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すぐ背後には

●2025年10月1日全編書き下ろしノベル7巻&8巻発売

◇予約ページ◇https://tobooks.shop-pro.jp/?mode=grp&gid=3106846

◆攻略対象異常公式アカウント◆https://twitter.com/ijou_sugiru?s=20/


週初めに、あのアリス糾弾事件が起きて日々は過ぎ、明日は休み、いわゆる週末だ。

今は五限目、そして授業では無く、ジェシー先生による大型ホームルーム真っ只中。

これが終わればお休みだ、気も抜ける。



あれから、アリスとクラスの関係は変化した、

悪い方向ではなく、いい方向である。あの糾弾事件の前までは、

アリスはどことなくクラスメイトたちと距離を置いているように見えていたが、

今や彼女はクラスメイトたちと完全に打ち解けている。完全にいい方向だ。


どうやら事件当日の昼休み、クラスメイトたちはアリスに謝罪したらしい。

私はアリーさんと昼食を食べており実際の現場を見ていないが、

先日レイド・ノクターに事件の前後状況について尋問された際、

彼はそう私に報告してきたのだ。

彼が言うなら事実だろうし、

実際アリスはクラスメイトと仲良くしている。

アリスがそのことについてどう思っているのか分からず、

一件落着なのかは定かではないが、ゲームでのアリスは、

「一人は寂しい」と言っていたし、今は楽しそうに笑っているし、

とても良い変化だと私は思う。


一方の私だが、アリスと急激に親交を深めたりだとか、

ロベルト・ワイズと一定の関係を築きあげたりだとかは、普通に無い。


アリスとは、知人以上クラスメイト未満、メモ業務連絡の関係のままだ。

超要約して「庇ってくれてありがとう」という手紙を、

奇怪な偶然が重なり事実が歪まないよう公的に内容証明をした上で送り、

その返信が来て以降の業務外接触は無い。


ロベルト・ワイズとは特に何も無い。

ただ目が合うと逸らされるだけ。以前のように、

睨まれたりすることは無くなっただけで、距離感は変わらない。


そんな私にも、劇的な変化らしい変化は一応あった。


私はクラスから完全に浮上、つまり完全に浮いた。


完全浮上である。もはや飛行しているといってもいい。

ふわっと言えば飛行形態。直球で言えば浮いている。


元々、私は常日頃なるべく教室にいないようにしており、

教室の中でまともに会話をしたことがあるのはレイド・ノクターただ一人。

むしろクラスメイトよりアリーさんと会話をしている時間が圧倒的に多い為、

元々クラスからは浮いていたが、目に見えて避けられることは無く、

いてもいなくても気付かれないような、

「嫌われはしていないが好かれもしない」存在だった。

印象を尋ねられたら、

「ああ、そんな生徒いた気がする、一度だけ話したことあるよ」

なんて答えが返ってくるような、そんな感じの生徒であった。


が、しかし、アリス糾弾事件で己の意見を発信してから、

目に見えて避けられるようになった。

私が移動すると、

砂鉄をばら撒き反発する磁石をあてたかのようにサッと人が引く。

これだけではない、さらに私が教室に入ると、

突然空気が張り詰め、クラスメイトは一瞬会話を止めたり、

横切る時大分物理的な距離を取られたり、かと思えばじっと見られたりするのだ。


その原因だが、元々の非社交的で根暗な性格に加え、

あの件で「何貴族代表みたいな言い方して物申してんだよ」

と思われたことがこの飛行状態の決定打となったのだろうと思う。


朝昼放課後、隙間の休み時間、クラスにいない、

クラス運営に消極的な生徒が、ドヤ顔で発言すれば、

まあ「とりあえず関わらないでおこう」と思うのは、無理も無い気がする。



まあ、こうして、クラスメイトから目に見えて浮くという変化だが、

これは中々いい傾向である。クラスでのカーストが地に落ちていれば、

「ミスティアがクラスメイトに命令してアリスを虐めました!」

みたいになることはない。

こうしてカースト最下位に地盤を固めておけば、

むしろ何かと有利である。


それに、私を避け、忌み嫌う生徒というのは、

「奴の命令を聞くほど奴に影響力は無いぞ」という証人でもある。

現在の状況は、ミスティアがアリスにしていたように、

侮辱されることも無ければ、私物を破壊されたりするわけでもない。

むしろ私にとってはメリットしかないのだ。


確かに「はーい、二人組になってー」という悲しい問題が発生する可能性もあるが、

先生と組めばいいだけのこと。先生の、

