Re.恋愛無双
――――――ある日【神奈川県横浜市 NEWイワフネハウス 3階「ミツル商事」】
「それでは、新規事業発掘会議を始めます」
琴乃羽 美鶴が会議の開始を告げた。
「先日のヘラス大陸攻略作戦を機に、アンドロイドによる警備保障業務が始まりましたが、広域制圧の仕事が沢山ある訳ではありません。
我が社が安定的収益を確保して社員の皆さんを幸せにする為にも、まだまだ多くの新規事業を発掘する必要が有ると思うのです」
社長の大月 満が会議参加者に呼び掛ける。
「はーい!ゲームっス!」
瑠奈が元気良く諸手を挙げて提案する。
「不朽の名作『恋愛無双』を今度こそ至高のゲームに変えるのよ!」
椅子の上に立ち上がった結が、拳をグッと握りしめて賛同する。
「……ふっ。この前の"恋愛無双-参-"なんて目じゃないわ」
ドヤ顔の美衣子も椅子の上に立ち上がり、決意表明をする。
「くっそゲー反対っ!」
会議の進行役にもかかわらずトラウマでも有るのか、額に青筋を立てた琴乃羽が異論を叫ぶ。
「ええ。これ以上、心が折れてしまう犠牲者を増やしてはいけないですっ!」
ひかりが琴乃羽に同調し、背後で岬もうんうんと深く頷く。
「……全く。うちの女性社員は、恋愛経験が足りないわ」
やれやれと言った風に、肩を竦める美衣子。
「「「お前が言うなっ!!!」」」
図星を突かれたひかり達の反撃は、凄まじかった。
「確かに……くそゲーは否定しないけれど、改善すれば、それなりに楽しめると思うんだけど……ねぇ?」
女性陣の剣幕に気圧された大月が、控えめに発言する。
「選択肢の複雑さは、二次元だからこその問題だと思いますけどね……」
少しだけ冷や汗を浮かべる春日が指摘する。
「ヴァーチャルリアリティ(VR)方式を進化させ、プレイヤーの意識そのものをゲーム世界と同化させるのが理想形だと思いますね」
この中で一番冷静なイワフネが意見を述べた。
「うーん。フルダイブVRは、なんだか意識があっちに行ったまま帰れなくなる怖さがあるわねぇ……」
某有名アニメSA○を昨晩視聴して影響をうけたのか、ひかりは及び腰だ。
「……確かに。寝たきりの引きこもりが大量生産されそう」
満が呟く。
うーむと事務所の一同は、腕を組んで首を捻って悩む。
「家庭向けゲーム機ではなく、ゲームセンター向けに貸し出してみては如何でしょう?オンライン制御で、此方から時間制限を掛けるのはどうかな?」
状況を打開するために、岬が提言する。
「そうですねぇ。此方でプレイ時間を制限するのは良い考えかも」
ひかりが頷く。
「やりこみ要素が薄くなって、モヤモヤしませんかね?」
VR作品の魅力が半減しかねないと、琴乃羽が懸念を口にする。
「大量の、寝たきり引きこもりを生産して社会問題になるよりは、マシじゃないですか?」
春日が取りあえずやってみようと言う。
「現実を常に意識すればいいのね」
美衣子が分かったと呟く。
「取りあえず試作品を作ってみるわ」「やるわ」「理想と現実のバランスをとるッス!」
美衣子や結に続き、瑠奈が若干不安な事を言った気もするが、スルーする一同。
「じゃあ、美衣子達にお願いしようかな。完成したら放置せず、必ずひかりに報告して三人以上でプレイすること!」
大月が条件付きで開発のGOサインを出す。
こうして開発計画が開始された――――――のだが、
「アイタッ!ちょっと!?この腰の痛みは何!?」
ゲーム専用ブースで横になり、VRゴーグルを被ってプレイを始めたばかりのひかりが、愛しの同級生「ミツル」と校門でぶつかって地面に倒れた衝撃で腰を痛める――――――痛覚も再現されるらしい。
「……腰痛で北欧に転校する設定を活かすにはこれぐらいの痛みが必要」
もっともらしく説明する美衣子。
「その選択肢は却下!シナリオ本筋に関係無い所で、不必要な痛みはマイナスポイントよ」
VRゴーグルを外してブースから出てきたひかりがダメ出しする。
「……ぐすっ」
ひかり近くの床に、既にブースから出ていた琴乃羽が、膝を付いて項垂れている。ゲームプレイで、トラウマ的なダメージをまたしても食らった様だ。
「風紀委員の便所飯ルートを体験してみたけど、結構心に染みるトラウマだったわ……」
同じくブースから蒼ざめた顔で出てきた岬。
研究一筋で同僚から変人扱いされた気は有ったが、流石にそこまでの経験は積んでいなかった様だ。
