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26-2 最強の敵参戦!!


 美月に案内され、叔母さんに挨拶、叔父さんは急な仕事で出張との事、本当に男出ねえな、そのうち俺も出なくなるんじゃね?


「お母さま、今日私の部屋でゆう兄ちゃま一緒に寝てくれるって!」


「あら良かったわね、じゃあ後でお布団持っていかないとね」


「えーーベットで一緒にでいいよー」


「美月のベットで寝たらゆう君落ちちゃうでしょ」


 いや俺が一緒に寝たいって言ってるみたいなんですが、あ、ヤバイ妹が益々病んでここでは言えない事までぶつぶつと……


 とりあえず叔母さんに挨拶とお土産を渡し、婆ちゃんのいる部屋に向かった。


 「婆ちゃん入るよー」

 勝手知ったる婆ちゃんの家 ノックをしながら返事も待たずに部屋に入る。

婆ちゃんのいつも居る部屋は書斎で、大量の書籍に囲まれ、その中でパソコンの前に座っていた。

 

婆ちゃん昔はワープロだったが、今はパソコンを使っている。


 婆ちゃんなのにパソコンと思うだろうが、うちの婆ちゃんは若い、まだ還暦前だ。

そして見た目はもっと若い、40代、いや30代って言っても良いかも知れない、いわゆる美魔女って

やつ?。


 ちなみに言ってなかったが、うちの母も、メチャクチャ若い、20代に見える。

母も、婆ちゃんも若くして子供を産んだので、元々の年齢が既に若い、妹も高校生にしては童顔だし家系的に女子は若く見えるらしい。

 ちなみに親父は普通に中年だけどね。



「裕、栞、良く来たねー、でも婆ちゃんじゃないだろ、2年ぶりだから忘れたのかい!」


「あ、ごめんごめん、弥生さん」


「弥生さん、来たよー栞だよー」


 俺の後ろにいた妹も俺と交替で挨拶する。

ちなみに婆ちゃんの前で婆ちゃんと言うと必ず怒られ名前で呼ぶ事を強要される。


山野井弥生、うちの婆ちゃんだ、染めているのか白髪なんて全然ない黒髪ボブ、見た目は本当に30代、一昨年来たときに、こないだ松本駅でナンパされたと言ってた、マジか……。


そして、なんと婆ちゃんの職業は作家、俺が物心つく前、爺ちゃんが死んだ後に小説を書いたら大ヒット、あの凄い賞も獲っている、ラノベ大賞じゃねえぞ、新聞テレビに出るやつな。

ちなみに俺の本好きは、婆ちゃんの影響、職業柄本は一杯買うし、出版社からも送られて来るので定期的に俺に読めと送ってくれる。


「母さんはやっぱりこれなかったのかい、本当にいつも適当な子だね、栞も裕も苦労してるだろ、私の教育せいだね、本当にごめんよ」


「いやいや、弥生さんのせいじゃないよ、母さんの生まれもってのものだと思うよ」


「じゃあ、やっぱり半分は私のせいじゃないの」


3人で大爆笑する。


「いい子に育って良かったよ本当に、栞が生まれた時も本当に適当で、どうなることかと思ったけど……、あ、やだ担当から催促のメールが、お盆迄に仕上げろってうるさいのよ、二人もお盆に来てくれれば私も相手できたのに、ごめんね」


