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転移列島  作者: NAO
雲海編 雲海の大地
453/462

煙突大陸 / 翼よあれがニューガリア

申し訳ございません。このお話はプロットのため未完成です。

煙突チムニー大陸


 ディアナ号の甲板で意識を失った満が目覚めると、眼前に見知らぬ険しい峰が連なる大陸の浜辺だった。

 辺りを見回すとすぐ近くに航空・宇宙自衛隊の強襲揚陸護衛艦『ホワイトピース』や空中艦隊旗艦『播磨』が静かに沖合まで分散して浮かんでいる。


 上空に影が差したので見上げると、頭上に積み上げた米俵が印象的な千石船であるソールズベリー商会の多目的船『大黒屋丸Ⅱ』が周囲を調べていた。


 満、鷹匠准将、ソールズベリーの三者は、防衛していた筈の人類統合第12都市、第2都市の捜索と日本列島とのコンタクトを模索する事となる。


 空中艦隊と大黒屋丸Ⅱが現在地を護り、ホワイトピース、ディアナ号がそれぞれ逆方向から大陸を周回して捜索を開始する。


 程なくして内陸部、煙突の様な険しい山の麓に二つの人類統合都市が発見された。


 驚いた事に肉体劣化が進行していた筈の氷城都市住民は元気に活動していた。


 一方、バンデンバーグ住民も目覚めていたが、唯一、黄星三姉妹は都市中央部の原子炉内に在るカプセルで仮死状態で眠っているのだった。


「彼女達はクローン人間が木星へ転移するタイミングで身体細胞を丸ごと組み替えた、いいえ、組み直したのかも知れないわ」

美衣子が推測する。


「木星転移へ使うエネルギーはジュピタリアンが補ってくれたおかげで殆ど使わなかった。だから、イスラエル連絡の化学薬品で変質した身体細胞を組み直す事が出来た」

結が補足する。


「自分達の活動エネルギーを枯渇させてまでっスか?」

瑠奈が悲痛な顔をする。


「それが黄星三姉妹の地球人類への贖罪なのでしょう……」

美衣子は縦長の瞳を細めて並ぶ3つのカプセルを眺めて呟く。




          ☨          ☨          ☨


翼よあれがニューガリア


 第二エッフェル塔の入り口付近のカフェテラスに鎮座しているアダムスキー型連絡艇を捜索したジャンヌ首相は、操縦席で気絶している天草華子、名取由美子を発見して保護するのだった。


 『おとひめ』への帰還を急ぐ二人にジャンヌ首相は、「いきなりサバイバルで胸熱ね!」と声を掛ける。


「先ずは此処でお手伝いをしてからよ。とりあえず連絡艇アレでブイヤベースの材料がお願いするわ。案内役兼アドバイザーとしてアッテンボロー博士を同行させるから、よろしくね!」

「はぁ……」

と、木星食材を使ったフレンチレストランメニューの調理に駆り出されるのだった。


 アダムスキー型連絡艇に同乗したアッテンボロー博士の見識と『おとひめ』とのデータリンクに蓄積されていた地球食材との整合表、自主的に随行したバゲット君を始めとするジュピタリアン達によって大気圏中層域で次々と不思議な食材を収穫するのだった。


 中層域のプランクトンを採取している中、バゲット君達とは違う水素クラゲ達にも多く遭遇したが、何故か地球食品に興味を示さず、バゲット君達とも触れ合うことなく筋雲と共に漂い去ってゆく。


 その光景をみたアッテンボロー博士は一つの可能性に行きつくのだった。


 帰還後、早速ブイヤベース調理に取り掛かった一同はジュピタリアン達も感動するブイヤベースを作り上げるのだった。


 食事会後、『おとひめ』と連絡が取れた天草達は、日本列島も転移している事を知り、ニューガリアの現在位置と状況を報告するのだった。


 おとひめへ帰還する途中、中層域の筋雲の雲海の中で偶然ユニオンシティの姿を発見した天草達だったが、猛スピードで飛び去る筋雲に包まれたユニオンシティはあっという間に去ってゆくのだった。

ここまで読んでいただきありがとうございましたm(__)m


【このお話の登場人物】

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