表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼馴染が急に距離を置き始めたので、少林寺拳法始めてみました  作者: 10kg痩せたい
幼馴染篇

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/112

第十四話 それは初めての…

真理愛──


~11月3週目~


「真理愛、ごめんね。ちょっと今日高貴の用事あるから先に帰る」

「うん!また明日ね聖奈ちゃん!」


 今日は聖奈ちゃんが中田くんと遊ぶから先に帰っていった。晴くんも部活があるので、また1人だなって考えてたらクラスメイトが話しかけてくれた。


「まりあっち~うぇ~い」「うぇ~い」


「あはは、うぇ~い」


「どうどう?使っちゃった」


「まだだよ。そんなすぐは使わないよ~」


「そうだよね、ハルも彼女出来るの初めてだもんね~」「えっそうなの!?」


 そ、そうなんだ。晴くんも初めてなんだ。ちょっとだけ、ちょっとだけ安心したな。


「まぁでも初々しいのも最初だけ。慣れちゃうと雑になる男もいるから……その点ハルは安心かな」「同意!」


「女の子も、経験しちゃうと遊んじゃう子がいるからまりあっちも気を付けてね」


「えっ……そ、そんなこと……」


「こいつなんか、流されてカレトモとしちゃった~とか言ってたし」「ちょバラすな!」


「お前だってこの前パートナー交換しちゃったって言ってた!」「ちょちょちょちょ、それは駄目!」


「えっ……えっ……えぇ~~~~っ……」


「いや、えっと……こ、こういうのも無くは無い……かな?若気の至りってやつ?」「イタリーの若毛!」

「まぁでもゴムつけてたら別に同じチンコだし?遊ぶのも悪くないと思うよ~」「男の子受けも悪くない!」


「べ、勉強になります……」


 クラスの子達と話していると、自分が遅れてるのかなって思っちゃう。聖奈ちゃんも最近シたって言ってたし。もっと積極的になった方が、良いのかな?


「……あのね、今週のお休みの日に晴くんから家に来ないかって誘われたんだ……」


「「えぇ~~~~~~~~っ」」


「あわわ、声大きいよぉ!」


「ごめんごめん!そおか~まりあっちもとうとうか~」「ちょっとイタいよ!」


「まだそういうわけじゃ!それにご両親だっているかもだし……」


「あ~そうね。ごめんちょっと早とちりしすぎたかぁ」「でもゴムもってけよ!」


 あぁしたらいいよ。こうしたらいいよっていっぱいアドバイスくれた。聖奈ちゃん以外でも優しい人がいっぱいいて、このクラスになれてホントによかったなぁ。





 がっくんとは何となく会いたくなかった。

 でも外の空気を吸いたくて、窓を開けて外を見ていた。


 カラカラカラって窓を開ける音がして……。

 顔を上げるとがっくんが居た。


「よっ」


 今一番会いたくない人。


「こんばんは、がっくん」


「どうした?なんかお疲れ?」


「うん……そうじゃ……ないんだけど」


 無言の時間が続く。前だったらこんな無言の時間でも、なんだかあったかい気持ちになれていたのに……。


「真理愛はさ……西片って奴のこと好きなのか?」


 パッと顔を上げてしまう。失敗した……。


「付き合ったって聞いたから……」


 反応しなければ……ごまかせたかもしれない……。


「わからない……」


 恋人になったのに、酷く曖昧な答え方をした……。


「でも……晴……西片くんといるとドキドキするようになってきたの」


「そう、なんだな……」


 また辛い無言の時間……。


「体、冷やすなよ」


 それだけ言ってがっくんは窓を閉めてしまった。




~11月3週目土曜日~


 ピンポーンとインターフォンを鳴らす。今日は晴くんの家に来た。

 ご両親がいるかもと、焼き菓子のお土産を持ってきた。


「いらっしゃい」

 晴くんがいつもよりは少しだけラフな格好で迎えてくれた。


「おじゃまします!あのこれ!ご両親に!」


「ありがとう……でも今日は2人とも仕事なんだ」


 胸がドキドキする。あれ?やっぱり、そういうこと。まだ心の準備が……。


「俺の部屋、行こうか」


 晴くんに連れられて、2階の晴くんの部屋に付いていった。




 また、映画を見て……お喋りをして……晴くんが私の横に座りなおして……キスをした。

 ゆっくりと……ゆっくりと……だんだんと……大人のキスが混ざり始めた……。


 どうしたらいいんだろう。ゴムっていつ渡せばいいんだろう。不安でいっぱいだった。


「大丈夫だよ、僕に任せて」

 私の困った顔を見て、晴くんが優しく、そう言ってくれた。


 晴くんが立ち上がって、机の引き出しから小さい箱を出した。0.01って書いてある。


「怖かったり、途中で嫌になったら言ってくれ。その時はまた今度にするから」


「うん……」

 ドキドキしすぎて……それしか返事が出来なかった。


 晴くんが部屋の明かりを暗めに変えて、私の服を脱がしていく。あっという間に、私は裸にされてしまった。男の子に初めて裸を見られた……。ベットに寝かせられて、晴くんも自分の服を脱いでいく。




 緊張していた。だからだと思う。


「っぅん!……いたっ」


「ごめん、大丈夫?」


「うん、いたいけどへーき……」

 うそ、ほんとはすごく痛い。


 晴くんが頭を撫でてくれる。


「駄目だったら駄目って言ってほしいな」


「……ごめんね、ちょっと痛すぎる……」


 晴くんが少しだけ入ったけど、痛すぎてその日はそれ以上、出来なかった……。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