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第千二百十四話

 未来からやってきた二人の目的だが、基本的には椿へのスキンシップである。


 触覚だけは鈍くなるようなので、視覚情報ほどの感触が得られないため、発作まみれになるとのことだが、まあ要するに抱きつけばいいだけのことなのだ。


「刹那っ!むぎゅううう!」

「〜♪」


 椿は抱きつく相手の体の頑丈さに合わせて、自分もハグの力を調節している。


 そのため、大男に抱くつくのではないかという雰囲気を出しながらも、刹那の体の柔らかさを感じている。


 ……まあ、刹那は若干貧相なので、柔らかさという意味では栞のほうが上だろう。まあそれはいいか。


「……なんていうか、ここまで人に抱きついていても、らしいって感じるのは椿くらいだろうなって思う」

「そうだね」

「むへへ〜。刹那はいい感じの形ですからね!」

「どういう意味?」

「抱きまくらみたいに丁度いいんですよ。体が柔らかいので色んな形に変わってくれますからね!」


 刹那もすごいが椿は寝相が悪いということなのでは?


「私はお父さんとおかあさんといっしょに寝ますけど、栞は刹那と一緒に寝てますね。ねっ。刹那」

「〜♪」


 コクリとうなずく刹那。


 抱きまくらとして丁度いい体つき。

 あまり聞かない表現ではあるが、椿が言うのだからそういうものなのだろう。考えるな。感じてくれ。


「敦美ちゃんとは寝たりしないの?」

「敦美さんの昼の休憩時間とかに一緒に寝たりしてるみたいですね」

「そうなの?」

「時島家の自宅は、時島グループ本社の上にありますからね」


 なんて会社だ。


「敦美さんも、刹那は赤ちゃんみたいな匂いがするからってことで抱きまくらにして寝てますよ。めちゃくちゃまさぐってます!」


 刹那も刹那で、椿とは別も意味で魔性である。


 類は友を呼ぶというが……栞は何を抱えているのやら。

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