表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
138/225

138 ナトメアの警告

俺の言葉でナトメアもやっと本題を思い出したのか真剣な顔になった。

しかし、その手はいまだに芋ケンピを口に定期的に運んでいる。

しかも反対の手には湯呑まで持ち、顔は真面目なのに首から下が不真面目と言う残念な様相を呈していた。


「それじゃあ今日来た理由を言うわね。」


口の中で食べ物を咀嚼しながら話しているので若干聞き取りにくいが今は話の内容に意識を向ける。

もうじきお皿の上の物も尽きるので無くなれば普通に話すだろう。


「実はある国でパンデミックが起きかけてるの。」


するとその言葉にいち早く反応したのはメノウだ。

彼女は立ち上がるとナトメアに駆け寄って行く。

しかし俺達は、なぜ魔法があるのにそんな事が起きるのかが分からず揃って首を傾げていた。

今の世の中、白魔法を使えば病原菌は殺せる。

スキルをレベル10にするのに本人のレベルを6以上にする必要はあるがその程度なら大人なら誰でもできるはずだ。

パンデミックとは広域での集団感染だが以前と違い薬を作る必要が無いので簡単に防げる。

しかし、メノウの様子からどうやら俺達の考えているものとは根本的に違うようだ。


「ナトメア!今回の原因を早く言いなさい!すぐに対処しないと幾つの国が亡ぶか分かりません。」

「ちょ、ちょっと待って。すぐ話すから。」


そう言ってナトメアはメノウの手から逃れると続きを話し始めた。


(口の中の物を飲み込んだ後で良かったな。そうじゃなかったら床が汚れてしまうところだった。)

「それで原因は・・・。まあデーモンの責任なんだけどバカな中位がその国の大統領の願いを叶えるのにバンパイアを使っちゃたの。テヘ・・・ノー、ノー暴力反対お願いだから首を絞めないで~。」


どうやらデーモンとは馬鹿の集まりの様だ。

俺も以前にヘザーから聞いた事があるがバンパイアは血を吸う事で仲間を増やす事が出来るそうだ。

バンパイアにするかどうかは本人の意思で決められるそうだが話の流れからして何処かの国の大統領がバンパイアになったのだろう。

確か、あちらの世界で同じような事が起きた時はその国ごと滅ぼしたと言っていたな。

しかもバンパイアが大量発生したとか確かに病気に例えればパンデミックだ。

そしてこの話に当然ヘザーは顔を青く染めている。

もしここで世論がバンパイア撲滅に偏れば、再び追われる日に逆戻りすると考えているのだろう。


(まあ、周囲が何と言ってもヘザーは守るつもりだけどな。)


