交流

人類木星生存圏が安定したことにより、協定加盟国・勢力はジュピタリアンとの交流を本格化する事になった。

　食を堪能するジュピタリアンの素直な姿に人々はマルス人に続く新たなコンタクトの成功を確信するのだった。

　ジュピタリアンが各国と交流を進める中、ユーロピア共和国のアッテンボロー博士は大多数のジュピタリアンは人類木星生存圏に全く関心が無い事に気づき、とある確信を深めてゆくのだった。

　そして、ユニオンシティ内部で不穏な動きが始まるのだった。

☨☨☨

木星特異点からつながる別世界から来訪、又は事故で吸い込まれた存在のお話です。

この話は第１０章への先触れに繋がるお話です。

エピソード１、ノーフォーク連隊「永遠に彷徨う人々」

第一次世界大戦中に失踪したイギリス陸軍歩兵連隊の数奇な運命。

エピソード２、バミューダトライアングル「果てし無き密林」

バミューダ諸島で転移したF6F戦闘機編隊の運命。実は古代マヤ文明のSOS通信に引き寄せられていた。忽然と姿を消したマヤ人はシャドウマルスのマッカーサーが持つ「ヴォイニッチ手稿」によって植物化されて神殿を覆う密林と化していた。全てを知ったパイロットだが、神殿遺跡から放射される電磁波によって密林の一部となり、戦闘機も密林に埋もれてしまうのであった。アマゾンの森林地帯はかつてこの地で栄えた文明人の成れの果てであった。

エピソード３、神隠し「異世界転移」

コンビニに行く途中に異世界へ転移した男の運命。

・夏のホラーに提出した作品を加筆修正したものです。桑田防衛大臣の不思議体験です。

満視点で大月家とミツル商事のゆかいな仲間たちのかけがえのない日常が満の視点で語られていきます。

Aパート　冒険者の誕生と冒険者庁の創設

　　　　　ジュピトゥルの日本列島召喚要請を受けて木星環境の調査が始まります。

　　　　　広大な木星領域を調査するには人手が足りず、民間人にも木星調査と開拓のチャンスが開　　　　　けます。

　　　　　ちょうどネット小説で異世界冒険者物にあこがれていた三姉妹は木星調査の一般開放のニュースを知り、現代日本で「冒険者」を普及させるために澁澤と岩崎に公益財団法人木星ギルド設立を提案します。

　　　　　冒険者の役割は木星宙域における調査、探索、資源回収です。ミツル商事は木星ギルドに全面協力して装備をアステロイドベルトの前進基地で渡すことになります。

　　　　

Bパート　ひかり妊娠回。

　　　　タカマガハラの地球到着から３ヶ月後、ひかりの妊娠が判明します。喜びに沸くミツル商事の面々と角紅似志野社長。初めての妊婦に満と三姉妹の反応は？

・地球復興局と日本政府の対立が深まる中、木星スライム達生命体代表団が来訪します。セカンドコンタクトに沸く日本。自信を深めた日本政府は地球復興局からの脱退を宣言、ユニオンシティ国が報復として穀物の輸出を禁止して大月家はこの状況に悩みます。

一方地球ではラグランジュポイントで建設されたハイパーループシステムが完成、稼働して少しずつ火山灰を中和していきます。同時に大月家と日本政府は海上都市『マリーンシティ１』で二酸化炭素回収実験を行い、成功します。

・木星生命体代表が日本列島の木星移転を申し入れて来ました。世論は改善しつつある地球への復帰と地球復興局との対立を嫌って木星での新生活を求める人々で世論が二分され、国民投票が行われます。日本国民の選択は果たして？