第十七話 堕ちる
真理愛──
~12月1週目土曜日~
今日は映画を見に行った。久しぶりの映画デート。新しい恋愛映画を見た。ずっと手をつないでいた。一月前に見た映画は、大人のシーンで恥ずかしくなっちゃったけど、今度は大丈夫だった。
あんな風にキスするんだぁとか、あんな風にするんだぁって……そんな感じで見てしまった。手をぎゅってにぎっちゃったからかな。ハルくんがこっちを見た。
いつものカフェに寄ったけど、今日はハルくんがテイクアウトにしていた。手を引かれて……ハルくんの家に連れて行かれる。
「両親がさ、年末年始は仕事で忙しいみたいで。海外を飛び回ってるんだ」
って。
部屋に入って、ハルくんに体を触られる。
体がぽかぽかフワフワしてくる。
映画みたいなちょっと強めなキスをされた。
互いの唾液を交換するような……舌を吸いあうようなキスを。
頭がぼーっとなる。
苦しくはないけど、息がハァハァって空気を欲しがる……。
ハルくんは舌をどんどん私の体に這わせていった……。
口……首……鎖骨……胸……。
映画と一緒だ。壁に押し付けられて、乱暴に愛される……。
そのまま私はベッドに押し倒された……。
1回目が終わった後……お母さんには聖奈ちゃんとお喋りしてたら夢中になって遅くなったので泊めてもらうと伝えて……。
その日、私は初めてお泊りをした……。
~12月1週目日曜日~
翌朝、起きると私もハルくんも裸だった。
焦って起きたけど、昨日のそれはハルくんが処理してくれてた。
私の体も奇麗になっている……嬉しくて、胸がキュンってなった……。
ハルくんの目が覚めた。
「おはよう」
「昨日はごめんね。ありがとう」
なんとか伝えることが出来たけど、明るいところで裸を見られるのはまだ慣れない……。
腕で胸を隠そうとすると、ハルくんが腕を取って隠せなくなった。
顔が赤くなってしまう。
ジーっと私のことを見るハルくん。
そして、どんどん大きくなっていくハルくんの……。
「お風呂入ろ」
そう言って、お風呂に連れてかれた。
「おっと、忘れ物」
コンドームを忘れずもってくハルくん。する……ってことだよね……。
2人で裸のまま髪を乾かして、そのまま2階のハルくんの部屋に戻る。
そしてまた……。
ハルくんの上で息が整えていると、電話が鳴った……。ハルくんの携帯だ……。
電話に出るとハルくんはちょっと困った顔をしていた。
「ごめんね、今日の午後は親が帰ってくるみたいなんだ」
とっても気持ち良かったけれど、その日はそれで解散になった。




