念そうにそう言った。


 おれの影からは、浦島さんがモリを使っての攻撃を試みる。

 おれが死角になっていたため、あいつの回避はおくれてモリがあいつの体を貫通した。


「ぐぬう」

 にぶい声をあげる。

 執行者がはじめて弱気をみせた瞬間だった。


「ちょこざいなああ」

 空気が一瞬にして凍結する。浦島さんは、避けることができずに氷の破片に襲われた。

 浦島さんが無言で倒れ込んだ。


 おれは、浦島さんをかばうためにあいつを急襲した。

 あいつは、氷の刃を作り、おれに応戦する。

 

 いくつもの刃がおれをかすめた。

 同時におれの刃も執行者の体に襲いかかる。


 あいつの忌々しい顔がおれの近くにうごめいていた。


 しかし、あいつの思考は、博士の思考に近かった。

 長く一緒にいた博士の思考を読むのは簡単だった。


 おれはあいつの刃を受け止めて、さくらが浦島さんの救護を終えるまでの時間を稼いだ。


 回復を終えた浦島さんもおれの援護に加わってくれた。

 少しずつ、優勢となるおれたち。


 おれの剣があいつの左腕をとらえた。

 直撃できる確信があった。


 しかし、吹き飛んだのはあいつの腕ではなかった。

 おれたちの体が宙を舞った。


 執行者の右腕が炎をまとっているのが見えた。

 そういうことか……。


 あいつは空気を瞬間的に凍結させて、右腕の炎で熱することで爆発を起こしたのだろう。

 体の節々が痛かった。

「油断したな、ユウト」

「氷魔法以外も使えたんですね」

「言ってなかったか?」

「言ってませんよ」

 まるで、博士と話しているような錯覚に陥る。


「では、終わりにしてやろう。楽にしてやるよ、ユウト」

 氷の刃がおれたちに迫った。

 浦島さんの計画通りに……。

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