表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Let's Go! ドールプリンセス・完全版  作者: 見習いさん
第2章 パール~Pearl~
41/41

第41話 未来をこの手にツカメ!

 炎の渦の中に閉じ込められた大将たちを助けるため、プリンセスドールズは渦の周りを囲む。

「みんな、行くよ」

「うん」

「プリンセスステージ、ライブスタート!」

プリンセスドールズによる消火と救出活動が始まった。

「暗くて深い 闇の向こうに」

「一人さびしく たたずんでいた」

「だけどもう 怖がらないで」

「それは迷いを 断ち切ったしるし」

「春風に向かって 旅立っていく」

「さあ 夢の扉を開こう」

「輝く未来に向かって 放つよ私だけのメロディ」

「愛を守るため みんなを守るために」

「きらめく世界に奏でる 私とあなたのハーモニー」

「あなたのそばにいる それがプリンセスなんだから」

「砂漠の街に 住んでいても」

「氷で覆われた 場所にいても」

「心はいつだって 一つだから」

「それは つながっているしるし」

「桜が舞う空 勇気を出して」

「さあ 一歩前へと踏み出そう」

「輝く今へと響く みんながつなぐメロディ」

「世界を守るため 宇宙を守るために」

「きらめく夢を目指して 一つになったハーモニー」

「みんなのためにいる それがプリンセスなんだから」

「人はみんなときめいている」

「だから ずっと忘れないで」

「心の輝きを信じて」

「輝く未来に向かって 放つよ私だけのメロディ」

「愛を守るため みんなを守るために」

「きらめく世界に奏でる 私とあなたのハーモニー」

「あなたのそばにいる」

「みんなのためにいる」

「それがプリンセスなんだから」

「乙女の愛!ピュア・スイート・ハート!」

「乙女の美しさ!アクア・プリズム・ブリザード!」

「乙女の勇気!ハニー・フローラル・セラピー!」

「乙女の輝き!トウィンクル・ナビゲーション!」

「乙女の力!スカーレット・ファイヤーワークス!」

プリンセスドールズは、自分たちの浄化技で火を消し、大将たちの救出に成功した。


 「助かりました」

「おおきに」

「ありがとう」

「どういたしまして」

大将たちはプリンセスドールズに感謝の言葉を述べた。

 すると、チャミィが、

「あの魔獣は優しい性格をしている!」

と断定する。

 その時、チララが、

「ボクの大好きな、あれだよ。さあ、食べて」

と、しっぽに収めていたマカロンを魔獣の口に入れる。すると、魔獣の心は落ち着いた。

「何だと!?魔獣がそんなに優しい性格をしているとは…」

チララがとった勇気のある行動に、ドクターは呆然とする。

 「さあ、今だよ」

「やってやれ!」

「プリンセスドールズならできるはずです」

「がんばれ!」

チララたちからの熱いエールをもらったプリンセスドールズは、魔獣の浄化に挑む。


「さあ、五人の力を、今ここに集うとき」

プリンセスドールズはピュアロイヤルメイクドレッサーに付属しているペンで華やかにメイクアップする。それから、ペンをマイクに変えると、

「プリンセスステージ、ライブスタート!」

