25話: 心のもやもや
光治が振り返ろうとした瞬間、
魅声が、部屋中に響いた!?
「み、見ないで……!?」
光治は、一瞬、ビクッとしたが、
ふり返りそうになったのを思い止まる……!
「ダ、ダメなの……! 今ふり返られたら……
わ、私、恥ずかしくて生きていけない……!」
「な、何があった……!?」
光治は、気になって、ふり返りたい気持ちになるが、
そこをぐっと堪えた……
確かに、さっき部屋に運ばれて来た時、
魅夜は熱っぽい感じに見えたが……?
記憶違いだろうか?
生きていけないほど恥ずかしい状態だったとは、
とても言えないと思うのだが……?
「い、今の私……変になっちゃってるの……
あ、汗とかかいちゃって……汚いし……
こんな……みっともない姿……見られたく……な……」
だが……?
ドサッ……!
何かがベッドの上に倒れる音がした……!
魅夜だ……!?
魅夜が倒れたのだ……!?
「おい!? 魅夜!?」
光治は、たまらず、
魅夜の方へ駆け寄った!?
「おい!? 魅夜!?」
「コウくん……?
見ちゃダメ……だって……」
魅夜は、光治に非難の眼差しを向けてから、
恥ずかしそうに、うつむいた……
「バカ野郎!? 命とどっちが大事なんだ!?」
魅夜は仰向けになって、
その口は、だらしなく半開きになり、
ヨダレが垂れていた……
それにさっきよりも荒い息遣いをしており、
目は、どこか虚ろで焦点が合っていない様子だ……!?
「どうしたんだよ、お前……!?
風邪でもひいているのか……?」
光治が心配して尋ねると、
魅夜は、もじもじしながら、言いにくそうにする……?
「い、いやあ……風邪じゃないんだけど……
ちょっと変な薬のまされちゃって……」
なんだよ、それ……!?
「お、おい……!? 本当に大丈夫なのか……!?」
光治が魅夜の肩をもって、
つい力を入れて揺さぶりながら、尋ねた!
すると……?
「あ……やぁ……」
そんな……奇妙な悲鳴をあげて、
魅夜は、身体をびくんと震わせる……?
「え?」
光治は、わけがわからず、首を傾げる……?
「え? 今の何?」
「な、何でも……ない……!」
「え……でも、今?」
「コ、コウくん、しつこいよ……!」
魅夜は、更に顔を赤くしてしまう……?
何だったんだ……?
いや、それどころじゃない……!?
光治は、魅夜の肩に触れて気付いたが、
魅夜の制服のブラウスは、汗で濡れて、
身体にぴっちりと貼りついていた……!
(ブラ紐が……いや、そんなことじゃなくて!?)
このままじゃ、
きっと風邪をひいてしまうに違いない……!?
「お、おい!? 魅夜、お前!?
自分で服脱げるか!?」
「へ?」
「脱げないんだったら、
俺がお前の服脱がすから!」
すると、魅夜は俯いて……?
恥ずかしそうに、こう言うのだ……
「あ、あの……!?
コ、コウくん……?
そ、そういうのは、もっと大人になってから、というか……
こ、心の準備が……!」
魅夜にそう言われ、光治は、
はっとして、自分が紛らわしいことを言ったのに気付く……!
「バ、バカ! お前!?
か、勘違いするなよ!?
エロいことが目的じゃないからな!
このままだとお前、汗で冷えて風邪ひいちまうから!?」
光治が慌てて、そう言うと、
魅夜は、しばらく呆けていたが……
「あ、なんだ……そうか……
ご、ごめん……
それなら……脱がしてくれる……?
さっきから、力が入らなくて……」
そう言って、目を泳がせて、あらぬ方向に視線を逸らす。
「よ、よし! じゃ、じゃあ!」
魅夜の許可が出たことで、
光治は、魅夜に手を伸ばし……
そして、固唾を呑む……!?
光治は、ハッキリ言って、自分に自信がなかった……!
魅夜には、エロ目的じゃないと言ったものの、
大好きな魅夜の、その服を脱がす行為を
何の感情も抱かないまま、果たして行えるものだろうか……?
そんな風に思っていた……
(だ、だが!? やるしかない!? 無心になるのだ、俺!?)
そして、光治は、ブラウスのボタンに手をかけて……
余計なところに触れないように、慎重に……慎重に……!
ボタンを外して……!
……
……
「じ、じれったいですわ……!」
毬愛は、自室のPCのモニターで、
光治と魅夜の様子を見て、もどかしく思っていた……
「光治様も、魅夜様も!?
どうして、こう……!
すんなりいかないのでしょう……?
この二人、じれったいですわ!?
早く、ちゅーすればいいのに! ですわ!」
そして、毬愛は、溜め息をする……
「光治様……男らしくないですわよ……?
殿方でしたら、こういう場合、
もっと強引にいってもよろしいと思うのですが……?」
確かに、魅夜に気を使って、
性的なことをしないよう配慮しているのは評価できるが……
それにしても、意気地が無い……!
