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第千百五十六話

 時島グループという会社は、敦美が勧誘を続けた結果完成した美少女が多数の会社である。


 敦美が勧誘し、時には整形手術すらも徹底して、高いレベルの容姿の持ち主が多数集まったという、なんだかよくわからないレベルになっているのだが、基本的に『美少女ばっかりいる』というのは変わらない。


 そういう環境で、椿という存在はどう映るのか。


 めっちゃ可愛がられてます。


「椿ちゃん。お菓子持ってきたよ」

「えへへ~♪」

「椿ちゃん。これあげる」

「むふふ~♪」


 ……椿が何らかの思考をしているような感じがしないようにも見えるが、まあそれは間違っていないだろう。


 実際、特に何も考えていないように見えるし。


「椿って、本当に『なんとなく』だけで、あそこまで話せるんだな」

「清磨様もあまり変わらないと思いますけどね」

「え、ひどくないか?」

「いえ、事実ですよ」

「……撤回する様子はないな」

「そもそも撤回したことありませんよ。事実しか述べてませんから」

「ひどい」


 そんな椿を眺めるのは楽しい。


 楽しいが、ツッコミどころがあるのも事実。


 社内のフードコートでいろいろな社員から食べ物を貰って笑顔になっている椿を見て、『どうしたものか』と思った清磨だが、『いや、放置でも問題はないな』とかんがえたので放置したら……案の定。といったところだ。


「しかし、あの精神性、一体どこから来てるんだろうな」

「清磨様と同じ部分もありますけどね」

「え、どういうところだ?」

「行き当たりばったりなところです」

「……」


 疲れる要因が増えた。ということなのだろうか。


 敦美は基本褒めないタイプだが、だからといってここまで貶すこともあまりない。


「……」


 あまり、刺激しないようにしよう。と思う清磨である。


 無駄っぽい気もするけどね。

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