ピュアロイヤルメイクドレッサーでパワーアップしたプリンセスドールズによる魔獣の浄化がはじまった。

「Dash! Dash! Jumpingしよう!」

「心に翼がある」

「その先は」

「未来」

「Boys & Girls Don’t Think Feel!」

「ウインクだけはなぜか」

「うまくできない」

「笑顔のまま 毎日を」

「過ごしてる」

「選挙の日などはなんか」

「出かけたくなる」

「正午まで数えると」

「眠ってしまう」

「抱きしめて」

「悲しくなったときは」

「抱きしめて」

「今は」

「もう大丈夫だよ」

「Yeah! Yeah! Lucky Every Day!」

「無限の可能性」

「みんなみんな」

「同じ」

「ひとりぼっちじゃない」

「Dash! Dash! Jumpingしよう!」

「心に翼がある」

「その先は」

「未来」

「Boys & Girls Don’t Think Feel!」

 すると、プリズムフェアリーもプリンセスドールズに元に出てきた。

「みんな、行くよ!」

プリズムフェアリーも加わって、魔獣にとどめを刺す。

「好きな人といると」

「とても幸せ」

「もし魔法を使えるなら」

「時間止めたい」

「抱きしめて」

「友達同士だから」

「抱きしめて」

「もしも」

「さみしいなら」

「Yeah! Yeah! Lucky Every Day!」

「無限の可能性」

「空はいつも青く」

「晴れ渡るから」

「Dash! Dash! Jumpingしよう!」

「心の翼広げたら」

「指切りの儀式」

「Boys & Girls Don’t Think Feel!」

「Dash! Dash! Jumpingしよう!」

「心に翼がある」

「その先は」

「未来」

「Boys & Girls Don’t Think Feel!」

「Yeah! Yeah! Lucky Every Day!」

「無限の可能性」

「空はいつも青く」

「晴れ渡るから」

「Dash! Dash! Jumpingしよう!」

「心の翼広げたら」

「指切りの儀式」

「Boys & Girls Don’t Think Feel!」

「今こそ、力を一つにするとき!プリンセス・ピュア・エクストリーム!」

プリンセスドールズが星型にフォーメーションを形成して、魔獣にマイクを向ける。すると、プリンセスドールズが、

「アンコールはお断り」

と言って、魔獣は跡形もなく消えていった。

「ちゅ、ちゅ、ちゅっぴー!」

とチララはマジカルストーンの気配を察知した。マジカルストーンが落ちていく方に行くと、

「キャッチ!」

とチララがマジカルストーンを回収することに成功した。それをつぼみのプリンセスミラーに認識して、

「パール。冠婚葬祭のいずれの場面でも使える便利な装飾品で、『日本人が最も多く持つジュエリー』との推測もある。炭酸カルシウムが主成分であるため、汗が付いたまま放置もしくは保管すると塩分と化学反応が緩やかに発生し、真珠特有の光沢が失われる。このため、着用もしくは使用後早めに柔らかい布で拭くなどの手入れが大切である。黄金のマジカルストーンだ」