そう考えながら俺はヘザーの傍に行って彼女を後ろから抱きしめた。


「もしもの時は俺がどうにかするから心配するな。いざとなったらみんなで逃げればいいしな。」

「ありがとうユウ。でもその時は気にせず私を見捨てても良いのよ。私は慣れてるから。」


慣れていると大丈夫は同じようで全く違う。

慣れているだけで同じように辛い気持ちになるのに変わりはないからだ。

俺はヘザーを抱きしめながらナトメアに視線を投げつける。

すると彼女は俺の厳しい視線に気付くと小さな悲鳴を上げた。


「それで、その国は何処だ?」


こうなれば問題になる前にそいつらを皆殺しにするしかない。

ヘザーからすれば仲間かもしれないが俺は害のある魔物には容赦しない事にしている。

それに人間から吸血鬼になった者は際限なく血を求め吸血衝動に支配されると聞いている。

そうなれば、今この時も犠牲者が増え、その数を増やしているかもしれない。

理性で吸血衝動を抑える事の出来るヘザー達生まれながらのバンパイアとは根本的に違う存在なのだ。

するとナトメアは世界地図を取り出すとその国を指差した。

そこは世界で最も国土が広く、また北海に面した国ロシア。


俺達はそれを知り表情を歪めた。


「バカかお前ら!」


そう叫んだのは今まで口をつぐみ黙っていたアキトだ。

選りにもよってこんな大国で問題を起こしているのでアキトが言わなければ俺が代わりに叫んでいた。


するとアキトと総理は真剣な顔を俺に向けて来る。


「すまんが今回は参加できそうにない。」

「俺達もだ。あちらの国ならともかく、こちらの国の、しかもこんな大国で俺達が活動しているのが分かったら国際問題だ。後で何を要求されるか分からない。」


どうやら今回行く事になるのは俺達だけの様だ。

しかし、そうなるとどうやって行くかだな。

旅客機は危険だ。

もし空港で襲われたらパイロットたちが逃げられない。

やはりゲートで行くのが最適か。

その場合どうしても移動に時間がかかってしまう。

そう考えているとスピカからの警告が発せられた。


『こちらに敵意を持った者が警戒エリアに入りました。』


俺は即座にマップを確認し、その相手を確認した。

大事な話の時にはマップを切っているがスピカは常に警戒をしてくれている。

そのため余程の事が無い限り不意打ちを受ける事はない。

特に最近は龍の事を考え広めに索敵を行っていた。

その甲斐あって今回は早めに発見できたようだ。


俺は千里眼で視覚を飛ばすと2人の男が大きなケースからライフルを取り出していた。

そして、そいつらから見えるのは俺達がよく行くユヅキさんのケーキ屋だ。

今も客が数人いて彼女は店頭で接客をしている。

どうやら狙いは彼女の様だ。

すると準備が出来たのか男の一人はライフルを構え、もう一人は双眼鏡を覗いて指示を出している。

俺は片目だけこちらに視覚を戻してオリジンに声を掛けた。


「オリジン、ユヅキさんの店を馬鹿な外国人がライフルで狙ってるみたいだ。」

「問題ないわ。放っておきましょ。攻撃と同時に報いを受けるわ。」

「死ぬことは?」

「1回目は大丈夫。2回目からは保証しないわ。」


俺は頷いて男達の監視を続行する。

そして銃を構えている男が浅く息を吸って止めた瞬間、引き金を引いて弾を打ち出した。

その弾は正確にユズキさんの肩に向かい飛んで行く。

どうやら殺す気はない様だが職人の体に傷を付けようとする行為は許される事ではない。

しかし、銃弾は窓ガラスに命中するとその向きを180度変えて再び飛んで行った。

そしてスコープを覗いていた男は銃弾に気付いた様で咄嗟にその場を素早く転がり横へと退避する。

すると残されたライフルは銃弾に貫かれ粉々に砕け散った。

どうやら跳ね返すだけではなく威力も強化するようだ。

男達はそのライフルを見て顔を青ざめさせると砕けた部品や残った道具を回収して素早く逃げ去って行った。

店を見ると誰も気付いていないようで平和な風景が広がっている。


「オリジン?」

「なに?」

「良い仕事だ。」

「そうでしょ。」


俺達は短いやり取りで笑顔を向け合い逃げていく男達にマーカーを付けて追跡をはじめた。

どうやら、あちらは俺達の事をそれなりに調べている様だ。

恐らくユヅキさんに怪我をさせて脅迫でもするつもりだったのだろう。

しかし流石にオリジンがあの店を守護しているとは知らなかったようだ。

奴らは慌てているのか、かなり荒い運転をしている。

その後、近くのホテルに駆け込むとそのままエレベーターで昇って行った。

そして男達は最上階で下りると一つの部屋に駆け込んだ。

中を覗くとそこには7人程の屈強な男たちが一人の男を前に整列している。

俺はそれを確認して立ち上がると外へと向かった。

そして俺が扉に手を掛けた時にナトメアから声を掛けられる。


「そう言えば、その国の会議であなたを暗殺する事が決定してるの。それとあなたの周りの子を捕らえて利用する事とヘザー、アヤネ、ヴェリルは殺しても良いって言ってたらしいから気を付けてね。」