「こいつと組みたい奴いるかー? 入れてくれるところないかー?」

という精神打撃も、投獄死罪を考えれば微々たるものであるし、

そもそも二人組の授業が無いし、多分ジェシー先生は察してくれると思う。




授業中、時折アリスとメモで業務連絡を交わす以外は、

朝トイレに籠城し、休み時間は別棟をうろつき、

昼は用務員室や別棟で食事を取り、放課後は少し時間をずらして下校する。

特に何も無い平穏な日々、そして平凡なホームルーム。


しかし、問題も確かにある。

アリスとレイド・ノクターの親密度問題だ。


どうやらどちらも入学式以降から、親しくしている気配が無い。

エリクとアリスの出会いイベントは、

レイド・ノクターのイベントをなぞらえたものであった為、

不安は無いが、レイド・ノクター出会いイベントはある種壊れているといっていい。

はじめのうちは

「クラスが同じだし、運命的な出会いをしなくてもいいし、

 勝手に親しくなっていくはずだ」と思っていたが、

ここに来て本当にびっくりするくらい進展が見られないのである。


エリクとアリスは、一度放課後熱心に会話をしているところを見たが、

レイド・ノクターとアリスは交流しているところを目撃したことが無い。

一緒に会話をしているのを見たのは、入学式の頃のみ。

秘めた感じで恋愛してるのかな、

とさり気なくアリスとレイド・ノクターを観察したところ、

もう本当に驚くほどこの二人、関わっていなかった。

席替えをした、ということも要因の一つではあるが、

ゲームでは何かとアリスを気にかけ、

移動教室や、授業の際は声をかけていたレイド・ノクターが、

アリスに全く話しかけない。それどころか、

アリスに一切近づかないのである。


もしや、一応婚約者の手前ということで気でも遣われているのかと、

休み時間や昼休憩の時に身を隠しつつ慎重に様子を見たところ、

レイド・ノクターは読書、アリスは予習をしていた。

昼はレイド・ノクターは男子生徒と食事をし、

アリスはアリスで他の女子生徒と裏庭などで食事をする。

そして授業も、休み時間も関わらないこの二人。

ただのクラスメイトという関係にすら達しているのか不安になる二人だ。


このままだと、弟狂いが治らない。

そして、親密になって弟狂いを早急に、一刻も早く、絶対に治してもらわなければ、

私がこの学校から早期に逃亡することが出来ない。

それにザルドくんの周囲の人間も危ない。


何かしら対策や、イベントが必要だが、そのイベントが無いのだ。

きゅんらぶレイドルートイベントは、

校外学習の次は中間テストへ向けたお勉強会までイベントが無い。

勉強会シーズンが来月中旬から下旬。テストに至っては再来月中旬だ。

その間打つ手が無い。全く無い。

新しい恋愛イベントを作ってしまうことを考えているが、

いい案が思いつかずただ二人に接触しないよう務める日常を送っているだけである。

ままならない。実にままならない。




「で、次は月末にある体育祭についての選手決めだな」


ジェシー先生が黒板に「体育祭」と書く。

体育祭。

身体能力に自信がある者は、全方位からの称賛を受ける活躍の日だが、

身体能力に自信がない者は、全方位からの非難を受けまいと全力を尽くす地獄の日である。

前世時代、身体能力に自信がない私はなるべく団体競技のみに参加し、

徒競走、リレーなどの個人競技への参加は避けに避け、綱引きや玉入れに総力を注いでいた。

後は、騎馬戦の馬とか。


……いや待て体育祭?

そんなイベントあったか……?


学校行事に体育祭がある、というのは当然だが、

ここは貴族学校だし、

レイド・ノクターとアリスのイベントの中に体育祭は無かった。

それどころか、エリクやロベルト・ワイズ、

ジェシー先生とのイベントにも無かった気がする。



……端折った?


体育祭を……、体育祭を? 


体育祭は、学校経営シミュレーションゲームでも取り上げられる学校行事の代表格のひとつ。

運動系イベントの代表として、文化系イベント文化祭と学校行事の双璧を成している、

学校を舞台にしたゲームでは文化祭の次に最も使われる題材ではないのか……?


……体育祭のイベントが無い。

ということは、体育祭で、何かしても、正規のイベントを壊したり、

影響を与えることは、無い?


エリク家庭教師事件のように、攻略対象のトラウマの根幹になりうるシナリオは、

本編が開始された今、存在しない。

そして、イベントが無いと言うことは、ミスティアがアリスをどうにかすることも無い。


……かなり好き勝手動ける、唯一の、それこそ無敵の時間では……?


