表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
わがまま姫の専属騎士  作者: RINA
本編
50/50

エピローグ


君は知らない。


「……あなた、だあれ?」


血と闇の、赤と黒しかない世界に突然現れた、真っ白な君。

出会った瞬間に心奪われた。

あの時からずっと、君の幸せだけを祈ってきた。

君は私の、生きる理由そのものだった。


「いろいろ頑張っていらっしゃるようでしたが。……正直、ほとんど効果はなかったですね」


「そ、そんなこと、わかってるわよ!今更言われなくたって!」


本音を漏らせば、苛々と涙声で怒鳴られる。


いや、そういう意味ではなかったのだけれど。


ノアを惚れさせようと彼女のとった言動に、ほとんど意味はなかった。

何故なら。


(とっくに、堕ちてますからね)


君と出会った、その瞬間に。


君さえずっと笑っていれば、私の人生は、それだけで、良かったのに。


「ノア!」


君が振り返って、満面の笑みで、私を呼ぶ。


たったそれだけのことが、私にとって、どれほどの救いか。


君の唇が私の名を紡ぐたび感じる、その泣きたくなるほどの幸福を。


君は一生、知ることはない。




***END***




これで本編は終了です。お読みいただきありがとうございました。

次からは彼らのその後を描いた番外編になります。

よろしければお付き合いよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