閑話 遊び
ハル──
~12月1週目日曜日~
「あ~完璧忘れてた。今日パコ会だったわ」
「そーそー、忘れないでくれよ。スポンサー様♪」
今日は協力してくれる女達の慰労会、通称パコパコ会だ。
金と性欲を満たしてやって、その分だけ俺達のために働いてもらっている。Give and Takeでなんとも平等なシステムだ。
これが出来ているのもコーキのおかげがデカい。
コーキは高校へ入った時に関西へ引っ越す予定だったが遊べなくなるからとこっちに1人残った。そして親に1人用のマンションを用意してもらっていた。1LDKのなかなかにおしゃれな部屋だ。
その部屋を提供してもらっていた。
今はその部屋のベッドに腰かけて女共に……。
同じクラスの……名前なんだっけ?モブ女共。顔はまぁそこそこ?体は満点。中学の時に仕込んでやった女共だ。
他にも何人か落としてやったが、キレる奴やら、転校する奴らが多い中、こいつらは従順に従ってきた。
だから今も使ってやってる。
金と性欲さえ満たしてやれば文句も言わずに命令を実行できるコマ。
支配者である俺達が、便利に使ってやっているのである。
普通なら得られない金と経験をやっているので感謝してほしい。
「そういえばコーキ。お前やっぱ天才だわ」
「だろ?普通の女をエロくすんのが一番たのしーから」
元々女遊びはコーキから誘われて始めた。
俺には時子がいるからって思っていたが、「まぁまぁハルよ。支配者たる俺やお前がたった1人の女だけ満足させればそれで良いのか?」と。
それで良い訳は無かった(笑)
最初は貞操観念が薄そうな奴らから。それに飽きてきた頃にカップルの女を狙って犯りまくってやった。
あっという間にメロメロになって、彼氏を裏切る姿が滑稽だった。
さらにそいつらを捨ててやる時が傑作。自分が捨てられるなんてって顔をして絶望する奴ばかり。
面白いけど、ちょっとだけはしゃぎ過ぎた。
女のうちの1人が、俺達を訴えようとしてきたので、親の力を使って黙らせた。
悔しそうに泣いている顔が堪らなかった。
支配者か、そうでないか。勘違いしてもらっては困るんだよね。
ただ、騒ぎになりそうだったので高校は少し大人しくしてようとしたが……流石の天才コーキくんである。
『普通の女子を普通に恋愛で落とす』
という遊びに昇華させた。
性欲処理は女共がいるので気にしなくていい。
ただ、恋愛をして落とすだけ。なにも騒ぎに繋がらないわけだ。
これが存外おもしろかった。
最初は何も知らない者同士から始めて……。
デートやらイベントをこなし……。
そしてエッチまでつなげる……。
繋げた後はあっちが原因のトラブルを発生させて振る……という遊び。
コーキの方が慣れているだけあって俺よりも早かった。少し時間はかかったが夏休み明けには第一目標を通過。
俺もついこの間、11月に通過した。
思ってたよりは時間がかかったがそれはそれ。
一度してしまえばその後は楽勝であっという間に沼らせた。
この後は天才コーキのシナリオに従って堕とすだけ。
さぁ今度はどんな顔を見せてくれるかな。




