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幼馴染が急に距離を置き始めたので、少林寺拳法始めてみました  作者: 10kg痩せたい
幼馴染篇

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閑話 糞男

XXX──


 学校生活というのはどこまでも窮屈で退屈だった。


 優等生であることを求められて、それに答えるだけ。

 俺にはその才能があった。


 私生活もどこまでも窮屈で退屈だった。

 成功者の親に決められた結婚。決められた進路。決められた会社。

 いずれは専務、社長、そして会長に。

 決まり切った人生とはこんなにも退屈なものなのか。


 ……でも親に決められた結婚だけは許すことができた。

 俺に相応しい美貌と才能。そして、俺のことを理解してくれているし、俺も彼女を理解している。

 大学を卒業したらすぐに籍を入れるつもりだ。


 失敗する要素がないというのはとても退屈だ。

 だから少し寄り道をしたくなった。


 学校や街を歩いている時、俺と目が合えば大抵の女が話しかけてきた。

 遊んでいる子もいれば、男を知らない子もそれなりにいた。


 経験を積むのは簡単だった。

 中学校からのツレと一緒にナンパへ出かけることもあった。

 寄り道のはずなのに、こっちでも失敗することがなくてだんだん退屈になってきた。


 そして、そんな退屈な生活の中、俺達は高校に入学し、クラスで見つけた一輪の花。

 一目見た時から、俺と言う存在で満たしてみたくなった。

 俺に手折られるべきだと思った。


 これで少しは退屈な高校生活が楽しくなりそうだ。





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