「実際の事件をもとに再現してみた……よしっ!」
手ごたえを感じる結。
「事件ダメっ!!再現アウトっ!!」
そうじゃない、と激しく反対する岬。
「刺激の無いゲームは、魅力が半減してしまうわ」
不満気な美衣子。
「「「現状で魅力ゼロだわ!」」」
ひかりと岬、琴乃羽の突っ込みが凄まじい。
「この戦闘機パイロットは、実際に戦闘機を操縦出来れば面白いかもね」
女性社員の突っ込みを余所に、「サクヤ」ルートを体験した満が感想を美衣子に伝える。
「わかった。戦闘機は、自衛隊と他の国も有るけど?」
確認する結。
「軍事機密に触れない範囲で、他の国の戦闘機もいくつか入れてみて。……うん、戦闘機ゲームの要素もアリかな」
提案する満。
「……じゃぁ、女教師ルートですが」
続いて発言しようとする春日。
「「「却下!」」」
何故かムキになって反対する、ひかり、岬、琴乃羽。
「え~!?男性陣にとって、ご褒美イベントかも知れないのですが……」
首を傾げる満。
「女性教師は男子生徒の憧れじゃないですかぁ?」
春日が満を援護射撃すべく、名残惜しそうに言う。
「「「えっ!?」」」
三対の白目に睨まれて、思わず一歩後ずさる春日。
「まあまあ……少しぐらい夢があってもいいんじゃないかな?」
とりなすように入る満。
「憧れは憧れのままで終わらせるべきよ!」
瞳に陰りを滲ませてフンスと断言するひかりに、まじ怖ぇ、と戦慄する満。
「……そこのシナリオはストーカーではなく、憧れのマドンナ的に行ってみるわ」
蛇に睨まれたカエルの如き構図を見つめていた美衣子が、わかったようなわからないような返事をする。
「じゃあ、これをベースに美衣子達よろしくね」
ホットする満。
「「「任せなさい(るっス!)」」」
元気よく返事する三姉妹。
――――――三姉妹は、自作ゲームの栄光を予感していた。
――――――他の社員は、悪夢の再来を予感し背筋に寒気を感じるのだった。
♰ ♰ ♰
――――――数日後
満の操縦するF15J戦闘機が、ふわふわ浮かぶ巨大なクラゲと戦っていた。
「なんで浮遊クラゲ?」
ミサイルと機銃を撃ちまくりながら疑問を抱く満。
「昔から地球にいる”スカイフィッシュ”を巨大化させてみた!」
したり顔の美衣子。
「そうなの!?」
驚く満。
満が無駄口を叩いている内に、浮遊クラゲの触手が戦闘機の主翼を直撃し、脱出する満。
暫くパラシュート落下によるスカイダイビングを楽しんだ後、満の着地した場所は、聖・アトランティス学園内に在る女子寮だった。
中庭でバーベキューを楽しんでいた寮生達から黄色い歓声が挙がる。
「キャー!戦闘機パイロットさんよ!?」「カッコイイ!!」「付き合って!」
「……いい」
うんうんと幸せを噛み締めるように深く頷く満。
「はい。このルート採用!」
即決する満。
「ええーっ!?」
唖然とするひかり達女性陣。
「……あなた。……私というものがありながら」
光を失った瞳で満に迫るひかり。
「ひかりさん待って!これはゲームだからっ!テストだからぁ――――――ぐえっ!」
ひかりに首根っこを掴まれてズルズルと大月家へと引きずられて行く満社長。
「あれは……あと3時間は戻って来ませんね」
ちょっとドン引きの琴乃羽。
「ひかりさんって、結構ヤンデレ?」
少しだけドン引く岬。
「……私達はゲームに素人まで動員していく。寒い時代だとは思いませんか?」
使い所を激しく間違えた某アニメ名言を呟く美衣子。
「……美衣子さん。棒読みまる分かりだから」
ジト目の岬と琴乃羽。
「……岬には、瑠奈の作ったルートがお勧め」
美衣子がはぐらかそうと懸命に新ルートをアピールする。
「これね?テニス部ルートかぁ……」
興味を示す岬。
「かなり改善したのよ」
胸を張る美衣子。
「早速さっそくやろうかしら」
VRゴーグルを着けてベッドに横たわる岬。
――――――朝練で見かけた転校生ミツルを、テニス部に勧誘した"カグヤ"。
カグヤは、ミツルをデートに誘うことに成功した。
そしてデート当日、まだ日が昇らない早朝の三浦漁港にミツルとカグヤは居た。
「今日は一日、沖釣りでのんびりしましょっ!」
満面笑顔のカグヤ。
「海釣りなんて初めてだよ、ありがとうカグヤ」
釣竿を肩に笑うミツル。
「でへへ~。ほらほら、舟に乗るよ~」
