表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼馴染が急に距離を置き始めたので、少林寺拳法始めてみました  作者: 10kg痩せたい
幼馴染篇

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/112

第三十四話 壊す

コーキ──


「くそ!あの糞女!それに親父もなんなんだよ!俺は被害者だぞ!」


 自宅に戻ってくる。あの後、親父達が入ってきて病院に連れて行かれた。

 俺達が喧嘩してケガしたことに、された。


 意味が分からない。加害者は日外聖奈だって言っても誰も聞きやしない。

 ただ、何かに怯えるように、全てを迅速に終わらせようとしていた。


 利き腕も使えないのに退院させられた。どうしろって言うんだ。飯だって左手で食うしかないのか!イライラする!




 いつもの癖で、鍵をかけ、リビングに向かう。……甘い香り?どこかで嗅いだ香りが鼻をかすめる。

 リビングに入る。誰もいない。でも匂いがほんの少し強くなった。

 ベランダにも……いない。残るは寝室……。




 嫌な予感がする。開けるなって脳が警告してるけど、ゆっくりと扉を開けていく……。


「はぁい、コーキ」


 飛び切りの笑顔の聖奈がそこにいた。俺は走り出す。玄関に向かって。ドアノブを捻ろうとして、鍵が!鍵がかかってる!チクショウ!


「逃げられると思った?」




 カッと良い音がした。聞いたことがある。何度かやられた。前のハルの時も。途端に視界がグワングワンと揺らされた。

 立って……いられなくなる……立つことを維持できず……床に倒れこんでしまう……。


 はるか上から女の声が響いてくる。


「コーキくんさぁ……ちょっと遊びすぎちゃったね……」

「セーナ……?」

「その呼び方やめてくれるぅ?」


 折れた右腕を踏みつけられる。


「ギャアアアアアアアアアアアアアア」

「あははは……脳みそぐちゃぐちゃにしてやるから覚悟しな」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