「今から配る紙にどの競技に参加したいか、

 やりたい順番に書いて、終わったら前に回せ、俺が集める

 言っておくが絶対第一希望が通るとは限らない。第三希望までしっかり考えて決めろよ」


ジェシー先生が、希望用紙を配る。

回ってきた紙には、徒競走、障害物競走や借り物競走、リレー、

玉拾いなどなど体育祭らしい競技が説明と共に並んでいた。

団体競技は全員参加、個人競技は、必ずひとつ参加するシステムらしい。


走るのはあまり得意ではないし、徒競走は第三希望にして、

借り物を第二に、障害物競走を第一にしよう。


空欄を埋め、記入して、前に送る。


ジェシー先生は各列から用紙を回収し、まとめると、教卓に立った。


「それで、だ、体育祭は、実行委員だけじゃない、運動部、文化部の部活動関係者も

 手伝いに回るが、それだけじゃ足りない、強制では無いが、

 時間が空いて居る者は、有志の手伝いに参加してくれると助かる」


ジェシー先生が、有志の手伝いについて説明を始める。

有志の手伝いは、体育祭委員が放課後集まって準備をする時、

一緒に参加し体育祭員の手伝いをするらしい。

大変そうだなあ、と考えてから、はっとする。


……ということは、何かしらの決定の場に居合わせることも可能かもしれない。


何か決めたりするということは、普通の生徒でいるよりも早く体育祭の情報が得られる。

そして体育祭委員は、レイド・ノクターでも、ロベルト・ワイズでも無い。

普通の一生徒だ。


体育祭の情報を先に仕入れられれば、何かと先手を打てるのでは……?