デレながらミツルの手を引いて釣り船に乗り込むカグヤ。
青空の下、三浦市沖の東京湾で釣りを楽しむミツルとカグヤ。
二人は鯛や鯵、サバなどを大量に釣り上げていき、魚を釣り上げる度に上昇していく恋愛ゲージ。カグヤは、釣り上げたばかりの鯛を船上で手際よく三枚に下すと、刺身を即席で造り上げていく。
「美味いっ!最高だよカグヤさんっ!!」
頬を抑えながら感動に瞳を潤ませるミツル。
「大袈裟よミツル君」
サバを下ろしながら照れるカグヤ。
「俺一生カグヤさんについて行くよ!」
刺身をがっつきながら熱い思いを伝えるミツル。
「そんなっ!気が早いわ。……私達まだ高校生よ?」
刺身包丁をブンブンと振り回してさばいた魚の鱗を撒き散らしながらいやいやをするカグヤ。
「美味い刺身の前にそんな理屈は要らないよ。カグヤ、港に戻ったら結婚しよう!」
ミツルがカグヤの手を握りしめてプロポーズする。
「嬉しいっ!」「カグヤさんっ!」
船上でひしっと抱き合う二人。付近の海を通りがかった鯛やヒラメが祝福するかのように海中から飛び出して踊り出す。
ミツルとカグヤは三浦漁港へ戻ると、すぐに近くの神社で結婚式を挙げて地元の漁師たちから祝福された。
それから、毎朝夫婦で沖へ出る二人を、漁師仲間は生温かく、いつまでも見守るのだった。
――――――HAPPY END。
「……なんか途中から変」
ベッドから起き上がると、ゴーグルを憂鬱そうに外した岬があっけなくダメ出しをする。
「ぐはぁっ!!」
カグヤルートを監修していた瑠奈が、がくりと床に膝を付く。
「何故初デートで大漁だったから結婚?」
首を傾げる琴乃羽とひかり。
「目出度い楽しい思い出があった流れっス!」
答える瑠奈。
「そんな落語のオチなんて要らんがな!」
途中まで期待していた展開を裏切られたひかりが思わず関西弁で突っ込む。
「たった1回の釣りデートで素人高校生が漁師顔負けデビュー!?あり得ないでしょう!?」
海洋養殖事業に詳しい岬も、バンバンと机を叩きながら熱弁する。
「いい!?高校生の恋愛っていうのはねっ!甘ーいっ、甘い思い出を、少しずつ積み上げながら成就するものなのっ!!」
厚く力説する岬。
「「「え……そうなの?」」」
美衣子達三姉妹がドン引きする。
「そこまでは流石に……ねぇ?」「……夢見過ぎなんじゃ?」
ひかりと琴乃羽までも軽く引く。価値観の相違が甚だしいようだ。
「……えっと、つまり、岬はピュア派なのよねぇ?」
そっと確認するひかり。
「ファッ!?」
キャラ崩壊してまった自分に気づいて思わず赤面する岬が、ベッドに飛び込んで毛布を頭から被って現実逃避する。
「わかった。毎日釣りデートして半年後に漁師デビューエンドにするわ」「甘い魚になるように品種改良してみる」「半年海で粘ってマグロエンドにするッス!」
岬の熱意を受け止めた美衣子三姉妹が次々とアイデアを披露していく。
「テニス部どこ行った!?」
突っ込む満。
ミツル商事のゲーム開発は、混迷を深めていきそうだった。
♰ ♰ ♰
――――――そんなある日、ゲーム開発の転換点とも言える出来事が起きた。
澁澤真知子先生の抜き打ち家庭訪問である。瑠奈の錬金術補修が待ち遠しかったのかも知れないが。
「瑠奈さん。ご両親に家庭訪問のご連絡プリントを渡したはずですが?」
「ごめんっス先生。ランドセルの底にくしゃくしゃになっていたっス!」
悪びれずに答える瑠奈。
「くっ……もういいです。今から瑠奈さんの職場訪問に変更です!」
出だしから躓く真知子先生だがくじけない。
「ええっ!?でも職場はここですよ?」
おどろく瑠奈が自宅を指さす。
「今、ゲームの開発中っス!」
どや顔で開発中のゲームソフトを見せびらかす瑠奈。
「ふむ『恋愛無双』?瑠奈さん、これは?」
思わずゲームソフトを手に取ってしまう真知子先生。
「恋愛シミレーションゲームの開発中の試作品っス!」
ゲームソフトをためつすがめつする真知子先生に説明する瑠奈。
「ほう?これが?小学生の瑠奈さんにはいささか早いような……」
眉を顰める真知子先生。
「恋愛に年齢は関係ないっス!」
よく分かっていない瑠奈がひかりの口癖を真似て答える。
「それ小学生の言う事じゃありませんっ!」
はしたないと顔を顰める真知子先生。
「そんなぁ~。取りあえずプレイして感想が欲しいっス!」
