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53-1 生徒会長選挙

 

「トイレトイレっと」

 10月に入りそろそろ寒くなってきた、衣替えも完全に済み女子の肌が少し隠れてしまいがっかりするのも毎年の恒例。


 いつもの通り妹と昼御飯を食べ終え、妹は友達に呼ばれ俺は……うるさいよ。


「ゆ、う、君」


 ほら俺だってたまには呼ばれるんだよ、廊下を歩いていると後ろから名前を呼ばれ振り返る……


「なんだ……」


「なんだって何よ!」


「先生に声をかけられると録な事がない気がするんですよ」


「そ、そんな~~」


「だって何か話しがあって呼んだんでしょ?」


「な、な、何で分かるの! 裕君って実はテレパス?」


「テレポートを知らなくて何でテレパスは知ってるんですか先生」


「有名な小説があるのよ、読む?」


「知ってるんでいいです、で、話って? 授業迄あまり時間がないですよ」

 ちなみにちょくちょく絶筆宣言する大御所作家です。


「うん、次は私の授業だから少し位なら遅れても……とりあえずちょっと来て」


 そう言われ先生に付いていく、ああ、またなんかあるんだろうな……


 一番最初先生と二人きりで話したあの会議室に入る、嫌な予感しかしねえ……


「えっとじゃあ座って」


「ほい」

 広めの会議室に先生と二人きりで向き合う、これで先生が色っぽくて超ミニスカートなんかで足を組んでたりしたら、ドキドキ物なんだが……見た目は相変わらずの小中学生なので……特に何もない、うん、やっぱり俺はロリじゃないな。



「えっと……あのね、もうすぐ生徒会長選挙があるのよ」


「ああ、ありますね」


「えっとね……裕君出ない?」


「はあ? 何で?」


「裕君と生徒会運営したらたのし……いや、あの……我が校初の男子生徒会長を目指してみないかな~~って」


「なに言ってんの先生、俺が当選するはずないでしょ?」

 何? いじめ? いじめなの?


「えっと、裕君が出れば副会長は栞さんになるのは間違いないって事で票が入るわよ!」


「俺じゃなくて栞の票じゃねえか、だったら栞が出ればいいだろ」


「裕君が出ろって言えば出てくれるんだけどね」


「言うわけないでしょ」


「うん、だから裕君に頼んでるの」


「興味無いです、他をあたって下さい」


「居ないのよ……」


「居ない?」


「そう……居ないの立候補が……うちの生徒会長ってある意味ミスコンなのよ、人気投票なのね」


「はあ?」


「学校での栞さんの人気が圧倒的に高くて、誰も出てくれないの、もうなに差し置いて出てんの? みたいな雰囲気になってて」


「そんな事言ったって本人がやりたくないってなったらしょうがないでしょ」


「まあ、そうなんだけど、栞さんの次が葵さんなの」


「まあ会長の人気は根強いですからね」

 妹カフェでも圧倒的に栞だったけど、会長もなかなかの人気だったし。


「でも葵さんが次はやらないって」


「言ってましたね」


「そうなの……そしてね次が美月ちゃん」


「は?」


「本当にロリコンばっかりねうちの学校」


「何故美月?」


「先月からちょこちょこ来てたらファンクラブが創設されてて、影で大人気になってるの」


「よし分かった、そのファンクラブの会長教えて下さい先生、ちょっと潰して来ます」

 多分俺を○せって言った奴だな……


「さあ、誰だろう? でねその次が美智瑠さん」


「は?」


「で、その次が私、次が麻紗美ちゃん、セシリー、雫さん、弥生先生」


「何でうちの婆ちゃんまで……」


「私と校長が推してるから、えへへ」


「えへへじゃねえよ、は? なにうちの学校ってこの間の妹カフェのメンバー以外居ないの? 後何このアンケートの結果はみたいな感じは」


「まあ、間違いなくその影響はあるけど、皆元々人気があるのよ、アンケートは取らなくても分かるのよ」


「そうなんだろうけど……」

 妹、会長の人気は凄いし、美智瑠は黙っていれば、あの美しさそしてトップクラスの成績だし、麻紗美も元々可愛いし今やクラスの癒し系だし……裏切り者……、セシリーはあんなんだけどやはり女子の人気は高い、雫……まあ可愛いかな? 小動物っぽくて


「臨時生徒会の皆を差し置いて、会長選挙に立候補しようなんて空気の読めない人なんて居ないのよ」


「もう先生が出ちゃえばいいんじゃねっすか?」


「それが出来れば苦労しないのよ、だから裕君! 何とかして」


「はあ? 何で俺が?」


「皆、裕君が出てくれって頼んだら出てくれる人達なのよ」


「何でだよ」


「裕君のハーレムメンバーでしょ?」


「そんな物は存在しない」


「お願い!」


「嫌です!」


「そんな~~」


「ほら先生そろそろ授業が始まるから」


 いくら次は先生の国語だからって俺と先生が遅れて教室に入ったら妹に何を言われるか……俺は立ち上がり部屋を出ようとすると後ろから先生が言った。


「この間……」


「え?」


「この間皆にMVPは選べない……代わりに俺が出来る事でなら何でも一個言うことを聞きますって言ったよね」


「あ、あれは」


「私も一個権利持ってるのよね」


「くっ……」



「ここで使うのは凄く勿体ないけど……でも仕方ない、じゃあ宜しくね、裕君」


 先生は俺の肩をポンと叩き俺を追い越して部屋から出ていく…………



「あああああ! まためんどくさい事に~~~~~」




久しぶりに評価を頂きました~~ありがとうございます。

でもブクマが減ったorz


新シリーズ? って言うのかな、生徒会長選挙編です、しばらく学園物が続きます。

引き続きブクマ、評価、感想等宜しくお願い致します。

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    こちら作品の完全改稿版を書きました         
  超絶コミュ力の妹と陰キャの俺、そんな妹に突然告白され、俺の高校生活がとんでもない事になった。           
  もしよろしかったら読み直してくださいませ(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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