俺は扉に手を掛けたまま首だけでナトメアに顔を向けると目を細めた。


「そう言う重要な事は先に言え。メノウ。」

「畏まりました。お仕置ですね。」

「任せたぞ。」

「ちょっと何よそれ。せっかく情報を教えてあげたのに。」


物事にはタイミングと言うものがある。

今回はたまたまオリジンが守護している場所を攻撃したからよかったが、もしこれが自警団の詰め所なら確実にケガ人が出ていた。

まあ、その場合は気付いた時点で止めに向かっているがこれがもっと遠い神戸の牧場なら。

京都の商店街だったら。

俺が知った時には既に手遅れになっている。

俺も日本中を監視している訳ではないのでこういう重要な情報は早いほどいい。

メノウはその事を理解したうえでしっかりと教育してくれるはずだ。


俺は靴を履いて家から出ると空に飛びあがった。

向かうは海の近くに立っているのこの町最大のホテルだ。

それに場所は分かっているのですぐに到着できる。

ここは日本なので殺すのはまずいが手足を折るくらいは良いだろう。

そして俺は気配を消してロビーに入り最上階へと向かった。

どうやら先ほどの二人は指揮官と思われる男に報告をしている様だ。

その指揮官も顔を歪めて二人からの報告を聞いている。

失敗した計画の報告を聞くのは嫌だろうがこちらは怪我人が出る所だった。

そのためこいつらに対し容赦をするつもりは一切無い。


俺は扉の前に立つと鍵開けのスキルで扉のロックを外した。


「何者だ!?き、貴様はサイジョウ ユウ!どうしてここが!?」


鍵を開けた時の音で気付かれてしまった様だが男達は驚きの中でも行動は迅速だった。

装備しているナイフを抜くとある者は投擲し、あるものは素早く距離を詰めて来る。

ただ、こちらの強さを理解しているなら刃物を投げるのは良い判断とは思えない。

俺は飛んで来たナイフを早い物から順番に手で掴むと相手の足に向けて投げ返した。


「があ!」

「クソ!なんだこいつは!」

「全員投擲は控えろ!接近戦で始末するんだ!」


ここで機嫌が良いのなら世紀末格闘アニメに出てきた技名でも言っても良いのだが、残念な事に今はそんな気分ではない。

俺は近い者から順番に拳を叩きつけてると意識を刈り取って行く。

それは流れ作業の様に屈強な男達を殴っては部屋の壁や天井に吹き飛ばし殺さない様にだけ注意を払う。


(まあ死んでたら後で跡形もなく燃やしておこう。)


