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76-3 所信表明


 お姉ちゃまとお兄ちゃまの様子がおかしい。

 考えるに恐らく……。


 少し前から二人の様子がおかしかった。

 お兄ちゃまのお姉ちゃまに対するトラウマが発覚してからだ。


 まあそうなった原因は美月なのだけど。


 今までは良かった、ううん、今でもまだ問題は無い。


 恋愛ごっこをやっている間は問題無い


 でも、遂にあの二人は……ううん、お姉ちゃまは本気になった。


 ただこうなる事はわかっていた。

 想定よりも少し早かった、高校生の間はそうならないと思っていた。


 美月がここにいるのはそういう事だから。


 あと2年、いや、美月が中学生になるまではこのままでいると思っていた。


 美月はストッパー、お兄ちゃまの心のストッパーだから。


 美月の事を考えてお姉ちゃまとそういう関係にはならないって、そう過信していた。


「あーーあ、美月が思っているほどお兄ちゃまは美月の事を思ってくれてなかったか」

 美月の努力が足りなかったのか、お兄ちゃまが思っていた程ロリコンじゃ無かったからか?


 今お兄ちゃまの枷は外れた。

 お姉ちゃまとの関係に開き直ってしまったのだ。


 ただ悲しみは無い、二人が仲良くなるのは喜ばしい。

 

 美月はお兄ちゃまもお姉ちゃまも大好きだ。


 二人とも家族の様に、本当の兄妹姉妹の様に思っている。

 だから、二人が幸せならば、祝福するべきだと思う。



 でも……それが本当に幸せならば。


 多分今二人にそれを言っても無駄だろう。

 

 恋愛に盛り上がっている二人が美月の言葉を聞くとは思えない。


 寧ろ逆効果でもある。


 禁断の恋、禁忌の愛、今の二人はその言葉で盛り上がってしまう


 ただの恋愛ならば、いくらでも盛り上がって良い。

 でも、一線を越えるのは駄目……戻れなくなってしまうから。


 それだけは断固として反対だ。


 ただあのお子ちゃま二人が直ぐにそう言った関係になるとは思えない。

 今までもそうだった。


 小学生の様な恋愛ごっこ、おままごとの様な関係。


 お姉ちゃまは恐らく本気だけど、開き直ったとはいえお兄ちゃまはまだこの関係を続けたがっている。


 変化を怖れないお姉ちゃまと、現状で満足するお兄ちゃま。


 今はまだすれ違っているから大丈夫だ。

 でも現状その思いが偶発的に交わる危険はある。


 今まではダメ元と思って強気に責めていたお姉ちゃまも、少しは守りに入るだろうし


 お兄ちゃまは初の彼女に浮かれて中学生男子みたいになってる。


 美月が心配する様な事は当面無いとは思うけど、でも……もしも仮に二人がそういう関係になったとしたら……。


 美月は二人の為に、そして家族として決断しなければならない。



 二人の両親に……言わなければならない。


 止められるのは美月だけ。


 私しかいない……。


 




 もしくは、美月がもっと誘惑してお兄ちゃまの近親願望をロリコン願望へ塗り替えるって手も~~♪

 同じ禁忌ならロリコンの方がいいよね?!

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    こちら作品の完全改稿版を書きました         
  超絶コミュ力の妹と陰キャの俺、そんな妹に突然告白され、俺の高校生活がとんでもない事になった。           
  もしよろしかったら読み直してくださいませ(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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