第82話 リビングに入ったみた
ここは狭間のエリアのリビングだ。
『第一リビング』と名付けてある。
広さが20㎡だから12畳ほどの広さ。
すごく広いとまではいかないが、そこそこの広さがある。
そこに色とりどりのビーズクッションが8つ置いてある。
ビーズクッションを置いたのは、ネットでみつけた海外リゾートのビーチクラブの写真の影響だ。
ビーチに ビーチパラソルがあって、その下にビーズクッションが並んでいる。
いい感じのビーチクラブになっている。
そのイメージで『第1リビング』を作ってみた。
大きなビーズクッションは高いのかなと思ったら、1つ2千円ちょっとだった。
思ったより安かったから、8つ買った。
「ふう。いいな、この感じ」
「私も好き」
ジョゼも喜んでビーズクッションに身体を預けている。
このビーズクッション、別名、人間をダメにするクッションと呼ばれているけど、その通りだと思う。
「どうだ? 他の子達も喜んでくれるだろうか」
「もちろん。そろそろ、くるはずよ」
わー、なにこれ。
きもちいい~。
女の子達がやってきて大騒ぎ。
そりゃ、異世界にこんなのないからな。
まさか、巨大スライムに座るとかできやしないしな。
「あとね。こういうこともできるのもいいわね」
「おいおい、そんなに寄せるなよ」
ジョゼが自分のクッションをぴったりと俺のにくっつけて、まるで二人分のクッションみたいにしている。
「いいじゃない。最近、してないし」
「おいおい、みんないるのに駄目だって」
「じゃあ、これ食べて」
いきなり、キスしてきて口移しで小さな飴みたいのを入れてくる。
「ん? なんだ、これ」
「おいしいでしょ」
確かにおいしい。
ちょっと甘くてすっぱくて。
油断していたら、急に苦くなったぞ。
なんだ、これ?
「身体に良いお薬よ」
「あー、それで苦いのか」
栄養剤か何かか。
異世界にもそういうの、あるのか。
「うん、ちゃんと飲み込んだわね。どう?」
「どうって…えっ?」
身体が熱い。
いきなり、身体中の血液が活性化したような。
熱くて、なんか、むずむずしてきたぞ。
「ほら、元気!」
「おいおい、そういう薬なのか?」
ジョゼが俺の下半身をなぜている。
血液が1か所に集まってきちゃったぞ。
それもすごい勢いで。
「そうなの。老人でも元気になるって評判の精力剤ね」
「おいおい、みんながいるとこで…」
「大丈夫だって。みんなエッチ大好きだから」
やばいなー、俺たち以外でも8人くらい女の子がいる。
みんな、見ていないような、こっそり見ているような。
微妙な感じで、俺たちのことを意識しているのが分かる。
「ね。私も口に含んだから、もう」
「だ、ダメだって。あー」
気持ちいい。
精力剤でやる気がMAXになってしまったところに、あちこち触るなんて。
あー、もう無理だ。
「どうなっても知らないぞ」
「わーい」
結局しまくってしまった。
3回目くらいでジョゼがイキ疲れて寝てしまった。
それなのに、まだ。
俺のは元気バリバリだ。
別の女の子が手を引いて、自分のクッションのとこに連れていかれた。
あー、やっぱり。
このクッションは人間をダメにするクッションだ。
あと、あの精力剤も理性をダメにする精力剤だな。
そのあとは、思いっきりエッチになってしまった。
全部で9人の女の子を満足させてやっと収まった。
一体、何回エッチしたのだろう。
おまりに多くて数えるのをやめてしまったしな。
俺も眠くなって寝てしまった。
目が覚めたのは朝だった。
「よし、決めた。名称変更だ!」
「ん? なに?」
目をこすりながらジョゼが聞いてくる。
「この部屋は第1ハーレム室だ!」
「素敵っ」
朝の口づけかっ?
ん、何か口移しで……甘くて酸っぱくて。
「はい、ハーレム室の朝のルーティーン、しようねっ」
「おうっ!」
いかん、この部屋にいる限り、ずっとこのパターンな気がするぞ。
読者のあなた! 正直に答えるように!!
いま、どのくらい第1ハーレム室をいいなって思ったのか。
↓で☆で答えるように・・・なんちゃって。(笑)