なるべく殺さない様に気には掛けているが敵があまりにも弱い。

手加減をしているが先ほどのナトメアの忠告のせいでつい力が入り過ぎそうだ。

そして俺は指揮官を残して僅か数秒で9人の男を沈黙させた。


「この化け物め!」

「その化け物に喧嘩を売ったのはお前だ。名前からしてあの国の工作員か。」

「答える義務はない。」


どうやら会話は成り立ちそうにないな。

俺は審問スキルを使い男から情報を聞き出す事にした。


「お前に家族はいるか?」

「愛する妻と娘がいる!」


すると男は俺の問いに普通に答えてしまった事に驚愕している様だ。

しかし、こんな男でも愛する家族が居る事に俺自身も驚きを隠せない。

俺もかなり殺しているが敵対した相手だけだ。

まあ、殺したことに関しては言い訳にしかならないが、他人に故意で危険な攻撃をした事はない。


「お前達は何のために戦う?」

「愛する家族の為だ。クッ、どうなっている。」


俺はその答えにニヤリと笑みを浮かべた。

国の為とか言ったら他の連中同様に張り倒すつもりだったがこいつは利用できそうだ。


「なら、早くしないと家族が魔物に喰われるぞ。」

「な、貴様。俺の家族に手を出すつもりか!?」

「人の家族を狙っておいてよく言う。まあいい。お前が協力するなら今回の事は許してやる。それと重要な情報もやろう。・・・どうする?」


そして俺達が会話をしていると横にいる9人のうち7人が急に起き上がった。

気を失っていると思ったが違ったのか?。

いや、よく見るとこいつらは既に人間ではない。

あの口から出た牙からしてバンパイアだ。

しかし、それに気付いていない指揮官は先程と同じように指示を出した。


「良く立ち上がった!お前達こいつを始末しろ!手段は選ぶな・・・。どうした。何故返事をしない。」


指揮官は彼らの雰囲気が先程と違う事に気付いたようだ。

それに俺だけではなく指示を出した指揮官にも飛び掛かれる様に構えている。

しかし、この指揮官がここで殺されると手間が増えるので一応注意だけは促しておく。


「それはこいつらが人間じゃあないからだ。口元をよく見てみろ。」


彼らには先程まで無かった長い牙が突き出している。

そして俺は剣を抜くと素早く男達との距離を詰めて1人の首を切り飛ばした。

しかし、男の体は素早く飛んだ頭部を掴むと切れた首に押し付けて傷を塞いだ。

それを見て俺の後ろで見ていた指揮官は驚愕し銃を発砲した。


「お、お前たちはなんだ!俺の部下が・・・どうなっているんだ!」


指揮官は混乱しながらも銃を乱射するが命中しても兵士たちは小動もしない。

少しの血は出るがすぐに弾は押し出され傷はふさがっていく。

それを見て指揮官は銃を捨ててナイフを抜いた。


「おい。」

「な、なんだ。」

「家族を助けに帰りたいか?今のお前の国でこういうのが大量に広がっている。助けたいなら俺に協力しろ。」


指揮官は一瞬悩んだが家族の事が頭に過ったのか、僅かな時間で決断し小さく頷いた。


「その約束を忘れるなよ。」

「お前が裏切らなければな。」


これで向こうでの案内人も確保出来たので俺は剣を高速で動かすと兵士たちを肉片に変えた。

回復できると言っても限界は必ずある。

流石に首が飛んでも治ったのは驚いたが、こいつらは小説などに出て来るような不死身の怪物ではない。

ここまで破壊すれば再生も不可能だろう。

すると予想通り男たちはその体を魔物の様に分解させ魔石を落とした。

今も残っているのは彼らが装備していた衣服や武器だけだ


そして俺は残った二人に剣を抜いたまま歩み寄った。

するとその内の一人が牙を突き出して襲い掛かって来る。

こいつが他の奴をバンパイアに変えた張本人らしい。

ここに潜伏している間に他の者の血を吸ってバンパイアに変えた様だ。

俺は男の両腕を切り飛ばすと首を掴みギリギリと締め上げた。

そして首を折り足を切り取り腹を裂く。

それでも傷は治り始めたので最後に心臓に剣を突き立てた。

するとバンパイアは呆気なくその身を消して魔石へと変わる。


「こいつらの弱点は心臓みたいだな。」


後で他のスキルを試し、より効率的に倒す手段を考えなければならないだろう。

あの回復能力とタフさは厄介だ。

俺は後ろで見ている指揮官に向き直ると声を掛けた。


「それじゃあ俺達をお前の国まで運んでくれ。」

「そんな事の為に俺を助けたのか!?」

「その通りだ。足が無くて困ってたんだ。お前も今から帰るんだろ。ならついでに乗せてってくれれば良い。その後は俺達に敵対しなければ好きにしろ。」


指揮官は俺の言葉に硬直するがすぐに意識を再起動して頷きを返してきた。


「分かった。俺の受けた指示も最初からお前の所の女を我が国に連れていく事だ。お前を殺すようには命じられたがどう考えても実行不可能だからな。任務の一つは失敗したが女たちを連れ帰る任務を成功させる名目で問題なく飛行機は飛んでくれる。」