毬愛は、そう思った……
「それに、魅夜様も、魅夜様です……!
あんなに好きでいらっしゃるのに……
どうして、素直になられないのですか……?
我が家に伝わる、
殿方を絶対に落とす媚薬まで差し上げたのに……!?」
まったく、この二人は……
毬愛がここまでお膳立てしてやったというのに、
どうして、早く事を済ませないのだろう?
「早く、わたくしに、世界崩壊の瞬間を見せて下さいまし……!
そうすれば、わたくしは……
晴れて、あの世に旅立てるというのに……!」
そう……
毬愛は、何も親切心から、二人をくっつけようとはしていなかった……
しにたがっている彼女にとって、
自殺というのは、とてつもなく難易度の高い行為だった……
凶器はまず手に入らないから、リストカットのような直接的な手段はできず、
毒物は触れられもしない、ネットで購入しても毬愛の手に渡る前に取り上げられる……
ロープでも調達して首吊りでもしようものなら、
各部屋に設置してあるカメラを見たメイドが、血相変えてやって来るだけだ……
「光治様……!
貴方には、わたくしの自殺をお止めになられた責任が
あるのですわよ?
早く魅夜さんと一緒になって、責任とってくださいまし!」
だからこそ、光治と魅夜を結び付けて、
それだけで世界が崩壊して、しねるというのなら、
そんな簡単なことはない……
そう思ったのだ……
「ああ……光治様、魅夜様……
あなた達は、わたくしの運命の方達ですわ!
わたくしの念願を叶えて下さるのですから……!
早く、くっついて、
世界の終わりを拝見させて下さいな!」
だが……?
毬愛は、ふと思う……?
「何故でしょう……?」
モニターの中では、光治が、顔を赤らめながらも真剣に
魅夜のブラウスのボタンを外し……
「わたくし……?
光治様が、魅夜様に触れる度に
何だか、心のどこかで、もやもやとして……?」
そして魅夜は、ボタンを外す光治の様子を、
恥ずかしがりながらも、
どこか嬉しそうに見ていた……
「魅夜様の、あの笑顔を見ていると……
な、何故でしょう?
イライラして来ます……」
毬愛は、自分で自分の、今の気持ちが
正しく把握できなかった……
というのも、彼女の周りには、
礼儀正しく、ロボットのように毬愛の命令に従う従者達ばかりで
彼女は、人間らしい、人との関わりが極端に少なかったからだ……
「いいえ……
これはきっと、二人がじれったいのが、
いけないのですね……
この心のもやもやは……」
そう言って、彼女は大きく溜め息を吐いた……
そして、彼女は気付いていなかった……
光治と魅夜の二人……
二人が結ばれることを望みつつも、
自分の心の奥底では、二人がそうなることを
拒んでいることに……
その矛盾に……
「え? 涙……?」
毬愛は、いつの間にか、自分の目から
涙がこぼれ落ちて来ていることに気づいた……
「何故、涙なんて……?
疲れているのかしら……?」
そして、もう一つ、彼女は気付いていないものがあった……
光治と魅夜……
毬愛は、二人に出会ったことで……
人らしい関わりを体験したことで、
彼女は変わったことに……
つまりは……?
彼女にとって、自殺という行為が、
段々と、価値のないものへと変わっていた……
作者「どんどんどん! ぱふぱふっぱふぅ!」
せや姉「出た、昭和SE」
作者「うっさいわ!w 話の腰を折るな!w」
作者「ついに! ついに! PV2万アクセス達成ぇ!w」
作者「いやっほー!w」
せや姉「せやね」
作者「うぅ……こ、今回はダメかと思った……
途中で明らかに日別PVのアクセス数が激減して
2万達成するんだろうか、と思ったし……ぐす……」
せや姉「んなことで泣くなや」
作者「ぐすっ! 作者、これからも頑張りたいと思います!」
せや姉「せやね」
作者「さて、物語は佳境! いよいよクライマックスです!」
作者「この物語は、まだまだ続くし、
先の展開も考えてますが、
10万文字前後あたりで一旦話の区切りをつけて
一度完結という形にしたいと思います!」
せや姉「せやね」
作者「その後は、おねショタ転生を再開させようかなと……」
せや姉「おお!?」
作者「ま、気まぐれな作者なので
どうなるかわかりませんが!w」
せや姉「おい……」
作者「はい、それでは、次はPV2万5千アクセスで
お祝いしたいと思います(もし次の完結までに25000いったらですが)」
せや姉「せやね」
作者「それではまた! お会いしましょう!」
せや姉「ほなね~!」
作者「あ、言い忘れてた」
せや姉「ずこー!」
作者「明日は、もしかすると、諸事情で投稿できなくなるかもです!
いえ、毎日投稿をモットーにしているので、
そうならないよう頑張りますが……」
せや姉「え? なに? どっか行くんか?」
作者「いや、どこにも行かないけど……
ちょっとね……やりたいことがあって……
ふふふふふふ……」
せや姉「ぶ、不気味や……!?」




