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【漫画単行本4巻発売中】神獣郷オンライン!〜『器用値極振り』で聖獣と共に『不殺』で優しい魅せプレイを『配信』します!〜  作者: 時雨オオカミ
夏イベント『白波に遊び心を! 砂浜に勝利の賛美を!』

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夏イベント開催! 追加アップデート!

「と、いうわけで! やってきました! 『海の国へ繋ぐ砂浜』でーす!」


『はいつー』

『配信乙』

『お、今回はイベント最初から配信か』


 背景には海。海。海。そして白い砂浜に青い空。白い雲。

 ド定番な景色はしかし、定番だからこそテンションが上がりっぱなしになってしまう! 


『水着!』

『水着だー!?』

『うおおお水着じゃん!』

『しっかり和風残してある……いい仕事するわ』


 そうです! 現在私は水着装備なのです! 


 ホルダーネックになっていて首の後ろで結ぶタイプのワンピース水着だ! おへそのあたりの布が大まかなメッシュになっているのでお腹が露出している状態になるけども、スカート上からパレオを巻いているのでそこまで露出しているようにも見えないはずだ。


 そして肩からはシースルーになった鳥の翼を模した羽織りを着ている。これも耐水性なので普通に泳げるようになっている。


 どうやら装備に関しては雨属性耐性をある程度つけていないと、水中戦とか水中での機動力にマイナス補正がかかってしまうらしい。

 それがないと泳ぎづらくなってしまうってことだね! まあ妥当でしょ。ひらひらの服着たまま泳ぐとか水中の抵抗どうなってんのって問題になるし。


 でも、そこはかとなく運営が『水着を着ろ』って言っているようにも思えるからなんだかなあ……。


「本当、いい仕事をしてくれました……いや、なんというか、上手い具合に言いくるめられた気もしますが」


『チョロケイカ』

『そんなにチョロくて大丈夫? 詐欺とか引っかからない?』

『即落ち2コマ』


「2コマ以上はありましたし! 絶対ありましたし! 納得のいく説得を受けて考えを改めただけですし!」


 多分なにを言ってもネタにされるだけだろうがこれだけは弁明しておく。チョロくないもの! 私チョロくはないもの! 


「こほん」


『(わざとらしい咳払い)』


 やかましいわ! いちいちツッコミ入れないでください! もう! 


「それで、今回は海の国ということでアップデートが入りましたよね。元から海には行けるようになっていたようですが、今回のアップデートで海の国『竜宮城』へ行くための道が『整備』されたとかなんとか」


 多分竜宮城自体は元からゲーム内に存在していたはずだ。

 成長型AIの都合上、しばらくは世界観への馴染ませが行われるらしい。すぐにアップデートで人間やら種族を追加できるわけではないのである。


 この世界は五分前に作られたかもしれない……なんて世界五分前仮説はあるが、ゲームで世界を作る場合、さすがに五分前仮説では上手く人間性の確立やら世界観の構築の馴染ませが上手くいかなかったみたい。


 確実に現実時間で一ヶ月くらいは馴染ませないと『リアル』な振る舞いをしてくれないらしい。ゲーム会社が動画サイトにそういうNGが出たときの様子なんかを投稿してくれたことがあるのだ。


 日本語がめちゃくちゃだったり、従来のRPGと同じように同じ言葉しか繰り返さなかったり、いろいろ問題が出るということだった。


 だから、ゲームの世界観的には『長らく崩れて通れなかった道の整備』が終わったことになっているだけで、海の国は元からあったということになっている。


 また、今回のアップデートにより多数の図鑑の埋め具合をフレンドと共有することができるようになったとのことだ。


 これにより、図鑑埋めをするためのクランなんかがより大きくなるだろうことは間違いない。


 ソロで図鑑埋めをしても特別な報酬があるが、複数人でフレンドとなり、共有して図鑑埋めをするというのもまたゲームならではで乙なものだと思う。


そして、そんな機能がアップデートされたということはつまり、今までよりもさらに図鑑埋めの難易度が上がったというわけで……。


「どうやら今回、『竜人』と『人魚』という種族が追加されたとか? 前にも人魚を見た……なんて依頼があって、実はそうじゃなくてって報告がありましたが、どうやら本当に人魚はいたようですね」


『人魚! 竜人! 亜人もいたんだな!』


「そのようです。ですが、神獣郷オンラインの世界観では聖獣以外は皆一括りに『人間』扱いみたいですね。竜人はご先祖様が海竜種の神獣だったとか……」


『人間と神獣のあいの子? まじ?』

『つまり獣かn』

『ドゴォ』

『なんてこと言うんだ! こんな言葉は流せ流せ』

『コメントで押し流せ』

『お前ケイカちゃんになんて単語を見せるんだよ 怒』


 うん、まあ、うん。そうだね。神獣と人のあいの子だね。あくまで伝承がそうってだけで本当かどうかは分からないらしいけれども。一応竜人種の人間は水中で生きられるようにエラ呼吸ができる器官があるらしい。


 人魚のほうは、どうやら普段は普通の人間のように足があるらしい。公式の説明に書いてあった。

 海で見つかる固有種の魚系聖獣と共にいて、その聖獣と同様の特徴を持った姿の人魚に変化するとかなんとか。


 合体でもしているみたいなこの現象の謎は……解明していくとイイコトあるかも? って公式から発表があったから、話を聞いてみるのが楽しみだね。こうやって言うってことはつまり、プレイヤー側でも同じ現象を起こすことができるようになるかもしれないってことだよね? 


 アカツキの翼を背中から生やして飛ぶとか、そういうのしてみたいよなあ……。


 それと、アップデートと共に発表されたのはあとひとつ。


 魚系聖獣と虫系聖獣の追加だ。

 最初の一匹は相変わらず十二支プラス猫からしか選ばれないが、魚系と虫系は特定の山と海でのみ発見可能なレア聖獣として追加されることになったというのである。


 レアだよレア! ちょっと気になるから探してみるのもいいかもしれない。


「それでは、まず砂浜のミニゲームから消化していきましょうね」


 イベント開始から二日目に竜宮城への入城が可能になるらしい。

 それまでは海フィールドとその周辺、それから砂浜で行われるミニゲームや大会に参加できるようになっている。


 まずはそちらからだ! 

 いっぱい遊ぶぞ! 

普段お昼休みに書いて投稿しているのですが、本日からお昼休みの時間がズレ込んでしまうことになりました(´;ω;`)


ということで、明日からは12時ジャストに予約投稿することとします。

ご了承くださいませ!

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