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転移列島  作者: NAO
アナザーワールド編 アナザーワールド
428/462

時間稼ぎ

【地球東アジア 旧中華人民共和国黒龍江省 人類統合第12都市『氷城ハルピン』】


 大月家一行が搭乗するミツル商事多目的船『ディアナ号』は氷城中心部に駐留している航空・宇宙自衛隊強襲揚陸護衛艦『ホワイトピース』と遂に合流を果たした。


 ホワイトピース周辺は空中輸送艦や輸送トラックで混雑しており、ディアナ号が着陸する空間を確保できないためディアナ号は第12都市上空を警戒飛行する自衛隊空中艦隊に加わって旗艦『播磨』の隣を並行している。


「ディアナ号からも第12都市住民の皆さんを救出する作業は順調に進んでいる様に見えます。名取大佐、どの程度まで進んでいるのですか?」


 ホワイトピースの隣からシェフィールド級空中輸送艦が住民の収容を終えて離陸していくのを見ながら名取艦長に尋ねる満。


『電磁波攻撃直前の段階で60%の住民を第2都市まで輸送しました。先程から作業を再開しましたが、全住民輸送まで4時間程度かかると想定しています』

ホワイトピース艦長の名取大佐が答える。

 

 第12都市住民を救出して第2都市バンデンバーグまで輸送する工程は、ツングースカから駆け付けたジュピタリアンの身体を張ったシールド展開で安全が確認された事で再開されている。


「……4時間ですね。ではその4時間でこの地に集まったジュピタリアンに一口サイズの”ご褒美”を振る舞うことで木星移動を実現させます」

携帯端末に表示された時計を見ながら打ち合わせ参加者に告げる満。


『大月社長、イスラエル連邦軍の攻撃が間もなく始まりますが、防衛態勢を整え無くてもよろしいのですか?』

名取大佐が質問する。


「確実に4時間とはいきませんが、次の攻撃開始まで時間稼ぎをMCDA(火星通商防衛協定)にお願いしています」

岩崎総理大臣へのお願いを思い出しながら答える満。


『イスラエル連邦軍は油断禁物です。狙い澄ましたHIMARS(高機動ロケット砲システム)や不意打ちの極超音速ミサイル攻撃があるかもしれません』

ソールズベリーが警告する。


「万が一攻撃を受けた場合、多少のミサイルや砲弾はジュピタリアンが展開するシールドで対応できるでしょう。核兵器も飽和攻撃されない限りディアナ号で対処可能です」

隣で胸を張る美衣子を見て答える満。


『大月社長を信じよう。空中艦隊による警戒監視は続けます』『そこまでおっしゃるのなら……』

鷹匠准将とソールズベリーが満の説明に頷く。


『それと、一口サイズの”ご褒美”ということで試食会ですか。なぜ試食会というのですか?』

首を傾げたソールズベリー商会長が訊く。


「一口サイズとは言え、この地に集ったジュピタリアンは5億6千万体に及びます。同じ品目を提供するのは材料確保や調理の都合を考えると現実的ではありません。

 今はそれぞれが手元にある食材で大量の料理を作ってジュピタリアンに振る舞うのです。それぞれが異なる料理を少量で提供することから”試食会”と言ったのです。

 試食で気に入った料理があれば、”ガッツリ食べれる作り方を教えますよ――――――木星で!”と案内するのです」

満が答える。


『5億6千万口の試食ですか……』『我々の糧食が枯渇してしまうな』

ちょっと遠い目になるソールズベリーと鷹匠准将。


『社長!チューブワームの長がイイネ!と言っています』

琴乃羽美鶴が報告する。


「喝っ!食料を出し渋って此処に留まる続けるとイスラエル連邦軍の攻撃に晒されてしまうのよ。ケチケチしないでさっさと料理するのよ!」

『『お、おぅ……』』


 美衣子の剣幕に押されるエリート商会長とベテラン軍人。


「大変困難ですが作戦成功のため、皆さんよろしくお願いします。

 皆さんには助手として水素クラゲを付き添わせます。料理が出来次第水素クラゲが運んで行きますから、皆さんは調理に集中してください」

怒れる美衣子の横で冷汗をかきながら打ち合わせ参加者に説明する満。


「それではファイっ!!」

美衣子がどこからか取り出したゴングを鳴らす。


「……料理対決じゃないからね」

小声でボソッと突っ込む満だった。


         ☨          ☨          ☨


――――――【火星日本列島 東京都千代田区永田町 首相官邸 首相執務室】


 アルテミュア大陸から戻ったばかりの岩崎総理大臣は、休む間もなくジュピタリアンへの対応について自炊レシピでは台湾国の王代表、木星大気圏中層域流通面では菱友グループ、総合商社角紅と打ち合わせを行っていた。