「それではまた次回、輝く世界でお会いしましょう!プリンセスステージ、ハッピーフィナーレ!」

プリンセスドールズが勝利宣言する一方で、

「蛍の光 窓の雪」

「書読む月日 重ねつつ」

「いつしか年も 杉の戸を」

「明けてぞ 今朝は 別れゆく」

「泊まるも行くも 限りとて」

「形見に思う ちよろずの」

「心の端を 一言に」

「さきくとばかり 歌うなり」

「筑紫の極み 道の奥」

「海山遠く へだつとも」

「その真心は 隔てなく」

「一つに尽くせ 国のため」

「千島のおくも 沖縄も」

「八洲のうちの 守りなり」

「至らんくにに いさおしく」

「つとめよわがせ つつがなく」

ドクターは力なくこう言い残して、どこかへと去っていった。


 その後、つぼみと琴音はスカイスクエアの名物であるマリンクロックと呼ばれる大観覧車に乗る。

「すごい夜景ね!」

つぼみが横中の夜景に見惚れていると、

「あっ、またあの鳥が現れたわ!」

「今度は?」

「魔獣ではないようね」

「きっとさっきの魔獣が生まれ変わったのかもしれない」

と、つぼみと琴音は、金色の大きな鳥が転生した魔獣の姿であると推測した。

 それから、沙奈たちの元へ行くと、

「もうすぐ除夜の鐘が鳴るわ!」

「待ってましたよ!」

「年越しの瞬間に間に合えてよかったわ!」

「みんな、楽しみだね!」

つぼみたちがわくわくしながら年越しを待っていると、マリンクロックは白一色からプリンセスドールズのイメージカラーにライトアップされた。

 そして、

「カウントダウン、行きますよ!」

「3」

「2」

「1」

「ハッピーニューイヤー!」

「あけましておめでとう!」

時刻が午前零時になり、2019年に終わりを告げた。そして、東京オリンピックイヤーである2020年は盛大に幕が上がった。

「年の始めの 例とて」

「終なき世の めでたさを」

「松竹たてて 門ごとに」

「祝う今日こそ 楽しけれ」

「初日のひかり さしいでて」

「四方に輝く 今朝のそら」

「君がみかげに比えつつ」

「仰ぎ見るこそ 尊とけれ」

正月にふさわしい歌が流れる中、

「今年もよろしくね!」

「うん!」

早速、つぼみは仲間たちに新年のご挨拶をした。

「今年は何年?」

「ねずみ年ですよ。神が十二支の動物を決める際、家の門の前に来た順番に決めることにしました。牛は動きが遅いからと真っ先に出かけ、一番に門の前につきました。しかし、門が開けられる時、牛の頭の上に乗っていた鼠が牛の前に飛び出たので、鼠が一番になったとのことです。なお、猫も十二支に入れてもらおうと準備をしていたが、鼠が集合の日をわざと間違えて教えたので十二支に入ることができませんでした。それで今でも猫は鼠を追いかけ回すのという言い伝えがあるのです」

アリスが2020年の干支であるねずみ年にまつわるエピソードについて紹介した。


 白銀山脈から見える横中の初日の出は、とてもきれいなものであった。その後、つぼみたちは神門先生が神主を務める鈴懸神社へと初詣に行く。

「あけましておめでとうございます」

「今年もよろしくお願いします」

「ところで、冬休みの宿題は?」

「私は…まだやっていないよ」

「もうすべて終わりました」

「残り少ない冬休みを有意義に使ってくださいね」

つぼみたちは、神門先生に近況を報告する。

 それから、つぼみたちはお参りをした。

「友達がいっぱい増えますように」

「フィギュアスケートの全国大会で優勝できますように」

「すべてのテストで満点が取れますように」

「CMや雑誌の出演オファーがたくさん増えますように」

一人一人が新年の誓いを口にする中で、

「今年もみんなが輝けますように」

つぼみはこう祈りをささげたのであった。2020年も心の輝きを信じて…。


 一方その頃、ネメシス財団の本社ビルでは、

「もう二度と負けるわけにはいかない」

ドクターはある計画を進めていた。

「2019年、おとぎの世界で代々から伝わる伝説のマジカルストーンと呼ばれているダイヤモンドとパールの輝きを我々は失ってしまった。だが、気持ちは既に切り替わっている。四人の幹部という心強い味方がいるのだから」

としたうえで、

「争いが起こらない代わりに輝きを失った世界…イノセントワールドと我々は呼んでいる。その実現を目指すため、今、動き出す」

ドクターは、イノセントワールド計画を始動した。

 その様子を、横中からおとぎの世界に帰省していたプラチナとカレンは水晶玉を通して見ていた。

「イノセントワールドか…」

「なあに?どういうこと?」

「言い伝えによると、ネメシス財団にとって理想の世界だという。争いが起こらないことの代償として、輝きが完全に消えた世界のことを意味する。もし実現した場合、人々は力を失ってしまうのだろう」

「なるほど」

プラチナはカレンにイノセントワールドについて解説する。

 その時、光の女神が現れた。

「カレン、あなたに伝えなければならないことがあります。世界中の輝きを守るカギは、あなたが握っているのです。そう、あなたは私の正統な後継者ですから」

その言葉に、おとぎの世界の次期女王候補であるカレンは、

「がんばるよ」

と気丈に語った。

「2020年、世界中の輝きを守れるか否かはカレンの運命にかかっているのだろう」

その中で、プラチナは、これから何が起こるかわからない未来について語ったのであった。

Let's Go!ドールプリンセス・完全版はこれで最終回です。

ですが、新しいシリーズであるLet's Go! ドールプリンセス2020が始まる予定です。

プリンセスドールズの新展開を、どうぞお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 2019年の6月頃から書いてらっしゃるのですね。 行間がないので、ちょっと読みにくいですね。 後は、もう少し描写を増やしていただいたほうが、状況が伝わりやすいと思います。  会話文は、何個も…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