表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【漫画単行本4巻発売中】神獣郷オンライン!〜『器用値極振り』で聖獣と共に『不殺』で優しい魅せプレイを『配信』します!〜  作者: 時雨オオカミ
『大規模イベント、海原のスタンプラリー!』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

166/854

幸運猫の進化は突然に

 まず注目するべきは、あのフラスコに見えるガラスのビンが割れているということ。


 魔獣の口に釣り針……と言っても湾曲はあんまりしていない、本当に針のようなものが貫通して刺さっていること。


 アクアリウム・ドラゴン・プラント……正式名称面倒だから、仮名ドラプラの植物の体が全体的に茶緑であること。


 そしてその茶緑の体が、ビン底の綺麗な水に浸かった部分だけ、茶緑から綺麗な緑に変化していっていること。


 この四つかな? 


 それから、川は登場シーンに必要だとして……洞窟はなんのためにあるのか、という疑問も生まれる。そっちの調査もしないとね。それも考えると一発クリアできるかはちょっと分からないかなあ。


 あのフラスコっぽいビンの修繕は多分必要だとして……どうやって直すんだよあんなの……カケラでもどこかにあるとか? 


 それから、針は早めに抜いてあげないとね。あれじゃ痛そうだし、余計に暴れ回りそうだ。人間が原因の釣り針だったのなら、魔獣から聖獣に戻すのにも必要だし。


「針を抜いて、ビンを修復して、ビンの中を真水で満たす……の順番でしょうか」


『針とビンの修復は場合によっては同時進行できない?』

『顔も植物とはいえ、針が刺さってんのは痛そう……』

『同時進行? どゆこと?』

『水入れてリフレーッシュ! ってなるわけか』

『針を外すのに、撹乱だけでも四匹はいらないでしょ。同時にビンのカケラを探せれば効率いいんじゃないかって』


 なるほど? 確かにそのほうが早そうだね。

 ビンの修繕も必要だとするならば、二手に分かれるのは必須だ。


「アカツキ、残ってください。オボロ、シズク、ジン、ガラスのカケラを探してきてください。恐らくあの洞窟の中だと思います」

「シャルルルル」

「ん?」


 シズクの声を聞いて顔を向けると、シズクは首を振った。それを見て、オボロとジンがひと声鳴いてから洞窟に走り去っていく。シズクにも行ってほしかったんだけど……と、そこでシズクはその場でわずかに蛇行してからこちらを振り向き、首を横に振る。


「もしかして、遅いからあっちには向かえないってことです?」

「シャゥ」

「……分かりました。じゃあ、シズクはドラプラの針を水で押し流せるか試してみましょうか。アカツキも針を抜く機会を伺ってください」


 返事をする二匹に頷く。

 ドラプラは口が痛いのか、こちらをあんまり認識せずにその場で暴れているだけである。近づかなければ問題なさそうだけど……たまに口から飛び出てくる水とか、予想外な方向に叩きつけられるツタ葉があるので警戒は怠らない。


 さて、じゃあ針を抜くために行動を――。


「うにゃーーーん!」

「あおーーーん!」


 洞窟のほうを見ると、オボロの背中に大きなガラスのカケラが乗っかっており、さらにその上にサーフィンでもしているようにジンが乗っていた。


 いや、いやいやいや。


「はやすぎない!?」




 ――――――


 個体名『ジン』がパーティへ幸福をもたらした回数が、100回を超えたことを確認。

 進化条件を達成しました。


 進化を許可しますか? 


 ――――――




 なんと!? こんなときに!? いや、久しぶりだねやったー! とか思えばいいのか!? というか条件はなんだよと思っていたけど、幸運100回て……そんなに幸運もらってたっけ……? 


 まあ細かいことはいいか。

 ジンがこっちに飛び込んで来るタイミングで進化しちゃいましょう! 


「にゃーーーん!」


100回もあったっけ?

>>大半はピニャータイベントの幻影蝶。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 早すぎない?!流石幸運持つネコと俊足のオオカミ!   ‥‥アカツキとシズクが「え~~?!」って顔をしていると思う(・・;) [気になる点] 作戦変更!針を抜くための説得とフラスコの修復を…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