 地球でジュピタリアンが役割を果たして戻ってくるまでの短い時間で準備を整えなければならず、岩崎総理大臣はもとより、首相補佐官や官房長官、副長官を動員して手分けして準備に追われる事となった。


 ようやく最初の指示を終えた岩崎は、大月満に頼まれた時間稼ぎについて考えると英国連邦極東首相へのホットラインを繋ぐのだった。

 


『時間稼ぎだと?面倒な役を押し付けてくれる……』

モニターに映るケビン首相は仏頂面だった。


「ケビンには申し訳ないと思っていますが、我が国は先日イスラエル連邦との友好善隣条約を止めたばかりで印象は最悪でしょうから、話も聞いてもらえないでしょう。たまたま今月は貴国がMCDA議長国ですし……」


『全く……貸し一つだぞ』

火のついていない葉巻を咥えながらぶっきらぼうに頷くケビン。


「分かっています。来るべき木星開発での権益についてMCDA(火星通商防衛協定)とは別枠での協力を模索しましょう」


『それでいい。時間稼ぎは努力しよう。英国連邦極東うちもソールズベリー商会や第2都市が居るからな。損害は無い方がいい』

「ありがとうございます。よろしくお願いいたします」


 渋るケビン英国連邦極東首相を拝み倒しながら一部の権益融通を匂わせてイスラエル連邦への時間稼ぎを承諾させる岩崎総理大臣だった。


「何とか少しは時間が取れそうですが……後はジュピタリアンと大月家一行次第ですね」


 椅子の背もたれに身体を預けて暫しの間大月家の健闘を祈る岩崎だった。


          ☨          ☨          ☨


【地球東アジア 旧中華人民共和国黒龍江省 氷城ハルピン上空】


 早朝に人工日本列島タカマガハラのエリア・フジ基地から出撃したイスラエル連邦空軍の特別航空支援大隊は、眼下の光景を視て呻くように呟く。


「……何だ、これは!?」


 第12都市全体が半透明の水色をした巨大な物体に包まれている。所々に巨大生物と思われる黒や茶色をしたジュピタリアンが混じったりしており、上空から見るとまるで巨大なゼリーの様だ。


『こちらエリア・フジ特別航空支援大隊。敵都市上空だが、都市全体が異様な”モンスター”に包まれているぞ!』


 タカマガハラから飛来したイスラエル連邦軍特別航空支援大隊は、第12都市上空を旋回しながら眼下の異常な光景をベングリオンに報告する。


 反抗的なアラブ義勇軍と目障りなクローン人間の成都人民防衛部隊からなる先鋒部隊を電磁波攻撃で処分したイスラエル連邦軍本隊は、態勢を整えて再編したメルカバ戦車大隊と共に第12都市への進撃を再開しようとしていた。


 特別航空支援大隊からの報告を受けたバーネット中将は、進撃再開に水を差されてイラつきながらも戦況の分析を行う。


「こちら大陸派遣軍司令部バーネット中将だ。AWACSに聞きたい。都市を覆う物体の解析は?」


 陸上戦艦ベングリオンに座乗しているマイケル・バーネット陸軍中将が、高空を旋回飛行する早期警戒管制機(AWACS)に問い合わせる。


『敵都市を覆う物体から有機成分を観測。生物です。巨大爆発のあった西方クラスノヤルスク方面から飛来しています。有機成分から生物起源分析します』

AWACSに搭乗している管制官が返答する。


『起源照合。……地球連合防衛軍(UNEDF)データベースによると、生物は木星起源のジュピタリアン種』


「なん、だと……」

照合結果に驚くバーネット中将。


「ジュピタリアンは火星に転移した日本国と接触、文化交流を始めている様です。先日、月面ユニオンシティCNNのニュースが報じておりました」

アシュリー中佐が告げる。


「また日本か。自らの軍事行動は消極的な癖に他者の軍事行動に小うるさい国とジュピタリアンの結びつきは厄介だ。氷城ハルピンにジュピタリアンが飛来したのも日本政府の差し金か?」

考え込むバーネット中将。


「日本国による火星からの地球支援は我が国にとって不可欠です。かの国と交流を持つジュピタリアンを”敵”と識別して良いのでしょうか?」

「……我々の作戦を邪魔するものは全て敵だ」


 躊躇いがちに尋ねる副官のアシュリー中佐に、暫しの間を置いて敵と言い切るバーネット中将。


 特別航空支援大隊が映す都市を覆うゼリー状の塊は、延々と到着し続けるジュピタリアンとの合体で膨らんでいく。


「中将閣下。先程のリリー波による電磁波攻撃が敵都市に多大な損害を与えた様には見えません。これ以上スライムが膨らむと我が軍の兵器でもダメージを与えるのが難しいかもしれません」