「ううん、大丈夫、お盆でもいつでも多分美月が遊べって来るだろうから、邪魔してごめんよ、頑張ってね婆ちゃん」


「弥生さんだよ!!、まあゆっくりしておゆき、夕飯はご馳走にしてもらったからね」


「はーーい、ありがとう、ば、弥生さん」


そう言って俺達は書斎から出る。

扉を開けるとさっそく美月が待っていた。


「ゆう兄ちゃまお話しは終わった?」


「ああ、弥生さん忙しそうだな」


「うん、弥生ちゃまの本は美月良くわかんない、さあ兄ちゃま遊ぼう」


さっそく遊べと催促、まあ毎年恒例だったから慣れたけどね。


「いいよ、なにする?」


「えっとね、じゃあゲームしよう」

まあ、もうおままごととかじゃないよな、昔は散々やらされた、浮気して許して貰う旦那の役を……浮気相手は妹……


「いいよ、何のゲームする」


「えっとね、オ○ロ」

登録商標だから、白黒ひっくり返しゲームと言おう


「あとはねー、将棋!」

3月の……、りゅうおうの……、今流行りだよね、藤井君強いよね序盤中盤終盤隙がないと思うよ。

でも、なろうだと全く人気がないよね……まあ異世界以外はみんな駄目だけどね、でも俺は負けないよ

おれ、俺達の躍動する姿をみんなに見せたいね……


「囲碁!」

渋い、まあ羽生さんと一緒に国民栄誉賞とったしね、ちなみに彼の別れた元奥さんは将棋の女流棋士


「チェス!」

これまた渋い、ちなみに国民栄誉賞の羽生さんはチェスでも日本トップクラス、て言うか1位になったこともある、ちなみに趣味らしい……


「五目並べ」

懐かしいね、学校で方眼紙があるとやるよね


「動物将棋」

将棋の入門編って感じだけど、あれはあれで奥が深いってちょっと待って……


「ちょっと美月、なんで二人零和有限確定完全情報ゲームばかりなんだ?もっと3人で…………あ」


振り返り妹を見ると、涙目に……


「えーーーーだってそれがやりたいんだもーーーん」

美月は妹を排除するつもりか?、怖いこの子小4になって怖くなった……


「他にはないのか、田舎でゲームと言ったら人生ゲームとか、ドンじゃらとかじゃない? あと大貧民とか」

大貧民ってまず大富豪か大貧民かどっちの名称?ってどうでもいいことで揉めて、さらにローカルルールで揉めるよね


「うーーーんガイ○ターならあるよ」

 これも確か登録商標かな?、昔やったよね、お化けのゲーム、あれって隠してからボードに乗せないと何個かばれるし、白だから汚れたらわかっちゃうんだよね


てか2人対戦ばっかりじゃないか……


「じゃ、じゃあ3人でやろう、勝ち抜き戦でね」


「えーーー」

妹が入るのに不満をあらわにする美月……


「み、みつきちゃん、私に負けるのが怖いんだーーお兄ちゃんゲーム弱いからねー」

あ、やべえ、妹に火がついた、確かにゲームは得意じゃない、やる相手いないからね、ほっとけや!!


「私強いよ!」


「私だってそこそこよ!」


「じゃあ、ゆう兄ちゃまを賭ける?」


「え?……お兄ちゃんを?」


「ゆうにいちゃまと一緒にいる権利を賭けて勝負よ、栞おねえちゃま!!」


「い、いいわよ、みつきちゃん、折角私たちが来たのに、ずっとひとりぼっちになっちゃうよ寂しいね」


「栞姉ちゃまこそ、美月、ゆうにいちゃまとデートに行ってくるから、一人おうちでテレビでも見ててね」


「いやいやいやいや、ちょっと待って」


「お兄ちゃんは黙ってて!!」

「お兄ちゃまは黙ってて!!」


「あ、はい……」



二人零和有限確定完全情報ゲーム、運に左右されずに、必ず引き分け又は勝ちが決まるゲーム、これってなんかまんまと美月の罠に嵌まったんじゃないの?(ガイ○ターは多分不完全情報ゲーム)


俺の意志をガン無視し、二人の戦いが切って落とされる!


て言うか、なんで突然ゲーム?






ブックマーク、評価、よろしくお願いいたします。

感想等も御座いましたら、あわせて宜しくお願いいたします。

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    こちら作品の完全改稿版を書きました         
  超絶コミュ力の妹と陰キャの俺、そんな妹に突然告白され、俺の高校生活がとんでもない事になった。           
  もしよろしかったら読み直してくださいませ(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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