こぼれ話②
今回、ややシリアス度が高めです。
場合によってはご不快に感じるかもしれません、ご注意下さい。
今まで書いてきて、改めて思ったのは。
私がエロを思い切って楽しめない・書けない原因のひとつに
『エロは生殖』
という思いが抜きがたくあるから……ではないかと思いました。
もっとお気楽(フィクションでファンタジーなんだし)に、劣情のまま(笑)に、楽しんで読み、書ければ。
こうしてぐじゃぐじゃ考察することもなく、天翔ける龍の如く?すいすいと筆も進んだのかもしれません。
でも、どうしても『子供が出来たらどうする?』『子供は人間だぞ』『育てられるのか?』『責任とれるのか?』という脳内ツッコミが湧いてきて、たとえフィクションでもお気楽に気持ちよくなっていられないというか、頭の隅が醒めている感覚があります。
こりゃ、一種の病かもしれませんね~(苦笑)。
こういう感覚は、実に少女の頃からありました。
仮に避妊をしたとしても妊娠の可能性は常にあり、苛々と心配するのは常に女性サイド。
男性サイドは(倫理的・人道的に問題があるとしても)最悪、『俺知らね』と逃げることが可能です。
でも、コチラ(女)は逃げる訳には参りません。
(なにせ腹に赤子がいるのだから)
産むにせよ産まないにせよ、猛烈な負担を背負わざるを得ないのです。
まあ、恋に恵まれないモテナイさんな少女でしたから、そもそも余計な心配だったのですが(笑)。
そんな少女でも、『若くて女』というだけで痴漢は寄ってきます。
登校中、通りすがりの変態おじさんに胸を鷲掴みにされたことが二回。
露出狂に会ったのが一回。
満員電車で、微妙な部分に見知らぬ男性の手の甲が当たっているけど、わざとなのかどうなのか判別がつかなかったことが数回。
(ただ、後ろにいるらしい男性がやたらはあはあしていたので、アヤシイと思います)
こういうのは怖いです。
痴漢行為がエスカレートしたら、やがてレイプに行き着くのではないかと感じ、もしたまたまその対象として自分がまきこまれたらと思うと、ひどい恐怖と嫌悪に駆られました。
一時の欲望の為に使い捨てられるだけで、レイプ犯の子を妊娠するかもしれない可能性があり、妊娠しなかったとしても精神的にすごい傷になるでしょう。
場合によっては病気をうつされる可能性もあります。
それでもレイプ犯にとってレイプは、一時の楽しみ以上ではないのだろうなと推測され……憎悪が募ります。
痴漢やレイプに至る男性サイドにも、言うに言えない切実な理由があるのかもしれません。
そこは、女性である私にはよく理解出来ないでしょう。
ただその衝動の果てに人間が一人、生み出される可能性があることをわかっているのでしょうか?
無理矢理妊娠させられる女性の人生が、産むにせよ産まないにせよ大きく狂わされることを、わかっているのでしょうか?
妊娠の有無以前に、被害女性にとってひどい傷になることを、わかっているのでしょうか?
本当にわかっていたらやらないでしょうから、きっとわかっていないのでしょう。
あるいは、女性全般にすごい恨み(逆恨みを含む)があり、復讐心に駆られているのかもしれませんが……その人の人生に関わった訳でもなく、ただ女だというだけで復讐の相手として目されても、大変迷惑です。
いやまあ、話がシリアスになり過ぎました。
少し肩の力を抜きましょう。
ここで書いているのはあくまで『可能性』、それも極端な可能性です。
が、その可能性に無意識のうちにおびえ、身構えているような心理状態になっている傾向が、多くの女性にあるだろうなと私は感じます。
つまり、そんな風に貞操に関して無意識の危機感を持って日常生活を送っているのが、私を含め女性という性ではないかと。
『産む性』を持つ以上、どうしてもそうならざるを得ないでしょうし。
女性がBLにハマるのは、その辺も理由ではないかと思います。
望まない妊娠のリスクを抱え、無意識に気を張っている女性にとって、妊娠のリスクがまったくない(オメガバース等は除く)、そして男性が欲望の対象にされるBLの世界。
気楽にエロが楽しめる上、いつもこちらを『欲望の対象』として見ている男たちへの、ささやかな復讐心が満たされる。
そんな要素があるのではないか、と愚考します。