「そうか。それでお前の名前は?」

「俺はダニール。そこに寝てるのがドナトだ。おい、起きろドナト。」


そしてダニールはドナトを起こして立たせた。

手加減したがなかなか起きなかったので少しやり過ぎたみたいだ。

ダニールはドナトに今起きた事を伝え最後に命令を下す。


「お前は日本に残り大使館で最悪の状況に備えろ。」

「最悪とはどういう状況ですか?」

「俺は今から本国に帰り国の状況をこちらに報告する。もし2日以上、定時連絡がない場合。日本政府に頼み各国にこの事実を公表しろ。」

「それでは国家の恥を世界に知られることになります。」

「しかし、そうしなければ国どころか世界が滅びるかもしれん。辛い事を任せてすまない。」


そう言ってダニールはドナトの肩を叩いた。

そして俺達はドナトを見送った後に一度、家に帰りみんなと合流する。

するとそこには完全に疲れ切ったナトメアが床に寝転がっていた。


「何やってるんだ?」

「・・・お仕置が厳しくて・・・しくしく。」

(まだ余裕そうだな。)


俺はナトメアを踏みつけて進むと彼女は「イヤン」と声を出した。


(やっぱり余裕そうだ。)


そしてみんなの所に行くとゲンさんとサツキさんは既に東京に帰っていた。

あの二人には頼み事をしたので仕方ない。

そして他の皆は既に準備を終えている様だ。

今回はどうしても全員で行く必要がある。

その理由としては一番大きいのはバンパイアに噛まれてバンパイアになるのは人間だけだが、その中でも俺達の様に普通の人間。

あちらの世界ではヒュームと呼ぶそうだが、それ以外はバンパイアにならない事が今までの戦いで判明しているそうだ。

そしてヘザーがエルフの国で身を隠していたのもその辺に理由があったようだ。

あの国にはヒュームは少なく、エルフはバンパイアにさして興味がない。

そのため探し回る者はおらず、バレる心配も少なかったらしい。

そして俺達には精霊王の加護があるので大丈夫だとオリジンが言っていた。

奴らは自らの血を媒介に呪いに似た方法で人をバンパイアへと変えるそうだ。

なので浄化に特化したアクアの加護があれば守ってくれるらしい。

ちなみに俺は呪い無効を持ているので、そもそもいくら噛まれようと血を注がれようと問題ないそうだ。


そして準備が整ったのでジェネミーに留守番をお願いする。


「お菓子はしっかり貰ったか?」

「貰ったよ。でも早く帰ってきてね。」


今回は彼女以外は全員が出撃する。

天使たちがいると言っても昼間は仕事でいないので少し寂しいのかもしれない。


「分かった。帰りはすぐだから、終わったら急いで帰って来るからな。」

「約束ね。」


そう言って俺は指切りをしてその場を離れた。

もし時間が掛かりそうならたまに帰って来よう。

俺の中では世界の危機よりもジェネミーの方が優先だからな。

その場合はある程度の目途が立ったら何人かは帰しても良いかもしれない。


そして俺達は車に乗り込み空港へと向かって行った。

現在はゲンさんに頼んで空港の使用許可を取ってもらっている。

そのために東京へと帰ってもらったのだ。

ちゃんとした所から連絡しなければ悪戯電話だと思われてしまう。

そしてどうやら許可が下りた様で俺達は胸を撫で下ろした。

飛行機は既にこちらに向かって飛行中なので到着後1時間以内には離陸できる。

もし空港が使えないようなら空中で乗り込む予定だったがなんとかなってよかった。


しかしせっかく骨休めをしたのにまたすぐに旅に出るとは思わなかったが今回は仕方ないだろう。

そう言えば防寒着とかないけど大丈夫だろうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