……もしやこれは、完全なる、好機。



「で、参加してくれる者はいるか?」


「はい」


手を上げる。ジェシー先生が目を見開いた。

学校の有志の手伝いが、参加者を募ってもあまり集まらないのは前世時代と同じか。


「いいのか? ミスティア・アーレン」

「はい、是非参加させてください」

「分かった、早速今日の放課後、委員会がある、頼んだぞ」

「はい!」


頷いて手を下げる。

この参加、私は、純粋な手伝い目的では無い。己の保身の為だ。


イベントが無ければ、イベントを作ればいい。

乙女ゲームはきゅんらぶをプレイしたのみであるが、

人と人が仲良くなるイベントは、本の物語、劇の物語を参考にすればいい。


レイド・ノクター、エリク、攻略対象二人とアリスの親密度を上げるイベントを作り上げ、

イベントが無い、この無敵の体育祭によって、二人の弟狂いと主従ごっこ狂いを治す。

この体育祭はかなり大きなチャンスだ。

今までどうしてこうなったんだろうとか、神は死んだとか

主に留学書類の件で思っていたけれど、

今度こそ神様は私に味方してくれたのかもしれない。











放課後、一人、本校舎の階段を上る。有志として体育祭委員会に出席する為だ。

委員会は本校舎三年の教室で行われるらしい。

本来ならば体育祭委員と一緒に参加することが望ましいのかもしれないが、

教室に姿が見えず、探そうか悩んだ結果、

「まあ別に一緒じゃなくてもいいか」

と一人で向かうことにし、今に至る。


「ミスティア・アーレン」


後ろから呼び止められ振り返ると、階段下にジェシー先生が立っていた。


「どうしました?」

「ちょっと話があるから、準備室にきてくれないか?」


ジェシー先生は深刻そうな顔つきだ。

そのままジェシー先生の後についていき準備室に向かい、部屋に入ると、

ジェシー先生は周囲を確認し、内側から鍵をかけた。


「委員会のこと……というより、内密にした方がいい話ですか?」

「あー、なんていうか、アレだ、

 レイド・ノクターと、エリク・ハイムについてなんだが」


ジェシー先生の口から、その二人の名前が出るとは思わず、目を見開くと、

ジェシー先生は私の表情を見て、眉間にしわを寄せた。


「お前、あいつに何か、変なことされたりしてないか?」

「いえ、されていません」

「本当か?」

「はい」


ジェシー先生が心配そうな表情をする。

何だ、変なことされてるって、いじめの心配をされているのだろうか。

思えば、レイド・ノクターをあからさまに避けようとする私を、

ジェシー先生は何度か目撃していたし、

何度も助けてくれていた。

となるとやはり……いじめの心配をされている。

なんて言えば先生を安心させることが出来るのだろうと考えていると、

重々しく先生が口を開いた。


「お前は……あいつのこと、どう思ってるんだ」

「学級長だな……と」

「……そうか、なら、いい」


あと、投獄死罪一家使用人離散爆弾……とも思っているけれど、

それをいう訳にはいかない。

すると、私の答えに安心したのか、ジェシー先生の表情が穏やかなものに変わっていく。


「悪いな、時間取らせちまって、今から委員会だろ? 途中まで送る」


先生は、どうやら杞憂だったことを気にしているらしい。

そこまでさせてしまうのは申し訳ない。


「いえ、悪いですよ、それにここからすぐですし」

「いーや、それくらいは大丈夫だろ、ただ歩くだけなんだし、ほら、行くぞ」


ジェシー先生が鍵を開け、扉を開く。

準備室を出てそのままジェシー先生と話しながら本校舎まで行き、

職員室に向かう先生と別れて委員会の教室に向かうと、

既に各クラスの委員の半数以上が集まっていた。

学年が識別できるようネクタイやリボンの色が異なる、という訳でも無い為、

大体どの学年がいるのかの把握が全くできないが、まあ学年が入り乱れてはいるのは確かだろう。


黒板を見ると、委員会は前、有志は後ろの席と書かれていた。

やっぱり一緒じゃなくてもいいやつだ。

とりあえず、一番後ろの席に着席しておけばいいかと、端の席に狙いを定めて進むと、

窓際でエリクが男子生徒と会話をしていた。


何だか、難しい顔で話をしているし、声はかけない方がいいかと、

そっと後ろの席につくと同時にエリクがこちらを向き、目が合う。


「あれ……?」

「こんにちは」


エリクが驚きながら、話を切り上げ速足でこちらに向かってきた。


「何でここにいるの? どうしたの? 体育祭委員じゃないよね?

 そっちの体育祭委員、男子じゃなかった?」


「私は補助の有志参加で」


「そうなんだ! じゃあ体育祭の準備一緒に出来るんだ。

 こんなことってあるんだね、すっごく嬉しいよ! やった!」


「ハイム先輩は委員参加ですか」


「うん! 僕のクラスのじゃ……、女子生徒、退学したから」


「退学……?」


こんな時期に……?

まだ、新学期始まって間もない。

なのに退学者とは一体……、と考えていると、

「あら?」と後ろから声がかかる。

振り返ると、フィーナ・ネイン先輩が立っていた。


「ミスティアさん! こんにちは、貴女も体育祭員なの?」

「こんにちは、いえ、私は有志の手伝いの参加で」

「まあ! そうなの!」


先輩に、紅茶と手紙を送ってから、

何度か手紙のやり取りをしていたが、こうして面と向かって会話をするのは、

用務員室で会って以来初めてだ。

その時より、大分顔色が良くなった気がする。


「フィーナ嬢、先日はどうも」

「あら、ハイムくん、こんにちは」


エリクが先輩と挨拶を交わしている。

エリクが、穏やかに人と会話をしているのを見ると、

人と会話が出来ないことで苦しんでいたエリクを思い出し、胸が熱い。

良かったね……と声をかけたくなるのを我慢する。

そういえば、「貴女も」ということは、先輩は委員参加だろうか。


「先輩は、委員の参加ですか?」

「ええ、そうよ、そうなの!」


先輩は、嬉しそうに、花が咲くように笑いかけてくれる。

こんな風に笑う人なのか。初めて会った時は怪我をしていたし、

二度目の時は病み上がりだったから、今日初めて会った、くらいの気持ちだ。


「ふふふ、体育祭委員に欠員が出て、運が良かった」

「何かあったのですか?」

「ええ、元の委員の方がね、退学なさって」

「退学……」

「家の事情でね……、それで私が代わりを務めることになって。

 それも決まったのは一週間ほど前、だからこの実行委員会に参加するのは、

 ミスティアさんと一緒で初めてなのよ」


どこもかしこも退学とは、二年生に一体何が起きているのだろうか。

それも体育祭委員会、いわくつきすぎじゃないか。

偶然と言えど、体育祭員になった人間が、次々に退学していくとか、完全にホラーじゃない?


「お二人とも、大変ですね……」

「ううん、代わりは得意なの、それに、ミスティアさんと一緒だと分かって、

 とっても嬉しいわ」

「僕も僕も、嬉しい誤算だ」


二人は笑っている。知り合いがいることは嬉しいけど、

完全に展開としてはホラーでは?

何でこんな、退学を受け入れてるの?


「お、集まってますね、席着いてください、委員会はじめますよー」

おそらく委員会顧問の先生が入室し、教卓に立つ。

エリクや先輩はそのまま私の前、私の隣と座る。


「え、いいんですか、委員の方って前の席じゃ」


「大丈夫だよ、座席なんて把握してないよ」


前に座るエリクはどこか楽しそうだし、隣に座る先輩も穏やかに笑っている。

もしかして、一年で慣れてない有志だから、気を遣ってくれているのかもしれない。

確かに慣れていないから、ありがたいし、知り合いが傍にいるというのは心強い。


私はそのまま、エリクと先輩の好意に甘え、一緒に説明を受けたのであった。













それから二日の休みが入り、いわゆる休みが明けると、

私は体育祭委員になっていた。


我がクラスの男子生徒が、家が忙しく放課後の居残りが不可になったと辞退したのである。


●2025年10月1日全編書き下ろしノベル7巻&8巻発売

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