413話 見たことのある知らないモンスターたち
木の姿形をしたお化けみたいなやつだな。見覚えは若干あるね。ゴーウッドとかゼレツリーとかの系統だろ。あれはひげ……か。となると順当に年月が経ったらあの姿になるみたいな正統進化だね。つまり属性は同じだ。
『ヒナタのフレイムスピア かなり効いている エンシェントに178のダメージ』
『エンシェントを倒した 経験値を428手に入れた』
エンシェントっていうのか。火属性がかなり効いているとなると風属性モンスターと考えていい。まあ多分ゴーウッド系列で間違いないだろうな。
見たことのないモンスターだったからちょっと身構えたけど、フレイムスピアだけで倒せるから何の問題もないね。先へ進もう。
しかしあれだな。下層と上層で敵モンスターが同じだと思ったんだが、追加されたんだね。エンシェントなんてログのどこにもなかったから下層にはいないはず。追加モンスターなんて厄介なことをしてくるね。ま、他の敵モンスターと同じように倒せるからいいんだけどさ。
……ん、モンスターの気配? テオラメテオか⁉︎
ヒナタは突然気配を感じて後ろを振り返った。視線の先にはテオラメテオの姿はない。その代わりにヒナタはこちらを見ながらその場を漂う火の玉を見たのである。その姿にはかつて見たモンスターの面影が感じられる。そう壁を透過してやってくるあの敵モンスターに似ているのだ。
……まだ追加モンスターがいるってのかよ。しかもあいつの進化した姿なんだとしたらかなり厄介。壁なんて透過してくるんじゃないよ。後ろ取られたら面倒なんだからさ。
ええと、属性は火と闇属性だったか? となると俺のメインの攻撃は大体カットされちゃうな。火属性モンスターならアクアに任せたいところだが、あいにくアクアも位置が悪い。
ならここはお任せしようかな。圧倒的なレベルなのに今までバトルに一切絡んでなかったからね。進化した実力の程は知っておきたかったんだよな。
さて、まだ名前も知らないモンスターよ。壁を透過して俺たちの背後を取ったんだ。心からもてなさせてもらうよ。……俺たちのギルドのトップがな!
『トップのディバインナックル かなり効いている ウィルフレムに146のダメージ』
『ウィルフレムのイグナイト あまり効いていない トップに24のダメージ』
tips:
ダンジョンによって遭遇するモンスターは様々。中には中継地点を挟んで変わることも……。




