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第120話「確認」

「――じゃ、フォーメーションはこれでいいネ」

「――ええ。問題ありません」


 マキナさんのチラシ作りを手伝わされ……手伝った後、金ピカにそこらじゅう塗りつぶされたリビングにてエルメスさんのと明日のことを改めて確認する。

 

「本当はクレスにはただの学生らしく楽しんでもらいたいんだけド」

「いやいや、お仕事ですから。しかも今回はエリザさんから追加命令も来ていますし」

「ふむ。(くだん)のマイ・ハルカゼ嬢だネ」

「学園も文化祭という状況ですし……要警戒です」

「応援が来ただけマシというところカ」

「ですかね。エルメスさんの加勢は頼もしい――ですが」


 チラリと視線をずらせば、床でアウラさんが寝ている。

 食べるだけ食べて寝てしまったらしい。

 本当に食う、寝る、戦うの3パターンの行動しかしない人だ。


「ここにマキナさんも含め、加勢以上に『不確定要素』が多く集まってしまった」

「まずいよネェ。この老体に鞭を打ってもこのお嬢さん2人を完封できるとは思えないヨ」

「……釘は刺しに刺しまくりましたけれど」

「信じるしかなイ」

「ええ」

「むしろむしろ、もしろかしたらプラスに働いたリ?」

「…………」

「反応からして全然信じてる感じしないけれどクレス君」

「信じてます信じてます。ただエルメスさんのその言葉を聞いたらどうしてか思考が停止してしまって」

「やっぱり信じてないネ! はっはー!」


 笑うところじゃない。

 もちろんエルメスさんも心の底から楽しんでいる……わけではないよな?

 うん。信じますとも。

  

「はぁ。明日も早いですしそろそろ寝ますか」

「だネ。アウラ君はどうすル?」

「俺がベッドまで運んでおきますよ」

「相棒ゆえにかネ。なんだかんだ言って信頼し合っているんじゃあないカ」

「ええ。できる限り目のつく所にいてもらって監視したいので」


 もちろんですと笑顔で応えたが。

 エルメスさんは眉をひそめ苦言を呈した。


「……やっぱり信じてないんじゃないかネ?」


 どうも、東雲です。


 本文が短くて申し訳ありません。

 祭り舞台の時はなんとか頑張ります。

 この後書きではあまりネガティブなことは言わないようにしているんですけれど。

 どうにも上手くいかないことが多くて。

 見て見ぬ振りをしていた過去と相対することにもなって。

 なんだかな~って感じです……(笑)。


 やるしかないですけどね。

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