「いいでしょう……謹んでプレイさせて頂きましょう。ダメだったら此処で錬金術の出張補修に変更しますからね?」
こうして、真知子先生がゲームをプレイする"検閲"が始まった。
「……なんですか!?家政婦が男子生徒の家に……は、はしたないっ!」
両手で赤い顔を覆う真知子先生。耳まで赤く染まっている。
「えー?想い人の近くに近づけるなんて素敵じゃないっスか!?」
コテンと首を傾げる瑠奈。
「……こんな、下心見え見えのやり方はいけませんっ!」
ぷるぷると肩を震わる真知子先生。
「……でも」
「このシナリオは却下!!!次のソフトを出しなさいっ!」
なおも縋りつく瑠奈にダメ出しする真知子先生がおかわりを求める。
真知子先生の"検閲"は苛烈を極めていく。
特に教師『マチコ』ルートは同じ名前故か、激しい思い入れがある様で真知子先生は1週間瑠奈の錬金術補習を中断して大月家に通い詰め、シナリオ作りに没頭するのだった。
――――――そして真知子先生監修のシナリオが完成してしまった。
「……出来ましたわ」
心なしかやつれた顔だが、やりきった笑顔で真知子先生が満に報告する。
「お父さん、早速やってみるっス!」
満にプレイを促す瑠奈。
「では……早速」
VRゴーグルを被ってソファーに横たわるとプレイを始める満。
――――――新学期最初の授業で「ミツル」が「マチコ先生」に指名される。
「では、ミツル君。この英文を訳して下さいね」
マチコ先生が指名する。
ミツルは英語が苦手だった。テストの平均点は20点以下だった。しかも、マチコ先生の英文は超長文で8000文字は有ると思われた。
転移列島の作者よりも文字数が多い……かもしれない。
ミツルは、マチコ先生の趣味が英文読書である事を知らなかった。
「……先生。降参です」
机に突っ伏して項垂れてしまうミツル。
「ふふっ。甘いわね、ミツル君。放課後に進路指導室へいらっしゃい……補習です」
マチコ先生の罰は厳しかった。
その後も、ミツルとマチコ先生の個人授業は続き……
「勉強する事の素晴らしさを経験した、充実の高校生活だった」――――――HAPPY END。
「……くわーっ!!」
プルプルと体を震わせて雄たけびを上げながらVRゴーグルを乱暴に外し、ソファーから転げ落ちて床を転げまわり、床をバシバシと叩きまくる満。
「はぁ、はぁ……先生。このルート攻略は絶対無理でしょう!?」
アザラシの様にゼエゼエと息を荒げ、真知子先生に詰め寄る満。
「当たり前です。学校は勉強する場所ですから……。恋愛などあり得ません!」
清々しく言い切る真知子先生。
「「「それ最初から言えやっ!!」」」
NEWイワフネハウス中にミツル商事全社員の叫びが響き渡るのだった。
こうしてミツル商事のゲーム開発は、精神的にも肉体的にも全社員が開発を続ける事が出来ず、開発中止に追い込まれるのだった。
しかし、このまま至高の作品(自称)を闇に葬り去るのは忍び難いと美衣子達三姉妹は一縷の望みを持って、秘かに自作ゲームを同人ゲーム紹介サイトに載せるのだった。
だが、あまりに突飛でクレージーなストーリー展開に悶絶するサイトプレイヤーが続出、遂に紹介サイトで”人類史上最大のクソゲー”認定され、ショックを受けた美衣子達三姉妹はシドニア地区封鎖研究施設『ヘル・シティ』にアンドロイド軍団を引き連れて引き籠るのだった。
ヘル・シティで自主練習中のワイズマン中佐「……おや?皆さんゲーム開発だったのでは?」
美衣子達三姉妹「これからバトルロワイヤルの訓練よ!」「皆殺しよ」「中佐も敵っス!」
ワイズマン中佐「ええっ!?それ何の訓練設定でありますかっ!?」
ここまで読んでいただきありがとうございましたm(__)m
【このお話の主な登場人物】
・大月 満 = 総合商社角紅社員。
・大月 ひかり= 総合商社角紅役員。
・大月 美衣子=日本列島生物育成環境保護システム。
・大月 結=マルス文明尖山基地人工知能。
・大月 瑠奈=マルス文明地球観測天体人工知能。日本社会勉強中。
・琴乃羽 美鶴=マルス文明応用科学技術研究担当。
・岬 渚紗=海洋生物研究担当。
・春日 洋一=海産物養殖担当。
・イワフネ=マルス人、商社マン見習い。
・澁澤 真知子=瑠奈の小学校担任。夫は澁澤首相。
・ペレス・ワイズマン=イスラエル連邦国防軍中佐。軍事顧問としてミツル商事に派遣された。




