交流
そしてしばらく凛達と歓談しながら歩き、ようやく凛の家までたどり着いた。
凛の家は、莉奈と杏樹と幼馴染みなだけあって二人の家もかなり近く……というか隣と向かいにある感じだ。
二人とも俺から買った物をしまうために、一旦家に帰って荷物を置いてから来るらしい。
杏樹に関しては持ちきれなさそうだから、俺が手伝うことになったりもした。
まずは【アイテムボックス】から二人の買った物を渡して、杏樹と一緒に杏樹の家に行く。
そして、玄関からリビングとキッチンにそれぞれ食材とお菓子を置いていく。
その量は改めて見るとすさまじい。
これは、手伝って正解だな。
そして、買った物を置いてから、俺は凛の家に上がって莉奈と杏樹を待つことになった。
「お邪魔しまーす」
「はい、いらっしゃいませ~」
そして、凛の家に入るなり、凛に迎えられた。そして、そのままリビングに案内される。
「適当なところにに座っちゃっててください」
「わかったよ。だけど、買った物を冷蔵庫とかに入れるのを手伝わなくても大丈夫?」
「もう!そんなに心配しなくても平気ですよ。
それに、楓さんはお客さんなんだからゆっくりしてて下さい」
ということで、凛に言われた通り、おとなしくリビングにあったソファーに座る。
ソファーに座っていると、キッチンでてきぱきと買った食材を冷蔵庫に入れている凛の姿が見える。
その姿は、以前一緒にダンジョンに行った時とはまるで別人みたいだ。
あの時はどちらかと言うと、天真爛漫というのかな?
そんな感じで料理するとは思えなかったんだけど……まあ、人は見た目によらないってことだな。
「凛ちゃーん」
「来た~」
なんてちょっとばかり知られたら怒られそうなことを考えていたら、莉奈と杏樹の二人がリビングにやってきた。
インターホンは聞こえてこなかったけど、三人はそれだけ近いってことだろな。
「いらっしゃい」
「もう~なんで楓さんがそれを言ってるんですか」
俺がリビングに来た二人に声をかけると、クスクスと笑った凛に突っ込まれた。
「まあまあ、細かいことは気にしないで。それより杏樹随分早かったな。あれだけの量があったんだからもうちょっと時間がかかると思ったんだけど……」
「ふふん。頑張った……莉奈が」
「おい」
「え、えっと……大丈夫ですよ。私はお菓子とかを少し杏樹ちゃんの部屋に運んだだけなので」
「そ、そうか……」
このやり取りを見る限り、普段からこんな感じなんだろうな。
莉奈はどこか遠い目をしてるけど。
「二人とも料理を手伝って~」
「う、うん」
「りょうか~い」
はぁ……やっぱりこうなったか。
というか莉奈と杏樹はいつの間に仲良くなってたんだろうな。
まあ、仲が良いのは良いことだよな。
そして俺はというと、手持ち無沙汰になりながら、三人の様子を眺めている。
……やっぱり俺も手伝いを──
「あ、楓さんは休んでてくださいね。あたし達が作ったご飯を今日はご馳走するので」
「ま、待っててくださいね!」
「大丈夫だから安心して」
──って思ったけど、止められてしまったからおとなしくまた浮き上がった腰をソファーに下ろす。
まあ、そう言われたら仕方がない。大人しく待つことにするか。
いや~それにしてもここのソファー座り心地がいい……zzz
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某マジで書く時間が取れない侍。
修正が本気で進まん……




