【神獣郷オンラインPV】神獣と魔王、聖獣と魔獣の物語
かつて、世界には良い獣と人しかおりませんでした。
人々は神獣を敬い、聖獣と共に力を合わせて平和に暮らしていました。
しかし、あるとき聖獣の力を独り占めにしようとした王や貴族によって聖獣達はパートナーから引き離され、必要のないときには檻の中へと閉じ込められてしまいました。
聖獣達を統括する太陽と月を冠する神獣は憤りました。
月の神獣はその身を負の感情で満たし魔王となり、月の神獣に付き従った聖獣は次々とその身を聖獣から、負の感情に飲み込まれた魔獣へと姿を変えていきます。
残る太陽の神獣は人間にいくらか温情をかけておりましたが、度重なる期待の裏切りに、とうとうどこかへと身を隠してしまいました。
そうして太陽も月もない真っ暗な世界となり、世界中が絶望に溢れてしまったとき、太陽の神獣が隠れた場所へと一人の『共存者』と名乗る人間と、一匹の聖獣が訪れました。
太陽の神獣の元へ訪れた人間と聖獣は、互いの信頼をひとつの技として舞を納めます。これをきっかけに再び人間に興味を持った太陽の神獣が外へ出ると、世界に光が戻ってきました。
太陽の神獣は、人間の王の元に『共存者』と名乗った一人と一匹を連れて訪れ、こう言いました。
「お前達の中に聖なる印を持った者が現れるだろう。そのものは共存者となる素質のあるものである。我ら聖獣、神獣は以後、共存者にしか心を開くことはない。もし、共存者の中より悪きものが出ずるとき、その者の聖なる印は反転して呪いの印となるだろう」
こうして、世界には神獣と聖獣、そして魔獣。人間の王と魔王が対立し、共存者に頼る以外に魔王への対抗手段は失われてしまったのでした。
――『神獣郷オンライン』
――『君と共に歩みたいRPG』
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では、どうぞゆっくり、お楽しみくださいませ!
#神獣郷こっそり裏話
太陽の神獣→うさぎ
月の神獣→にわとり
なぜ?
→十二時辰において夜明けを卯の刻。日の入りを酉の刻と呼ぶことから。




