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66-5 生徒会の旅


 長旅だ……いや、まあ飛行機ならあっという間なんだろうけど……。

飛行機苦手な俺の為に新幹線で一路九州に向かう。


 そして新幹線に乗ること5時間……博多駅に到着した……しかしここが目的地では無い。

 博多ラーメンを食べる事なくそのまま特急に乗って約2時間、俺達はヘロヘロになりながR今回の目的地、長崎市内に到着する。

 坂の町長崎、駅からホテルまでに坂は無かったが、ホテルの裏は直ぐに山で、いきなり壁のような坂がそこにあった。


 そんなこんなで東京から7時間以上掛けてホテルの前に到着する……ああ、なんか皆、既に疲れている……ほんとすんません……。


「えっと……とりあえず今日はホテルに入って休みましょうか?」

 ホテルの前で少しだけ俺を恨むように見た先生は皆に向かってそう言った。


 ちなみに俺と手を繋ぐ美月と妹は新幹線からずっと小競り合いが続いている。

 乗り物よりも、俺の疲れの半分はこれなんだけど……。


「ですねえ、えっと……そう言えば先生部屋割りはどうしましょう?」

 妹にそう言われ、会長と先生が顔を見合わせる。部屋割り……なんか嫌な予感が……。


「部屋は3つ、ツイン一部屋にトリプル二部屋ね、まあ適当でいいんじゃない?」

 おい!? ジャッジ○ント! 俺は男だって知ってるか?


「じゃ、じゃあぁ……じゃんけんでぇ?」

 おい麻紗美! だから俺は男だって……。


「こういう時はグーパーじゃない?」

 だから3部屋って言ってるだろグーパーじゃ2部屋しかきまらないだろ? 美智瑠算数もって……いや、そうじゃない。


「パーが勝ちになるですか?」

 パーはお前だセシリーグーパーで勝ち負け決めるなら全員パー出すだろ?。


「ちょっと、あの……俺が男だってわかってます?」

 わかってるのか? 俺は皆に向かって念のためそう言ってみる。


「「…………お~~~~」」

 アホかこいつら……。


「とりあえずお兄ちゃんと私は同じ部屋で問題無いですよね?」


「え?!」


「何でお兄ちゃんがびっくりするの?」


「いや、つい……」

 

「なんか……それは……問題だらけな気がするんだけど?」

 会長は怪訝な顔でそう言う……。


「何でですか会長! ワタシタチハキョウダイダカラ、ナニモモンダイアリマセン!!」


「何でカタコト?」


「栞ちゃん、ダウトぉ」

 

「だって他に方法が無いじゃない!」

 栞が剥きになってそういいながら俺の手を掴む。

 俺の事となると絶対に譲らない栞……そして俺の手を奪うように美月と二人で再び小競り合いを始める。


「うーーん、じゃ、じゃあ先生と裕君なら問題無い」


「あるわ!」

 問題だらけだろ? いや、一番問題になるだろ?


「──酷い裕君……」

 しくしくとわざとらしく泣きまねをする先生……ってか年いくつだよ! 

 見た目は美月とそんなに変わらんけど……。


「うーーん今からもう一部屋取れるかしら?」

 そう言って考え込む会長……。


「いや、普通に俺と美月と栞の3人でいいのでは?」


「それってぇかえってぇ危険なのでは? 美月ちゃんがぁ」

 麻沙美……。


「ダカラ、オレハ、ロリコンデハアリマセン」

 思わ俺もず片言になってしまう。

 さすが兄妹って事か?


「うーーん……まあ、それでいっか、危ないけど……」

 俺の右腕には美月が、左腕には栞が抱きついて俺の背中でお互い蹴りあっている……もうやめて……。

 

「いや、あの知ってます? 俺達、今3人だけで暮らしてるの?」

 間違いが起きるならとっくの昔に起きてるっつーの。

 そもそも栞と間違いが起きない様に、美月に来てもらってるんだから……。


 という事で、部屋割りは、先生と会長、美智瑠と麻紗美とセシリー、そして俺と栞と美月となった。


 チェックインを済ませ、部屋に入る。


 部屋はツインの部屋にエキストラベットが置かれていた。


「じゃあ、俺がエキストラでいいかな」

 美月と栞を狭いベッドに寝かせるわけにはいかない。


「じゃあ美月お兄ちゃまの隣~~」

 俺がそう言うと、すかさず美月は荷物を放り出し、俺の隣のベッドにダイブする。


「ああああ、ずるい!」


「早い者勝ちですううううぅぅ」

 何でこの二人は俺の事となると、こう低レベルな争い、小学生の様な振る舞いをするんだ? 普段なら大人顔負けの行動や言動で他者を圧倒するのに……。

 まあ……でも、そこが可愛いんだけど……。


 俺の目の前で必死にじゃんけんを始める二人……。

 しかもお互いのフルパワーを使った読み合い……相手の癖や仕草から性格まで全てを計算したじゃんけん。

 奇跡の32回連続あいこの末、やはりこういう読み合いは一歩上手の美月が勝利した。


「うえ~~~~ん、おにいちゃあああああん」


「ハイハイいるからね」


「お兄ちゃま~~~~」


「ハイハイ自分のベットで寝なね」


 とりあえず疲れたと、俺はベットに寝転ぶと、それぞれがそれぞれのベットに寝ながら、栞は泣き叫び、美月は俺のベットに隣から侵入しようとしてくる。


 部屋割りでこれだ……この後一体どうなるんだこの旅行は……。



お久しぶりです(´・ω・`)スマンネ

新作

『娘の様な義理の妹に恋なんてするわけが無い。』

https://book1.adouzi.eu.org/n8931gn/

よろしかったら読んでやってください。('ω')ノミテネ


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    こちら作品の完全改稿版を書きました         
  超絶コミュ力の妹と陰キャの俺、そんな妹に突然告白され、俺の高校生活がとんでもない事になった。           
  もしよろしかったら読み直してくださいませ(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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