 情報参謀から送られた端末情報に目を落としながら報告するアシュリー中佐。


「あのスライムを駆逐するには強力な貫通弾が必要だ。特別航空支援大隊に貫通弾の装備はあるのか?」

『南シナ海上空を巨大ワーム警戒哨戒中のB2爆撃機が大規模爆風爆弾(MOAB)を搭載しています』


「大陸派遣軍司令部の優先命令として直ぐにB2を呼び寄せろ」

「オーストラリアで火星原住生物に抵抗中の英国連邦極東軍とユニオンシティ防衛軍豪州派遣軍への負担が増しますが?」


「構わん。氷城を攻略してイスラエル連邦の生存圏を拡大する事が優先される。その他地域は後回しだ!」


 アシュリー中佐の懸念を一蹴するバーネット中将だった。


          ☨          ☨          ☨


【極東 人工日本列島タカマガハラエリア・フジ イスラエル連邦政府首相官邸】


『ニタニエフ首相閣下、MCDA(火星通商防衛協定)加盟国の総意として単刀直入に申し上げる。人類統合第12都市『氷城ハルピン』への攻撃は即時停止して頂きたい』


「失礼、ケビン首相閣下のジョークは頂けませんな。惑星間通話で使用するエネルギーを下らないジョークで浪費するのは荒廃した大地で苦しんでいる地球人類への背信行為ですぞ」


 最終作戦ジェリコの遂行状況をイスラエル連邦軍総司令部で見守っていたニタニエフ首相だったが、電磁波攻撃の30分後に突然入った火星からのホットラインを別室で受けていた。


火星こちらからの通信は全て火星の惑星磁力線と太陽放射線をエネルギー転換して使用しています。地球資源を消費しておりませんのでどうぞご安心を。

 ところで、第12都市には貴国から避難民人道支援を要請された日本国自衛隊が到着して住民への支援活動を行っております。イスラエル連邦軍の攻撃は貴国が行った人道支援要請と矛盾するのではありませんか?』


「ケビン首相閣下。第12都市に人間はおりません。居るのは邪悪なシャドウ帝国の生き残りであるクローン人間です。奴らが生きている限り、地球人類の復興はあり得ません!

 我が国の大陸派遣軍がユーラシア大陸東部で遂行している特別軍事作戦は、イスラエル連邦国民の生命と財産を守護するものです。MCDAの要求は我が国への内政干渉であり到底受け入れられない!」


 ケビン英国連邦極東首相の問いに、反発するニタニエフ首相。


『ニタニエフ首相閣下。我々MCDAにとって第12都市の住民が”人間”か”クローン人間”かという問題はどうでもよろしい。

 MCDAは通商防衛協定であり、第12都市は非常に有益な通商を行う価値が有ると確信しているのです。有益な商売相手を防衛するのは当然の事です』


 ニタニエフ首相の反発を意に介することなく、第12都市を護る理由を説明するケビン首相。


『もちろんMCDAは地球人類の一員として、引き続き地球復興を支援いたします。

 ただし、MCDA加盟国の行動の自由が脅かされる地域には支援の手が届かないかも知れませんな。

 貴国の懸命な判断を期待します。――――――それでは失礼します』


 ニタニエフ首相の言葉を待つことなく、通信を終えるケビン首相だった。



 英国連邦極東首相とのホットライン後、直ぐに総司令部に戻ったニタニエフ首相は、火星南半球ガリラヤ州総督を通信で呼び出す。


「総督、南半球内陸部の無人地帯で我が軍の演習を直ちに行ってもらいたい」

『かしこまりました。想定する仮想敵はどうなさいますか?』


 断固とした口調で総督に指示するニタニエフ首相に尋ねるガリラヤ州総督。


 火星南半球ヘラス大陸は火星原住生物の脅威を取り除いた第二次ヘラス大陸攻略作戦(※第94話)後急速に開発が進み、2年前には火星で2番目の人類都市『ガリラヤ』が誕生している。

 ガリラヤの在るヘラス大陸の開発はミツル商事と日本国の技術支援を受けたイスラエル国民によって行われ、現在のガリラヤ州人口は50万人まで増加している。


「ユダヤ民族が主導する地球人類に刃向かう者達だ」

『……それは。失礼いたしました。ヨコタ基地の駐留部隊を参加させても構いませんか?』


 ニタニエフ首相の真意を問おうとした総督だったが自分を真っ直ぐに見つめる彼の強い眼力に気付くと、首相の意図を忖度する演習を構想する。

 第三次世界大戦前に政権交代した政権与党”我が家イスラエル”の中堅党員だった総督は、党を率いていたニタニエフの主張を理解していた。


 理解していたが故に、火星新領土の総督に任命されたとも言える。

 総督は”我が家イスラエル”の主要メンバーであったニタニエフの思想が揺るぎ無い事を確信したのである。


「構わない。……イスラエル連邦の覚悟を舐めた連中に強力なメッセージになるだろう」


 口元を歪めた微笑でガリラヤ州総督に応えるニタニエフ首相だった。



――――――【火星日本列島 東京都福生市在日ユニオンシティ横田基地】


 在日米軍最大の空軍基地であり極東米軍司令部が置かれていた横田基地は、火星転移後のアースガルディア戦争と極東アメリカ合衆国崩壊を経て、現在は旧アメリカ合衆国軍人の生き残りが建国した月面都市『ユニオンシティ』所属となっている。


