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【漫画単行本4巻発売中】神獣郷オンライン!〜『器用値極振り』で聖獣と共に『不殺』で優しい魅せプレイを『配信』します!〜  作者: 時雨オオカミ
三匹目!『清らかなる絶対王蛇!』

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ストーリーミッション! 完全和解達成!

 メニューを開いて確認してみれば、項目に【ストーリー】が追加されていた。どうやら集めたストーリーが記録されていくみたい。コレクション要素といったところだろうか?


 他のストーリーには鍵がかかっていて、項目を覗こうとしても『まだ解放されていません』の一言だけ。

 他にも、見られるようになったストーリーの部分に【追憶】の文字がある。説明を見てみると、追憶ではストーリーを一から自分で挑戦できるようになる……ということらしい。


 ちらっと掲示板を覗いた感じ、プレイヤーの誰かが解放したストーリーは課金することによって、イベントをこなさなくても見られるようになるようだが、ストーリーを見るだけと追憶をするのとではまた違うみたい。


 ストーリーを見るだけだと本当にムービーだけで、追憶だと自分が挑戦。そんな感じだね。


 ただしストーリーを見るだけでは、イベントをこなすことによる恩恵などにはあずかれないみたいだ。まあそうだろうな。


 リリィがやっていた喫茶店はどうなるのだろう?

 というか、リリィがイベントしてる最中どうなっていたんだろう?


 ……と思ったら、答えが書いてあった。


 お店を経営しているNPCは一人だけ……といってもサーバーごとにちゃんといるのだが。とりあえず一人だけということになっているので、イベントなどの用事ができているときは店のほうでは普通のゲームでありがちなメニューを見ての注文と支払いをすることになるみたい。


 テーブルに置かれたメニュー、もしくはカウンターのメニューで注文すると、ゴールドを払った時点でその場に魔法のように注文したものが現れるのだとか。


 今回はイベントのために長時間リリィが店を留守にしていたので、掲示板のほうでも少し噂になっていた。ざわついていた人達もワールドアナウンスで察したみたいだが。


 また、ストーリーをこなしたプレイヤーにはゲーム内時間で四日。現実時間で二十四時間経てば監獄からの手紙がいくつか届いたうえでNPCが帰ってくるイベントを見られるらしい。ログインして宿屋から出るなどすれば自動的にイベントが始まるとか。


 リリィが監獄行きになっている四日間はワールド全体でリリィのコテージ・フルールは閉鎖されてしまうみたいだから、恨まれないか少し心配だけど……。


 改めて帰ってきたリリィが店を改装して高騰していたアイテムは正規価格より少し安いくらいの値段になるらしいので、恨んで私のところに突撃してくる人は多分いない……と思いたい。


 このストーリーはワールド全体に影響があるみたいで、この値段が下がる現象が全体的に起こるから、他の人にもメリットがちゃんとあるのだ。


 全部に影響が出て、リリィの店でなら正規価格より安く買えるようになり、他の店にも清水が陳列される……けれど、相変わらず清水の販売自体はリリィ一強のままである。


 こっとんのおかげで自家生産できるからね。


 これじゃあ、ストーリーをわざわざクリアした私だけ苦労して他の人に恩恵が行き渡るだけじゃないか……と思うだろう。


 どうやら完全和解クリア者には、リリィが顔を覚えて親しくなって、安価なのに更に半額で売ってくれるようになるのだという。


 ちゃんと恩恵もあるのだ。


 滝壺での攻略やストーリーも、ボスフィールドに入る際にストーリー進行するかしないかを選べるようになり、やろうと思えばこのストーリーを他の人が遊ぶこともできる。


 そして滝壺を一度完全クリアしていれば、ボスフィールドに行かず清らかになった滝壺に直接行くこともできる……と。


 しかも、かなり低いが一定確率で神獣である『青龍』が現れて、特別な道具を持っていれば特別なスキルを教えてくれる……とは公式サイトに追加された文面だ。


 特別な道具とやらは明確にされていないので、これは要検証。


「さて、終わったし……宿屋に戻りましょうか」


 寂しくなったバックヤードで、一人呟く。

 アカツキ達は私に抱きついて甘えてきた。いや、甘えてきてくれている……というほうが正しいかな。


「リリィ。早く、帰ってくるといいですね」


 こっとんごといなくなったリリィのことを思う。

 監獄は魔獣堕ちしたこっとんを聖獣に戻すまで出ることができないという……だけど、あの子ならすぐに戻って来られるだろう。ゲームシステム的にも保証されてるが、これがリアルだとしてもすぐに戻ってくるに違いない。


 次会うときは、きっと友達になれる。


 だからゲーム内で四日。現実で一日。

 待とうと思う。


「私、このゲームをやれて……ううん、ここに来て、本当に楽しい。だから、みんな……ありがとうございます」


 大好きな聖獣達をぎゅうぎゅうに抱きしめる。

 ああ――本当に、私はこの世界が大好き。


 改めて、そう思った。

読んでいる人まで優しい気持ちになれる……そんな物語を目指して。


三章はこれにて終了。次からは初イベント編を書いていきたいと思っております。リリィ達の出番も、そして忘れ去られているだろう幼馴染の出番も追加していきます。


あとは気になっているだろう、聖獣を何匹まで所持できるか問題とかでしょうか。


あといくつかステータスのガバっぷりが露見しております。都度修正しておりますので、ご指摘ありがたい限り!

見直しはしておりますが、どうしても及ばないところもございます。そのときは誤字・脱字報告などをよろしくお願いしますっ!


レビューとかも書いていただけたら泣いて喜びます……。

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― 新着の感想 ―
[良い点] つまり逆ビックリさせられるのですね。 森の木々がどんな顔で驚くか楽しみです・・・顔の表情ってあるのかな(笑) [気になる点] こっとんが改めて進化したらどんな子になるのでしょうね。 [一言…
[一言] ピニャータと聞いて狂犬加藤が即座に浮かんだww 本編で出るまで脳内のイベントのイメージが世紀末にww あれ?エレヤンさんだからあながち間違いでもない?
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