 本国である月面都市ユニオンシティの生命維持装置運用がイスラエル連邦軍主導で行われている関係で火星日本列島の旧在日米軍基地の運用は、ユニオンシティ行政府から業務委託されたイスラエル連邦軍が行っている。


 その日、火星ガリラヤ州総督の緊急連絡を受けたイスラエル連邦軍当直司令官は、ユニオンシティ防衛軍特殊飛行部隊に南半球で行われる演習に特別弾頭を装備しての参加を命令した。


 日本国政府との安全保障契約は、火星原住生物の脅威から日本列島の住民を守る事となっており、その要旨に沿う物であれば地元自治体との事前協議など細かい制約は問われない。


 ユニオンシティ防衛軍将兵は南半球ヘラス大陸の演習と聞いて第二次ヘラス大陸攻略作戦を思い出し、大陸中央部で僅かに生き残っている火星原住生物巨大ワーム討伐だと思い込んだのであった。


 故にイスラエル連邦軍が代行管理している”特別弾頭”の正体は気化爆弾か大規模爆風爆弾(MOAB)だと予想していた。


 広大な基地の一角に在る巧妙に樹木やアンテナ群に隠された特殊な滑走路の一端がゆっくりと地面に沈み込むと、入れ替わりに発進準備の整った戦闘機を擁した格納庫が地上に姿を現す。


 特殊な滑走路は普段は普通のコンクリート滑走路に見えるが、オーロラ戦闘機発進時に限って滑走路全体が上へ傾斜すると同時に中央部が裏返って電磁カタパルトが出現する。


 やがて格納庫が完全に地上へ出ると、オーロラ戦闘機を固定していたカタパルトの留め具が外れて滑走路の電磁カタパルトにカチリと接続する。


『こちらスワロー。発進準備完了』

「こちら管制。了解した。南方空域に飛行物体なし。進路クリアー。北から風速1.2。電磁カタパルトへの電力供給正常。スワローの離陸テイクオフ許可」


 イスラエル連邦軍管制官の許可を受けたオーロラ戦闘機のパイロットが操縦桿を前に少し傾けると、地下原子炉の潤沢な電力を受けた電磁カタパルトがバシュッと鋭い音と共にオーロラ戦闘機を傾斜のついた滑走路から射出する。


 滑走路から射出されたオーロラ戦闘機は水素エンジンを最大出力でアフターバーナーに点火すると、水蒸気の輪を幾つも生み出しながらマッハ7まで加速して南半球ヘラス大陸を目指すのだった。


 火星転移後の現在でもデータが殆ど非公開の極超音速戦闘機オーロラの兵装は、機首の30mmバルカン砲と短距離化学レーザー、胴体中央の格納庫に2発の多目的ミサイルを装着している。


 多目的ミサイルの弾頭はイスラエル連邦軍が立憲地球党政権時代に持ち込んだ核弾頭である。

ここまで読んで頂き、ありがとうございましたm(__)m

次話は10月20日(日曜日)に投稿予定です。


【このお話の登場人物】

・大月満=ミツル商事社長。

・大月 美衣子=マルス・アカデミー・日本列島生物環境保護育成プログラム人工知能。

挿絵(By みてみん)

*イラストは絵師 里音様です。


・琴乃羽 美鶴 =ソールズベリー商会員。元JAXA種子島宇宙センター宇宙文字解析室長。木星原住生物と親しい為、木星探査隊に出向扱い。少し腐っている。

挿絵(By みてみん)

*イラストはイラストレーター さち 様です。


・ソールズベリー=英国連邦極東企業『ソールズベリー・カンパニー』商会長。元英国連邦極東外務大臣。クリスを引き当てた事で独立起業した。

挿絵(By みてみん)

イラストは七七七 様です。


・岩崎 政宗=日本国内閣総理大臣。

・鷹匠=日本国陸上自衛隊第7師団師団長。准将。

・名取=日本国航空・宇宙自衛隊強襲揚陸護衛艦『ホワイトピース』艦長。大佐。

・ケビン=英国連邦極東首相。

・マイケル・バーネット=イスラエル連邦軍陸軍中将。大陸派遣軍司令官。

・アシュリー=イスラエル連邦軍特殊部隊隊長。バーネット中将の副官も兼務している。

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